【茶番】ってどんな意味?言葉の意味や成り立ちとは | Domani

Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE働く

2021.11.03

【茶番】ってどんな意味?言葉の意味や成り立ちとは

日常生活でも使われる【茶番】という言葉。なんとなく意味は理解していても、いざ聞かれると悩みますよね。今回は「茶番」の意味や使い方、類語や言い換え表現をご紹介します!

Tags:

【目次】
「茶番」の意味や読み⽅とは?
使い⽅を例⽂でチェック
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「茶番」の英語表現とは?
最後に

「茶番」の意味や読み⽅とは?

まずは「茶番」の意味や読み方を確認しておきましょう。「茶番」という言葉は日常生活でも使われているので、なんとなく理解している人が多いと思います。改めて「茶番」という言葉の意味や成り立ちを確認することによって、より確実に理解できるでしょう。

「茶番」の読み⽅と意味

茶番
「茶番」は、「ちゃばん」と読みます。意味は主に3つあります。以下でこの3つについて細かく見ていきましょう。

1つ目は、「客のためにお茶の用意や給仕をする人」という意味。これは、「茶」という言葉が本来の意味で使われている例です。

2つ目は、江戸時代に広まった「茶番狂言(ちゃばんきょうげん)」の略としての「茶番」。後半部分の「狂言」は、室町時代に発達した笑劇のことです。

「茶番狂言」は、歌舞伎の楽屋の中で、下積みの役者、大部屋役者たちが、楽屋の中にあるものやお茶菓子などを使って寸劇をしていたことに由来します。

3つ目は、「見え透いたばかばかしい行為」、「お粗末な芝居」という意味です。現代で「茶番」という言葉を使う時は、この3つ目の意味で使われるのが一般的です。

「茶番」の語源・由来

茶番
「茶番」の意味の説明でも少し触れましたが、語源と由来について、もう少し詳しく見ていきましょう。現代で一般的に使われている3の意味の「茶番」は、2の、江戸時代に広まった「狂言茶番」の意味を引き継いでいます。

江戸時代の歌舞伎の楽屋内では、大部屋役者と呼ばれる地位の高くない役者たちが、芝居だけではなくお茶の給仕も担っていて、彼らのことを「茶番」といいました。

この「茶番」たちが、お茶を配る際に披露する滑稽な芝居、気の利いたおふざけが、稚拙な笑える芝居として「茶番狂言」と呼ばれ、広がったのです。「茶番」はこの「茶番狂言」を略したものです。

現代で私たちが「茶番」という言葉を使うのは、「茶番が演じる稚拙な芝居」という意味を引き継いだ、「見え透いた芝居」、「ばかばかしく下手な芝居」のことを指します。これが、「茶番」の語源です。

使い⽅を例⽂でチェック

「茶番」には3つの意味がありますが、1つ目と2つ目の意味は、現代において、一般的にはほとんど使われません。使われているのは、3つ目の「見え透いた芝居」、「ばかばかしく下手な芝居」という意味においてです。ここでは、この3つ目の「茶番」の意味で使われる例文をチェックしていきましょう。

1:とんだ茶番だ!やってられない!

既に結果が決まっているような事柄でも、多数決などで正当に決定されたかのように見せかけることがあります。企業や団体などの大きな組織、また、忖度(そんたく)が働く場ではよく見られることです。

ドラマや映画の主人公をオーディションで選ぶといっても、実際はスポンサーや実力者の娘を選ぶことが内定している場合(忖度が働いている場合)、そうとも知らずに真面目に選考を受けた人たちは、「とんだ茶番だ!やってられない!」と言いたくもなります。

この場合は、オーディションという平等な選び方が、実は「見え透いた芝居」だったという意味で使われています。

2:茶番劇にはもううんざりだ

双方の利害から、表面上はいがみ合っているように見せかけておいて、裏では手を結んでいるということがあります。一筋縄ではいかない政治や経済の世界では、このようなことが頻繁に行われているかもしれません。バレなければいいのですが、嘘が見え見えの場合には、「茶番劇にはもううんざりだ」と言われてしまうかもしれません。

3:茶番を演じる

「茶番を演じる姿が滑稽だ」などという使い方をされる場合は、周りからは芝居だと見透かされているのに、本人はそれに気づかず、一生懸命「見え透いた芝居」をする姿が、滑稽であるという意味です。

類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?

「茶番」と同じ意味を持つ類語や言い換え表現についても、いくつか紹介しておきます。「茶番」の由来となったのが「茶番狂言」ということで、猿芝居や村芝居(田舎芝居)、三文芝居など、お芝居に関連する言葉が複数あります。ここでは主だったものをいくつか紹介します。

1:猿芝居

「猿芝居」は、見せ物芸能の一種で、猿に芸を仕込んで芝居をさせるものです。猿がする芝居、つまり、ばかばかしく下手な芝居という意味です。

2:出来レース

「出来レース」は、例文で紹介した、結果が最初から決まっているオーディションのような状況を言います。始まる前から結果が決まっている競争や試合、選考などのことです。

今ではほとんど耳にしませんが、昔は就職活動において「縁故採用」というものがあり、会社で高い役職に就く人物の子息などは、苦労なくその会社や関連会社、取引先に就職できることもありました。こういう縁故採用は、最初から採用が決まっているのに、わざわざ合格前提の就職面接が行われていたことも。最初から合格ありきの、「出来レース」というわけです。

3:三文芝居

「三文芝居」は、三文ほどの価値しかない芝居のことで、お金を払う価値がないような稚拙な芝居を意味します。

4:八百長

「八百長(やおちょう)」も「出来レース」と同様、最初から結果が決まっているという点では同じです。「八百長」は、金銭や地位・待遇などの授受と引き換えに、一方がわざと負けること。「八百長」は、金銭が絡むことが最大の特徴で、プロスポーツなどの場でも、過去に問題となっています。

「茶番」の英語表現とは?

「茶番」の英語表現についても紹介しておきます。「茶番」を意味する英単語は「farce」です。「とんだ茶番だ」と言いたい時には、「What a farce.」となります。

最後に

見え透いたばかばかしい行為を意味する「茶番」という言葉。「茶」という漢字が使われているのには意味があったんですね。注意して観察すると、世の中の出来事には「茶番」が溢れています。日常の中でも、「茶番」という言葉がぴったり当てはまる出来事を探して、「これは茶番だな」と確認してみるのも、言葉を自分のものにできる訓練にもなり、楽しいかもしれません。

こちらの記事もたくさん読まれています
【今さら聞けない】〝相関関係〟とはどんな意味? 類語や〝因果関係〟との違いも解説
「依頼」の意味は? 使い方や使うときの注意点

Domaniオンラインサロンへのご入会はこちら

Read Moreおすすめの関連記事