「為せば成る」とは頑張ればできるという意味
「為せば成る」の読み方は「なせばなる」。どんなことでも強い意志をもって頑張れば成し遂げられるという意味です。教訓や座右の銘に使われることが多く、言葉だけは知っているという人も多いでしょう。
上杉鷹山が詠んだ歌が由来とされ、「為せば成る」のあとに続く歌も引用されることが少なくありません。また、武田信玄が詠んだ歌が由来であるという説もあります。詳しく見ていきましょう。
「為せば成る」の由来は上杉鷹山が詠んだ歌
「為せば成る」は、江戸時代後期の米沢藩主である上杉鷹山が詠んだ次の歌が由来とされています。
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
どんなことでもやってみなければわからず、できそうにないこともやり通すことで成し遂げられるという意味が込められています。何事もやる気が大切であることを教えてくれる歌です。
武田信玄の歌が由来とする説も
上杉鷹山が詠んだ歌は、もともと武田信玄が詠んだ歌を参考にしたものとされています。武田信玄の歌を見てみましょう。
「為せばなる 為さねば成らぬ 成らぬ業を 成らぬと捨てつる 人の儚さ」
強い意志で行えば必ず実現するのに、できないと諦めてしまうのは愚かなことだという内容です。上杉鷹山の歌と同じような意味ですが、上杉鷹山の方がより相手に働きかける強さを感じさせますね。