フライパンで魚は焼ける?
グリルを活用していた人にとっては意外かもしれませんが、普通のフライパンで魚を焼くことができます。魚を焼きたい場合に、特におすすめのフライパンも紹介しているので、チェックしてみましょう。
切り身や干物、1尾丸ごともOK
フライパンを使えば、サケの切り身やアジの開きなどはもちろんのこと、サンマ1尾丸ごとでも焼くことができます。メニューや魚の種類によっては、下処理が必要になるケースもありますが、コツさえ知っておけば難しくはありません。
魚専用のフライパンを用意しなくてもよいですが、おすすめはセラミック製やグリルパンです。オーバル型のフライパンを選んでおくと、サンマなどの長い魚の調理に重宝します。グリルパンは、表面に溝が付いてるため、カリッと焼き上がるのがメリットです。
フライパンで魚を焼くメリット
フライパンで魚を焼くと、片付けが楽だったり、煙や臭いを抑えられたりとメリットがたくさんあります。今まで、グリルや網焼きで頑張っていた人も、調理がぐっと楽になるはずです。
後片付けがしやすい
グリルや網焼きで魚を焼くと、網も受け皿も脂で汚れてしまい、片付けに時間がかかることも。汚れを落とすのが大変な上に、乾かすにも一苦労でしょう。しかしフライパンであれば、いつもの調理後と同じように、さっと洗い流すだけで片付け完了です。
また、クッキングシートやアルミホイルを使えば、フライパンに魚がくっ付くのを防いで、こんがりと焼くことができます。シートはそのまま捨てるだけなので、フライパン汚れの後片付けが格段に楽になります。
煙や臭いを抑えられる
グリルや網焼きで魚を焼くと、グリルなどの構造上、煙や臭いの発生を避けられません。魚を焼くときには、脂が出ます。この脂が火に垂れたり跳ねたりすることで煙が発生し、魚の臭いが部屋に充満してしまうのです。
しかし、フライパンでの調理の場合には、そもそも火と脂が接する心配がありません。煙の発生を防げるため、臭いは大幅に少なくなります。また、フライパンの場合には蓋を閉めることで、さらに臭いが抑えられるのです。
通常と同じように換気扇を回していても、これだけで煙と臭いの心配が減るのは大きなメリットといえるでしょう。
フライパンで魚を焼く方法
フライパンで魚を焼く方法を、切り身・1尾丸ごと・干物と、それぞれの状態に合わせて紹介します。コツを押さえて、きれいに焼き上げてみましょう。
全てに共通する基本的な下処理や準備の方法もポイントです。
下処理の方法
フライパンでうまく魚を焼くために、まずは塩で下処理をしましょう。塩を、魚全体に満遍なく振りかけます。この下処理方法により、臭みやヌメリが取れるだけでなく、余分な水分を取り除けます。
水分が抜けることで魚の身が引き締まり、適度な塩味も付くため、よりおいしく焼き上がります。また、身が崩れにくくなり、皮にきれいな焼き色が付くなど、見た目も美しく仕上げられるのです。
準備するもの
セラミックのフライパン・グリルパン・魚専用のフライパン以外で調理をする場合には、クッキングシートやフライパン用のアルミホイルを準備しておくのがおすすめです。
普通のアルミホイルでも代用可能ですが、その場合はひと工夫します。そのまま使うと魚がくっ付いてしまうので、フライパンに敷く前にアルミホイルをクシャクシャと丸めて広げ、油を薄く引きましょう。こうするとアルミホイルの溝に余分な脂がたまるので、こんがりと仕上げることができます。
切り身の焼き方
切り身を焼く場合には、お皿に盛り付けたときに表になる「皮付き」側を下にして、中火で3〜4分ほど焼き続けます。蓋をせず、6割程度焼けてきたら裏返します。料理酒を使う場合には、ここで振りかけましょう。弱火に切り替えて蓋をし、蒸し焼きにします。
3〜5分ほど経過すると、魚の身のフチの色が変わるので、蓋を取り魚を再度裏返します。強火に切り替えて、水分を飛ばし切ったら完成です。
切り身はとても身が崩れやすいので、必要以上に裏返さないようにします。フライ返しで優しく扱うのがおすすめです。
1尾丸ごとの焼き方
サンマなどの長い魚を、フライパンを使い1尾丸ごと焼きたい場合には、あらかじめフライパンを熱しておきましょう。必要に応じてクッキングペシートなどを敷き、その上に魚を置きます。
中火で蓋をして4分ほど焼き、焦げ目が付いたら裏返すタイミングです。うまく裏返せない場合は、クッキングシートの四隅をつまんで取り出してから裏返すと、身が崩れにくくなります。蓋を開けたまま、さらに4分ほど焼いたら完成です。
丸ごと焼く場合には、切り身などに比べると火が通りにくくなるため、焼き色加減を見ながら調節するのが上手に焼くコツです。丸ごと焼くにはフライパンが小さ過ぎる場合は、無理にそのまま焼こうとせず、半分に切りましょう。
干物の焼き方
干物を焼く場合には、基本的に皮目を下にして中火で焼きます。皮に焼き色が着いたら裏返し、身の色が変わったら完成です。全体の焼き上がり目安は、4〜5分ほどです。
ホッケなどの脂が多い干物を焼く場合には、クッキングシートを敷いておくのがおすすめです。余分な脂を適度に吸い取って、焦げ付きなくパリッと焼き上げられます。みりん干しや粕漬けは特に焦げ付きやすいので、火加減に注意しましょう。
準備のいらないグリルパンもおすすめ
グリルパンを使えば、グリル料理のおいしさとフライパンの手軽さのどちらも取り入れられます。表面に付いている凸凹が特徴で、これが網焼きの役割を担っており、肉も魚もパリッと焼き上がるのです。
そんなグリルパンのおすすめ商品を、厳選して紹介します。
和平フレイズ「マローネシェフ IH対応着脱式ハンドルオーバルパン」
横に広がっている楕円形のグリルパンで、サンマなどの長い魚も、切らずに丸ごと焼くことができます。幅も充実のワイドサイズで、一度にサンマを3尾焼くことも可能。魚料理だけではなく、大判ステーキなどの肉料理にも応用でき、1つ持っておくと重宝します。
また、ハンドルを取り外せるため、コンパクトに収納できます。フッ素樹脂加工されており、お手入れが簡単なのもうれしいポイントです。
商品名:和平フレイズ「マローネシェフ IH対応着脱式ハンドルオーバルパン」
アイメディア「IHゴールドマーブル魚焼きパン」
横幅26.8cmの魚焼きパンです。蓋がガラスなので、調理しながら中の様子が分かりやすく、焼き過ぎなどの失敗を防げます。
魚焼きパンという名前ですが、ステーキなどの肉料理、焼き芋や焼きとうもろこしなど、幅広い食材に活用可能です。蒸し焼き料理もできるので、調理に大活躍してくれるでしょう。
多層コートが施されているため耐久性が高く、傷も付きにくいので毎日使っても安心です。焦げ付きにくく汚れが落としやすい表面加工は、軽い汚れなら水で流して落とせます。
商品名:アイメディア「 IHゴールドマーブル魚焼きパン」
ラドンナ「Toffy スモークレスグリルパン」
メーカー独自の「3段階無煙脱臭システム」により、調理中の煙や臭いが出にくい構造が特徴のグリルパンです。臭いや煙が気になる焼き魚なども、安心して調理することができます。
蓋にはシリコン製のパッキンが付いており、短時間で効率よく調理可能です。また、煙だけでなく水分も逃しにくい構造で、食材から出た水分と脂だけでヘルシーに仕上げられます。
内側はフッ素樹脂加工によりお手入れが簡単で、外側は耐久性・耐熱性が高い「セラミックコーティング」により焦げにくく加工されています。焦げや劣化に悩まされず、長く愛用できるグリルパンです。
商品名:ラドンナ「Toffy スモークレスグリルパン」
トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com
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