「あまり注目されていなかったチームが、破竹の勢いで勝利を重ね、ついに決勝戦までたどり着いた」
この例文は「獅子奮迅の活躍」と似た意味を持つ「破竹の勢い」を用いた文です。「破竹の勢い」の箇所に「獅子奮迅の活躍」を当てはめて使うことも出来ます。
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「破竹の勢い」の他にも「獅子奮迅」の類語や言い換え表現があります。表現の幅を増やして、ぜひ会話に活かしてみてください。
疾風怒濤
「疾風怒濤」は、「しっぷうどとう」と読みます。「疾風怒濤」とは、「激しく吹く風と、激しく打ち寄せる大波」という意味合いですが、その荒々しい様子が派生して、「人やものごとが激しく荒れ動く様子」というニュアンスを含むようになりました。
猪突猛進
「猪突猛進」は「ちょとつもうしん」と読みます。「ちょとつ」が読みにくいですが、「獅子奮迅」に「獅子」が含まれていたように、「猪(いのしし)」という動物を表す漢字が含まれています。
「猪突猛進」とは、「周囲の人のことや状況を考えずに、一つのことに向かって猛烈な勢いで突き進むこと」を表した言葉です。ただし、「獅子奮迅」よりも、「無謀」や「向こう見ず」といったニュアンスが含まれているため、人に対して使う際は、注意が必要です。
猛烈な勢い
先に挙げた2つの例文は、いずれも四字熟語でした。ですので、日常会話では少し使いづらいかもしれません。そういう場合は「猛烈な勢い」という表現を使うことをおすすめします。「猛烈」とは「もうれつ」と読み、「勢いが強くて激しいさま」を表します。意味としては「獅子奮迅」と同じなので、ぜひ活用してみてください。
英語表現とは?
最後に、「獅子奮迅」の英語表現を紹介します。
furiously
「furiously」は、「怒り狂って」や「猛烈に」「激しく」というニュアンスを含む副詞です。形容詞ではないので注意しましょう。「He is studying for the college examinations furiously」で「彼は、大学受験のために猛烈に勉強している」という意味になります。
like mad
「like mad」も同様に「狂ったように」や「猛烈に」という意味を持ちます。また、「死に物狂いで」や「情熱的に」といったニュアンスも含まれています。ですので、恋愛においての勢いのすごさを表現する際に使われることがあります。例えば、「I miss you like mad」で、「私はあなたがいなくて狂おしいほど寂しいです」といった表現が可能です。
with irresistible force
「irresistible」という単語はあまり見慣れないかもしれません。「抵抗できない」「抑えられない」という意味を持っています。「with irresistible force」で「抑えられないほど圧倒的な力で」というニュアンスです。文末に「with irresistible force」をつけ足すことで、物事の勢いを表すことが出来ます。
正しい意味や言い換え表現を知って幅広く活用を
今回は、「獅子奮迅」とそれに関する豆知識や、類語表現、英語での表し方などを数多く紹介しました。物事の勢いが止められないほど盛んである様子を表す言葉なので、意外と使う機会が多いのではないでしょうか。ぜひ、意味を正しく理解して活用してみてください。
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