カセットコンロ選びのポイント
カセットコンロ選びのポイントは、デザイン性や実用性など多岐にわたります。デザインは好みによりますが、使い勝手は家族の使用シーン次第です。具体的に商品を見る前に、使う場面や人数などを想定しておきましょう。
家族の人数や使う鍋に合わせたサイズ
1人暮らし向けや防災グッズとして一般的なカセットコンロの大きさは、約30cm×30cmです。この大きさのカセットコンパクトはコンパクトで、場所を取りません。
家族や友達など、他の人と鍋を囲む場合は、より大きいカセットコンロを用意しましょう。60cm×40cm程度の大きさがあると安心です。
鍋の種類によっても、カセットコンロの大きさは変わります。土鍋のような重い鍋や大人数分を調理できる鍋を使う場合は、高さ10cm未満の薄型カセットコンロがおすすめです。重心が低くなるため鍋の安定感が増して、調理もしやすくなります。
お手入れのしやすさ
使い終わったカセットコンロには、吹きこぼれや油の跳ねなどの汚れが付着しています。口にする料理の調理に使うからこそ、お手入れのしやすさは重視したいところ。チェックするポイントは、次の二つです。
・パーツの取り外しやすさ
・フッ素樹脂加工
五徳やその下の汁受けは、カセットコンロで特に汚れがたまりやすい箇所です。五徳やほかのパーツが取り外せるカセットコンロなら、使用後に隅々まで汚れを落とせます。
フッ素樹脂加工は、汚れや焦げが付きにくいコーティングです。フッ素樹脂加工が施されていれば、汚れや焦げ付きはぬれ雑巾で拭けば簡単に落とせます。カセットコンロを清潔に保つ以外に、お手入れの時短にもつながるでしょう。
おしゃれなデザインなら使うのが楽しみに
実用性はもちろんのこと、せっかく買うならデザインにもこだわりたいものです。近頃は、高性能かつおしゃれなカセットコンロも増えています。おしゃれなデザインならば、片付けせずにインテリアとしてリビングやキッチンに飾っても。来客時におしゃれなカセットコンロで料理を出せば、その場での話題にもなります。
カセットコンロは、基本的にダイニングテーブルの真ん中に置くものです。おしゃれなカセットコンロが食卓の中心に1台あれば、その場がぐっと華やかになります。
基本性能は使用シーンで選ぶ
カセットコンロに求めるスペックは、使用シーンごとに大きく異なります。購入前から具体的な使用シーンを想定することが、カセットコンロ選びで失敗しないための近道です。
連続燃焼時間は1時間が目安
カセットコンロを選ぶときにまずチェックしたいのは、「連続燃焼時間」です。これはカセットボンベ1本当たりの燃焼時間を指します。使用人数や用途に関係なく、連続燃焼時間の目安はおよそ1時間です。
カセットコンロの仕様に「ガス消費量」が記されていれば、連続燃焼時間の表記が見つからなくても計算可能です。ガス消費量は1時間当たりに消費するガスの量を指し、「210g/h」「169g/h」などと表記されます。数値が小さいほどカセットボンベが長持ちします。
連続燃焼時間はカセットボンベと外気などの使用環境で変わるため、性能一覧の数値はあくまで目安です。記載の数値より短い時間でガスがなくなったときのために、予備を常備しましょう。
火力と安定性
カセットコンロの火力は、商品ごとに異なります。火力が弱いと食材に火が通るまでに時間がかかるだけでなく、食材の食感や風味を損なってしまうことに。
最大火力が強ければ、効率よく調理ができます。「2500kcal/h」または「2.9kW」以上の商品がおすすめです。どちらも数値が大きいほど火力が強くなります。
「kcal/h」や「kW」以外に、ヒートパネルを搭載しているかもチェックしましょう。ヒートパネルはカセットボンベを適度に温める装置で、ガスの消費を抑えつつ火力を安定させます。
屋内用かアウトドア使用も想定しているか
使用場所でもカセットコンロの選び方は変わります。具体的な場面を想像できなくても、屋内と屋外のどちらで使うかは想定しておきましょう。
屋内での使用がメインの場合は、多機能なカセットコンロがおすすめです。強火・とろ火といった火力調整メニューがあれば、いろいろな料理に対応できます。プレートをセットできるタイプのカセットコンロなら、お好み焼きやたこ焼き、焼き肉なども1台で調理できて便利です。
屋外での使用がメインの場合は、風よけの有無と携帯性を重視しましょう。使用中に風で火が揺れると、火が消えるだけでなく、服や髪に火が移るリスクもあって危険です。また、折り畳み式や収納ケース付きのカセットコンロなら、持ち運びに負担がかかりません。
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安全機能が付いているかも確認
カセットコンロを選ぶ上で、安全性のチェックは欠かせません。火事や火傷のリスクを減らすためにも、安全への配慮が行き届いたカセットコンロを選びましょう。
マグネット着脱式がおすすめ
カセットボンベの取り付けには、マグネット着脱式を採用したカセットコンロがおすすめです。過去のモデルはレバーでの着脱が主流でしたが、現在はマグネットでの着脱が一般的です。
マグネット着脱式のカセットコンロは、磁力でカセットボンベを固定します。カセットボンベとカセットコンロの凹凸を合わせ、音がするまで押し込むだけで装着できます。簡単に着脱できるため、初めてカセットコンロを使う人にもおすすめです。
圧力感知安全装置付きなら安心
ガス爆発を防ぐためにも、「圧力感知安全装置」が付いたカセットコンロを選びましょう。一定水準まで内部圧力が上昇するとカセットボンベが外れるよう設計されたのが、圧力感知安全装置です。加熱で内部圧力が上昇すると、カセットボンベが爆発する恐れがあります。カセットボンベ内の圧力は使用者が察知できないため、圧力感知安全装置があると心強いでしょう。
ただし、圧力感知安全装置に頼るだけでなく、使う人の注意も必要です。必要以上にカセットボンベを熱しないためにも、性能一覧・説明書に書かれた上限より大きい鍋や、ボンベカバーを覆うほど大きな鍋の使用は避けましょう。
毎日使いたい!おしゃれなカセットコンロ
まずは日常使いにぴったりの、屋内使用向けのカセットコンロです。使わないときも片付けずに飾っておきたくなるような、おしゃれなカセットコンロも増えています。
イワタニ「アモルフォ プレミアム」
イワタニのロングセラー商品・アモルフォを、1991年の発売開始以来初めてフルモデルチェンジしたのがこの商品です。シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴のカセットコンロで、インテリアの一つとして食卓に華を添えます。
最大火力は2.9kW(2500kcal/h)、連続燃焼時間は約72分と、性能も申し分ありません。カセットコンロの高さは「アモルフォシリーズ」で最薄の8.4cmで、鍋が安定しやすいのもポイントです。
安全性能の高さもこの商品の特徴。この商品には「再点火型 立ち消え安全装置」が搭載されています。吹きこぼれや風で火が消えたときに、センサーで温度変化を感知して再点火します。ガスが出ていれば点火状態をキープするため、ガス漏れの心配がありません。
商品名:イワタニ「アモルフォ プレミアム」
グリーンウッド「カセットコンロ」
最大火力で素早く調理できるカセットコンロです。最大火力は3.5kW(3000kcal/h)とパワフルで、焼き肉や野菜いためなどの調理で素材のうまみを逃がしません。
マグネット着脱式を採用しているため、簡単にカセットボンベを着脱できます。落ち着いたブラウンの本体には粉体塗装が施され、腐食しにくくなっています。
高さ約8.6cmと薄型で、土鍋を乗せても高くなり過ぎないのもポイント。また、スリムでスペースを取らないため、収納場所が少ない家庭にも適しています。
商品名:グリーンウッド「カセットコンロ」
アラジン「ポータブルガスカセットコンロ ヒバリン」
火鉢と七輪にインスピレーションを受けたという、ころんとしたフォルムが印象的なカセットコンロ。ビビッドなカラーリングがかわいらしく、プレゼントにもおすすめです。商品名の「ヒバリン」は、火鉢と七輪に由来しています。
この商品には、「輻射(ふくしゃ)プレート」や「焼き網」などのグリルキットが付属しています。熱した輻射プレートから発する熱で調理するため、直火のように焦がしたり焼きムラが生じたりする心配はありません。
商品名に「ポータブル」と付くだけあり、付属の収納袋でどこへでも持ち運べます。少し中央がへこんでいて火が消えにくいため、家のベランダや庭、キャンプといった屋外での使用にもぴったりです。
商品名:アラジン「ポータブルガスカセットコンロ ヒバリン」
キャンプでも活躍!おしゃれなカセットコンロ
携帯性や機能性に重点が置かれがちな屋外使用向けのカセットコンロにも、おしゃれな商品が増えています。アウトドアはもちろん、家庭での使用も可能です。
イワタニ「カセットフー 風まるⅡ」
風に強いカセットコンロです。外側と内側両方に風防を設置し、必要以上の風が火の元まで来るのを防ぎます。一方で、炎の燃焼に必要な空気の動線はあらかじめできているため、火が安定しやすいのもポイントです。
耐荷重は15kg、最大火力が3.5kW(3000kcal/h)です。運搬や収納に便利な取っ手付きのケースが付属するため、非常時の炊き出しや野外イベントなど、大きな鍋を使う機会にも重宝します。
別売りの専用アクセサリーを使えば、鉄板焼きや焼き肉はもちろん煮込み料理まで、このカセットコンロ1台で調理可能です。本体はメタリックなブラウンでインテリアを邪魔しないため、室内使用にも適しています。
商品名:イワタニ「カセットフー 風まるⅡ」
snow peak「HOME&CAMPバーナー」
アウトドア事業を手がける、snow peak(スノーピーク)のカセットコンロです。五徳を本体にコンパクトに収納できるため、携帯性に長けています。五徳を収納すると洗練された筒状になり、一見カセットコンロと分かりません。
インテリアに溶け込む3色が展開され、屋外だけでなく屋内の使用にも適しています。熱に弱い材質のテーブルや芝生などの上でも安全に使えるよう、別で断熱シートが販売されているのもポイントです。
できるだけ重心を低くしつつ、4点で支えるよう設計されています。コンパクトながら安定感があり、最大直径30cmまでの鍋に対応しています。
商品名:snow peak「HOME&CAMPバーナー」
KOVEA「CUBE」
韓国のアウトドア用品メーカー・KOVEA(コベア)のカセットコンロです。本体サイズは25.2cm×23.6cmとコンパクトで、女性でも軽々と持ち運び可能です。
韓国のグッドデザイン賞最優秀賞を獲得しており、デザイン性の高さに定評があります。シルバーの直線的な本体とブラックのつまみ、ロゴの配置がおしゃれです。
本体はステンレス製で、五徳は取り外し可能です。お手入れが簡単なため、吹きこぼれや油跳ねなどがあってもカセットコンロを衛生的に保てます。
商品名:KOVEA「CUBE」
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