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2021.10.15

洗濯機の排水口の詰まりや悪臭を防ぐには?|掃除の仕方や予防策

洗濯機の排水口は、衣類に付着していた汚れや不純物がたまりやすい場所です。排水口の汚れを放っておくと、詰まりや雑菌の繁殖の原因になってしまうことがあります。掃除の仕方や汚れをためない予防策を知っておき、排水口を清潔に保ちましょう。

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洗濯機の排水口汚れの原因とは

洗濯機の排水口の汚れには、たまりやすい理由があります。汚れの原因や種類を見ていきましょう。

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洗濯機から排出される水はなぜ汚れる?

洗濯機から排出される水は、実は茶色に濁っていてとても汚れているのです。洗濯機から排出される不純物が付着してしまうことが、排水口にたまる汚れの原因です。

不純物は水の中で固まったり、排水口のトラップやホースの中にこびり付いたりします。また、こびり付いた汚れに糸くずや髪の毛などの固形ごみが絡み付くことで、さらに汚れが大きくなっていくのです。洗濯の汚れが詰まりの原因となり、洗濯機からの排水が流れにくくなってしまうこともあるため、定期的な掃除が必要です。

排水口にたまる汚れの種類

排水口にたまる汚れは、主に次のような種類です。

・洗濯用洗剤
・衣類の糸くず、綿ぼこり

・ほこり
・皮ふのあか
・髪の毛
・ペットの毛
・洗剤の石けんカス
・砂
・泥

衣類に付着した汚れは、水とともにすべて排出されています。特に洗濯機の排水口は目にすることがないため、洗濯機の排水エラー表示や水浸しになった防水パン、洗濯機付近の悪臭などのトラブルで、初めて詰まっているのに気が付くことも珍しくありません。

汚れを放置することで起こるトラブル

洗濯機の排水口にたまった汚れを放置していると、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。汚れを放っておくことで生じるリスクを確認しましょう。

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詰まりによる排水の逆流

排水口が詰まることで、洗濯機からの排水が逆流してしまうことがあります。本来、洗濯で落ちた衣類の汚れは水とともに排出されます。しかし、排水ホースや排水口に汚れがたまって詰まると水の流れが悪くなり、逆流を起こして水漏れを発生させるのです。

また、水道代が節約できることで人気のドラム式洗濯機は、縦型の全自動式洗濯機と比較して、排水口の詰まりが起こりやすいといわれています。少ない水で洗濯するので排水量が少なく、不純物の濃度が高くなったり排水の勢いが弱くなったりするためです。

縦型の全自動式洗濯機は水を多く使用するため、不純物の濃度は低くなると考えられています。排水口にたまった多少の汚れも、排水の勢いで水と一緒に流すことができます。

排水口からの悪臭

排水口にたまった汚れは、嫌な臭いの原因になります。洗濯機で衣類を洗うたびに、さまざまな汚れが水と一緒に排出されます。汚れが排水口に付着すると、汚れをエサにたくさんの雑菌が繁殖しやすくなるのです。菌が繁殖することでカビ・ヘドロが生まれ、チョウバエなどが発生したり、嫌な臭いが漂ってしまったりする恐れがあります。

洗濯機が置かれる脱衣所などは狭いことから、臭いが発生すれば部屋中に充満してしまう可能性も。臭いが発生する前に、菌が繁殖する原因である汚れを取り除きましょう。

【洗濯機が臭い】ときの対処法とは?普段からできる対策や掃除の頻度などを紹介|Domani

洗濯機がエラーで止まることも

排水口の詰まりは、洗濯機のエラーが発生する原因の一つです。排水口の汚れの堆積で、完全に詰まってしまうと水漏れが発生します。水漏れが発生して水量が防水パンのキャパシティーを越えれば、周囲の床まで水浸しになってしまいます。とはいえ大半の洗濯機では、うまく排水できなければ運転がストップし、エラー音や表示で知らせてくれるはずです。

洗濯機の排水エラーの原因には、洗濯機内部の排水経路の詰まり、排水ホースの詰まり、排水トラップや排水口の詰まりなどが挙げられます。排水トラブルの原因の中でも、排水口の詰まりが最も発生しやすいエラーです。このように排水トラブルが起こると、すすぎの段階では問題なく運転できても、脱水でエラーになってしまいます。

洗濯機のエラー表示にはいくつか種類があり、原因ごとに違ったアルファベットや数字が表示されます。洗濯機の取り扱い説明書などで、表示されたエラーコードの内容や対処法を確認しましょう。

洗濯機の排水口掃除の基本

汚れをためることなく定期的にお手入れすることで、臭いやカビなどの発生を最小限に抑えられます。排水口のお手入れをする上で、必要な基本情報を確認しましょう。

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頻度は月に一度が目安

洗濯機の排水口は、月に一度の頻度で掃除しましょう。2か月以上放っておくと汚れがだんだんと蓄積していき、詰まりや悪臭などの原因になります。面倒だからとかなり汚れがたまってから掃除すると、頑固にこびり付いた汚れを落とすだけでもかなりの手間と労力がかかるものです。

月に一回ほどを目安に定期的にお手入れしておくことで、排水口の汚れが軽いうちに取り除くことができます。1か月程度ならたまる汚れや詰まりも少なく、自宅にある重曹や洗剤で簡単に落とせるはずです。結果として、掃除にかかる手間が軽減できるでしょう。

掃除を始める前にやること

洗濯機の排水口の掃除をする前には、次のことを行いましょう。

・洗濯機のコンセントを抜く
・水道の蛇口を閉める

洗濯機のコンセントを抜くことで、感電予防になります。洗濯機の電圧は家電の中でも非常に高いため、万が一感電してしまうと思わぬ事故につながりかねません。始めに電源プラグ・アース線は必ず抜いておきましょう。

洗濯機につながっている水道の蛇口は、掃除を始める前に閉めておきます。排水口は洗濯機の下にあるため、掃除するときには洗濯機本体を動かす必要があるのです。その際、水道を閉め忘れていると動かした拍子に給水ホースが外れて、周囲の壁や床がぬれてしまうことがあります。蛇口を閉めておくことで、ホースが外れてしまっても水浸しにはなりません。

掃除道具を用意しよう

洗濯機の排水口の掃除をする際には、次の道具を用意しましょう。

・パイプクリーナー
・風呂用中性洗剤
・重曹
・クエン酸
・コップ
・汚れてもいいスポンジ
・使い古しの歯ブラシ
・バケツ
・ゴム手袋

排水口付近には、さまざまな種類の汚れが付着しています。重曹・クエン酸の両方を用意しておくことで、酸性とアルカリ性どちらもの汚れに対応可能です。

また、排水口は一見きれいでも雑菌やカビが多く潜んでいます。掃除に使用するスポンジや歯ブラシなどは、掃除に使ったら捨てられるものを用意しましょう。

排水口掃除の手順

洗濯機の排水口を掃除するための手順を紹介します。掃除の仕方を確認し、効率よく汚れを落としましょう。

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排水ホースを取り外す

排水口には、洗濯機からつながる排水ホースがあります。掃除の前に、下記の方法で排水ホースを取り外しましょう。

準備するものは以下の二つです。

・吸水するための雑巾
・水を受けるための洗面器もしくはバケツ

《排水ホースを取り外す方法》
1. 周囲の床に雑巾を敷いておく
2. エルボ(ホースと排水口を接続する部品)の締め付けバンドを、手で回して緩める
3. ホース内に残った水を洗面器に受ける

排水ホース内には、排水時に残った水がたまっていることがあります。排水ホースを取り外す際には、あらかじめ周りが水浸しにならないよう雑巾などを敷いておき、洗面器やバケツで水を受けるようにしましょう。

排水口パーツを分解

排水ホースを取り外したら、排水口のパーツを順番に分解します。

1. 目皿を回して外す
2. 外側の排水筒を回して外す
3. 内側の各パーツを外す

パーツが硬くて外れにくい場合には、力を入れすぎてパーツが破損しないよう注意しながら、突起部分にドライバーなどの道具を当てるなどして取り外します。また、掃除後には取り外したときと逆の順番で取り付けしていきます。パーツを外した順番はしっかり覚えておきましょう。

ごみを取り除きパイプクリーナーをかける

排水口のパーツを取り外したら、ごみを取り除いてからパイプクリーナーを入れます。

《準備するもの》
・パイプクリーナー
・お風呂用中性洗剤
・汚れてもいいスポンジ
・使い古しの歯ブラシ
・洗面器もしくはバケツ
・ゴム手袋
・目を保護するメガネなど

《排水口を掃除する方法》
1. 排水口に付いた糸くずやほこりなどを取り除く
2. 排水口に、直接パイプクリーナーを入れる
3. 15~30分ほどそのまま置いておく
4. 外しておいたパーツを手洗いする。頑固な汚れは中性洗剤や歯ブラシなどを使用
5. パーツを洗面器やバケツなどに入れて、十分に水で流す
6. パイプクリーナーを入れた排水口に、数回水を入れてすすぐ
7. パーツを元通りに取り付ける
8. 排水口に水がたまっていなければ、コップ1杯弱の水を入れておく

塩素系のパイプクリーナーを使用する際には、パッケージの注意書きに従ってゴム手袋・メガネなどを着用し、部屋をよく換気します。

なお、排水口のパーツを元通りにした後は、排水口内には水をためる必要があります。水位が低い状態だと、下水の臭いや排水のガスなどが上がってきてしまうことがあるため要注意です。水がない場合には、溢れない程度に水をためておきましょう。

洗濯機の排水口をきれいに保つ方法

定期的なお手入れを続けることで、洗濯機の排水口をきれいに保つことが可能です。予防方法を知り、汚れによる詰まりなどのトラブルを未然に防ぎましょう。

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ごみ取りネットやフィルターを掃除する

洗濯機の排水口をきれいに保つために、洗濯機内のごみ取りネットやフィルターは定期的に掃除しましょう。ごみ取りネットやフィルターは、衣類を洗濯した際に出る糸くずやほこりなどをキャッチする場所です。洗濯機によってさまざまな形状のネットが付いており、中にはたまったごみを知らせてくれる機能もあります。

ごみ取りネットのごみをたまったまま放置しておくと、雑菌が繁殖しやすくなる上に、ごみが逆流すれば洗濯物を汚してしまいます。週1回を目安に、使い古しの歯ブラシなどを用いてネット内のごみを取り除き、月に一度は酸素系漂白剤につけ置きするなどして、清潔に保つことが重要です。

ネットがぬれた状態ではごみが取り出しにくいため、洗濯機を使用する前か使用後しばらく経ってからの、乾いた状態で掃除するのがおすすめです。

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定期的に洗濯槽の掃除をする

洗濯槽も定期的に掃除が必要です。洗濯槽の汚れは、主に黒カビや水あか、洗剤のカス、衣類に付着していた不純物などが原因です。洗濯槽の汚れを放置してしまうと、衣類への汚れの付着や臭い移りも発生します。そして雑菌やカビが繁殖することで、肌荒れしてしまう恐れや、空気中のカビを吸い込むことで病気になる可能性も考えられるでしょう。

また、カビは数カ月で繁殖するため、新しい洗濯機や使う頻度の少ない洗濯機でも掃除は必要です。洗濯槽をきれいにしておくことで、臭いや雑菌が発生するリスクが軽減するだけでなく、洗濯機の洗濯能力も保てます。定期的に掃除をして、清潔を心掛けましょう。

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お風呂の残り湯で洗濯しない

お風呂の残り湯を使って洗濯することで、思わぬデメリットがあることはあまり知られていないかもしれません。水道代の節約方法として、お風呂の残り湯をポンプなどで汲み上げ、洗濯に使用している家庭もあるでしょう。しかし、お風呂の湯船には体から出たあかや汗などが溶け込んでいます。

お風呂の残り湯は一見きれいに思えても、目に見えない雑菌や皮脂が含まれているのです。雑菌が繁殖した残り湯を洗濯に使用することで、衣類が臭う原因を増やし、排水口にも汚れがたまりやすくなります。お風呂の残り湯は洗濯には使用せず、水道から出すきれいな水で洗濯するのがおすすめです。

 

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