対義語「終焉」「終局」
【終焉:しゅうえん】
生命が終わること。死を迎えること。また、その時。臨終。最期。末期。比喩的にも用いる。「―の地」「近代の―」【終局:しゅうきょく】
1 碁・将棋を打ちおわること。⇔開局。
2 物事の結末がつくこと。しまい。終結。「騒乱が―を迎える」
嚆矢の対義語としては、「終焉」や「終局」などが挙げられます。「終焉」は物事の終わり、生命が終わることをあらわします。また、「終局」は物事の終わりの局面を意味する言葉です。それぞれ、「ついに物語の終焉を迎える」「それが悲劇の終局であった」などのように使用します。
四字熟語「嚆矢濫觴」
「嚆矢濫觴」は「こうしらんしょう」と読む、「嚆矢」の言葉の意味を強めた四字熟語です。濫觴の「濫」は浮かべる、「觴」はさかずきのことを指します。「濫觴」は、「どんなに大きな川も、さかのぼれば最初はさかずきを浮かべるほどの小さな流れにすぎないものだ」という中国古典の教えに由来するといわれ、ここから転じて「物事の始まり」のたとえとして使われるようになりました。
同じ意味をもつ「嚆矢」と「濫觴」を重ねることで、物事の始まりという意味を強めています。
【例文】
・現代のSNSが普及する嚆矢濫觴となったのは、2000年代初頭のシンプルな個人ブログシステムであった。
・この地域の夏祭りの嚆矢濫觴は、約300年前、豊作を祈願した小さな神事にあるとされている。
「嚆矢」の英語表現とは
「嚆矢」が持つ「画期的な始まり」というニュアンスを比較的無難かつ正確に伝える表現としては、「the beginning」や、やや文学的な表現ですが「the dawn of…」が適しています。また、「先駆け」として人や物を指す場合は「pioneer」や「forerunner」を使います。
嚆矢に関するよくある質問
ここでは、「嚆矢(こうし)」という言葉に関する、よくある質問とその簡潔な解説をまとめます。
Q. 「嚆矢を放つ」とは、どういう意味ですか?
「嚆矢を放つ」は、新しい物事や運動、変化を一番最初に始めるという意味で、比喩的な表現として使われます。「嚆矢」が、昔の戦で最初に射て合図とした「鳴り鏑(かぶらや)」を指すことに由来し、「最初に合図を出す」「先陣を切る」というニュアンスで使われます。
Q. 物事の始まりを表す二字熟語は?
物事の始まりを表す二字熟語としては、「端緒(たんしょ)」「発端(ほったん)」「緒(しょ)」「起源(きげん)」などがあります。特に「端緒」は、「手がかり」や「いとぐち」といった意味も持ち、そこから本格的な開始に至るニュアンスを含みます。
Q. 物事の始まりを表すことわざは?
物事の始まりを表すことわざとしては、「始めあれば終わりあり」や「大河の一滴」「千里の道も一歩から」などがありますが、特に「千里の道も一歩から」は、どんなに大きな事業も小さな始まりから始まることの重要性を説いています。「濫觴(らんしょう)」がその意味合いに近く、大きな川も源流は酒杯を浮かべられるほどの小さな流れである、という故事から来ています。
Q. ビジネスシーンで使える「最初」の言い換え表現は?
ビジネスシーンで「最初」を丁寧かつ知的に言い換えたい場合、「端緒(たんしょ)」(始まり、きっかけ)、「皮切り(かわきり)」(一連の始まり)、「第一歩(だいいっぽ)」(取り組みの始まり)、「緒戦(しょせん)」(本格的な戦いや取り組みの始まり)などが使えます。また、「先駆(せんく)」は、他より先に始めるというニュアンスを強調したいときに適切です。
嚆矢の意味を理解してビジネス会話で使いこなそう
- 「嚆矢」は、歴史的な大発明や画期的な出来事の「物事の始まり」を意味する言葉
- 単なる始まりではなく「新たな潮流を切り開く先駆け」という強いニュアンスを持つ
- その意味合いを示す表現として、「嚆矢濫觴」という四字熟語も用いられる
嚆矢は、物事の始まりという意味を表す言葉です。もとは開戦の合図に使う鏑矢のことで、そこから転じて「始まり」のたとえとして使われるようになりました。

日常会話にはあまり出てきませんが、ビジネスシーンにはたびたび登場します。普段は「最初」あるいは「はじめ」と表現する場面で、あえて嚆矢という言葉を使うことにより、会話や文章を引き締めることができます。
大人のたしなみとして、覚えておいて損はない言葉です。今回紹介した使い方や例文を参考に、正しく使いこなしましょう。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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Domani編集部
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