プロポーズや愛の告白の結果待ちの人に使う
「果報は寝て待て」は、プロポーズや告白の結果を待っている人にかける言葉としても使えます。勉強や仕事などは、ある程度努力の見返りが期待できるものですが、恋愛は相手の気持ち次第で答えが変わってきます。
「気持ちはきちんと伝えることができたのだから、ここは果報は寝て待てのスタンスで待とう」と、何も手につかなくなっている相手を落ち着かせてあげられると良いですね。
「果報は寝て待て」の類語・対義語
果報は寝て待てには、次のような類語や対義語があります。
いずれも良い結果を待つ状況をあらわす言葉です。結果までのアプローチの違いを理解して使いわけると良いでしょう。ここからは、果報は寝て待ての類語と対義語について解説していきます。
【類語】は結果は天に任せる「人事を尽くして天命を待つ」
「果報は寝て待て」の類語としては、「人事を尽くして天命を待つ」があります。人事は「人にできること」、天命は「生まれつき定められている運命」という意味をもち、自分が全力でおこなったことの結果を天に委ねることをあらわします。
「果報は寝て待て」と似たような状況で使う言葉ですが、前者が「結果はのんびり待とう」というニュアンスであるのに対し、「人事を尽くして天命を待つ」の場合は「全力でやったから悔いはない」という自分を鼓舞する気持ちを含んでいる点が、やや異なるといえます。
「自分がやれるだけのことはやった。試験の結果については、人事を尽くして天命を待つほかない」というように使います。
【対義語】は苦労せず偶然幸運を手に入れる「棚からぼたもち」
「棚からぼたもち」は、「果報は寝て待て」の対義語にあたる言葉です。棚からぼたもちが落ちて、下で寝ている人の口に入ったことから、予想もしなかった幸運が偶然訪れることを表します。「たなぼた」などと略され、広く親しまれていることわざの一つといえるでしょう。努力とは無縁の状況で幸運を手に入れるという意味で、「果報は寝て待て」とは対照的です。
「自分は関与しなかった案件なのに、なぜか表彰されてしまった。まさに棚からぼたもちだ」というように、想像もしなかった幸運に恵まれたときに使うことわざです。
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わかったつもりの「果報は寝て待て」の意味を確認しよう
果報は寝て待ては、焦らずに幸運を待とうという意味ですが、努力も何もしてないのに結果だけを望む、楽観的なことわざではありません。これまで一生懸命に頑張ってきて、その結果を不安を抱えながら待つ人に対して、ねぎらいを込めて伝える言葉です。
わかったつもりでいたものの、実際には微妙に意味を間違えて覚えていたという人もいるはずです。果報は寝て待ての意味を正しく確認し、良い結果を待つ相手に対して使ってみてください。
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