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2021.12.02

【産後】お母さんの体や心に起こる変化|回復を早めるための過ごし方とケア方法

出産は女性の体に非常に大きな負担をかけるといいますよね。産後はそのダメージを負った体で育児や家事をしなければいけないとなると、不安でしょうがない人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、産後、体や心に起こる変化や、大きな負担を受けた体の回復を早めるおすすめの過ごし方についてまとめてみました。

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【目次】
産後、妊娠前の体に戻るまでを「産褥期」という
産後お母さんの体や心に起こる変化って?
産後はどうケアする?回復を早める過ごし方
産後の育児に疲れたら試してほしいこと

産後、妊娠前の体に戻るまでを「産褥期」という

産褥期はとにかくゆっくり体を休めることが大事


(C)Shutterstock.com

産褥期(さんじょくき)とは、出産を終えた後、母体が妊娠前の状態に戻っていく時期のこと。

この時期は心身ともにさまざまな変化が現れるといわれています。主な変化としては「子宮の収縮」「母乳の分泌開始」「ホルモンバランスの変化」などです。

出産は母体に非常に大きなダメージを与えるため、この産褥期は無理をしないことが重要だそう。この時期に無理をしてしまうと、後々の体調に影響が出ることがあるのだそうです。

産褥期は通常6~8週間ほど

個人差はありますが、通常産褥期は6~8週間ほどだといわれています。子宮の収縮は初産婦よりも経産婦の方が時間がかかる傾向にあるよう。

産後は約9カ月にもわたる妊娠期間に比べ、1~2カ月という短い期間で体を妊娠前の状態に戻すことになります。

母体に急激な変化が生じるそうで、この時期は心身ともに不安定になりやすい時期。体の回復具合を観察しながら、または医師に相談しながら少しずつ体調を整えていくことが大事だといわれています。

産後お母さんの体や心に起こる変化って?

子宮が収縮したり会陰部の痛みやかゆみが出たりする

子宮が収縮したり会陰部の痛みやかゆみが出たりする
(C)Shutterstock.com

産後、お母さんの体に起こる変化として、大きく広がった子宮が徐々に収縮する、というものがあります。

個人差はあれど元に戻るまでおよそ6~8週間かかるそう。その際「後陣痛」と呼ばれる痛み、さらには産後の子宮にある分泌物や胎膜などが血液と一緒に排出される「悪露(おろ)」などが伴うそう。

母乳の分泌は産後2~3日後から少しずつ分泌され、産後約10日ほどで安定してくる場合が多いのだとか。

他にも会陰部の痛みやかゆみ、さらにむくみ、貧血、便秘、痔、尿漏れ、産褥熱などが体に起こりやすい変化だといわれています。

体型の変化を感じている人も多い

ワコールが「産前産後の体型管理」に関するアンケート調査をしたところ、約9割の女性が産後に体の変化を感じたと回答。その中でどんな変化を感じたか質問したところ、もっとも多かった回答が「体型やボディライン」でした。

Q. どんなところに変化を感じていますか?

体型の変化を感じている人も多い
(回答 558)

そして出産後、元の体型に戻ったと感じている人はわずか27%という結果だったそうです。

Q. 出産後、出産前の体型に戻ったと思いますか?

体型の変化を感じている人も多い
「育児で時間がとられて運動できなかった 」
「産後体調が良くなくて、体型にかまうほどの余裕がなかった 」
「忙しくて自分のことは後回しにしてしまった 」
「何をすれば良いかわからなかった。食欲が落ちなかった」

体型を戻すための対策ができなかったという切実なコメントも。

体型の変化を感じている人も多い
産後の体型の変化問題、「ワコール ファミリーウェア」のアンバサダーに起用された皮膚科医の友利新 (ともりあらた) 先生は、以下のようにアドバイスしています。

「『トレンドが移り変わっていくのと同じようにスタイルも変化していくもの』とポジティブにとらえ、今の自分をどう美しく見せるかを考えるようにしましょう。子育て中はただでさえ時間がありません。『あれもこれもやらなきゃ』と思うのではなく、『しない』と決めることがとても大事です。 例えば、私が美肌のために『しない』と決めていることは、“日焼けをしない” “乾燥しない” “摩擦をしない”の 3 つです。

体型管理に関しても、“理想を求めない” “人と比べない” “過度な運動はしない”ようにしています。運動はもちろんしたいけどマラソンやジムに行く時間はないので、腹筋を意識して生活するだけ。『しない』ことを決める一方で、腹筋を意識するためにガードルをはいたり、ボディラインをきれいに見せるためにサイズのあった下着をつけたり、無理なくできることをきちんとすることが忙しい子育て世代の人に必要なのかなと思います」(友利先生)

抜け毛に悩まされる人も

ビジュアル・エディター有田千幸さんによれば、女性ホルモンのバランスが変わってしまう産後は、抜け毛に悩まされる可能性もあるのだそう。

「私、髪の毛は多い方だし、最近は染めたりパーマしたりもしていないし、大丈夫なはず…と勝手に安心していたのですが、そういう問題ではなく女性ホルモンのバランスが変わることによるものだそう」(有田さん)

産後の女性ホルモンバランスが変わることによって起こる抜け毛は、髪質やヘアケアに関わらず悩まされる可能性があるそうです。

産後うつ病は産後2週〜1カ月ごろまでに発症しやすい

産後は、体内のホルモンが劇的に変化するといわれています。

その影響から精神的に不安定になりやすく、「マタニティーブルー」や「産後うつ病」などが発症しやすい時期なのだとか。

「マタニティーブルー」は産後2~4日から3週間に発症しやすいといわれていて、涙もろくなったり気分が落ち込んだり、不安になったりという症状があるのだとか。約半数の人に見られるほど高頻度な症状ながら、多くは数日で自然に解消されるそうです。

「産後うつ病」は産後2週〜1カ月ごろまでに発症するといわれているそう。出やすい症状としては、眠いのに眠れない・疲れを感じる・興味や楽しみがなくなる・思考力が減少するなど。

気になる症状があった場合、早めに出産した病院や地域の保健師に相談することが推奨されています。

産後はどうケアする?回復を早める過ごし方

とにかく〝休養〟が第一優先

とにかく〝休養〟が第一優先
(C)Shutterstock.com

産婦人科医医師の金子法子先生によれば、産後はとにかく休養することが大事なのだそう。できる限り布団やベッドで横になって過ごすのがおすすめだそうです。

「ときには、気分がよく身体もラクで家事ができそうに感じることもあるかもしれません。しかし、身体はママが思っているよりも疲れているので、大丈夫と感じても休んでおくのがおすすめです。

昼夜問わず赤ちゃんの授乳があるので、赤ちゃんが眠っているときには、ママも一緒に寝てしまいましょう。赤ちゃんのお世話だけしながら、同じペースで生活することで、充分な休息が取れます」(金子先生)

家事育児は無理のない範囲で行う

家事育児は無理のない範囲で行う
金子先生によると、産後は回復を最優先にするべきなので、家事や育児は無理のない範囲で行うことが大事だそうです。

「さまざまな家電製品がそろい、手軽に食べられるものがたくさんあるため、昔に比べて家事の負担は大きくありません。それでも、立ちっぱなしで皿洗い・かがんで風呂掃除といった家事は負担になります。産後は回復を最優先にするため、負担の大きな家事や、上の子の世話をするといった育児は、周りの助けを借りましょう。

両親に任せられるのなら、思い切り頼って、回復と赤ちゃんのお世話に集中します。夫に育児休暇を取ってもらう人も増えているので、事前に相談するのもおすすめです。家事支援や宅配サービスを利用する方法もあります」(金子先生)

外出は「1か月健診」のとき

金子先生によると、産後すぐの外出はおすすめしないそう。回復し切っていない状態の体で外出するのは、疲れやすく体への負担が大きいからだそうです。

「ほとんどのママは『1か月健診が久しぶりの外出』になります。家の中でずっと赤ちゃんと寝て過ごしていると、体力が落ちているはずです。布団の上でできる産褥体操をして、少しずつ体力作りを始めましょう」(金子先生)

産褥体操で回復を促して

産褥体操で回復を促して
産後は「産褥体操」を毎日の習慣にするのがおすすめだそう。この「産褥体操」を行うことで、ゆるんだ腹筋や骨盤底筋の回復が促されるそう。

他にも全身をリラックスさせる働きが期待でき、さらには血行促進の効果もあるので、静脈内の血栓予防にも活用できるのだそうです。

「産後すぐはごく軽い運動から始めます。少しずつ回数やレベルを上げましょう。ただし、つらくて続けられないようではいけません。続けることが第一なので、無理なくできる範囲で取り組みましょう」(金子先生)

産後の育児に疲れたら試してほしいこと

産後ケアをサポートするサービスを利用して

産後ケアをサポートするサービスを利用して
参議院議員の伊藤孝恵さんによると、産後を支援しようという法律「母子保健法の一部を改正する法律案」が国会で可決されたのだそう。

「産後ケア法案は、産後ケアを必要とする出産後1年を経過しない女子および乳児に対して、心身のケアや育児のサポート(産後ケア)を行い、産後も安心して子育てが出来る支援体制を確保することを目的としています」(伊藤さん)

産後ケアをサポートするサービスを利用して
具体的には以下のようなサポートが受けれるのだそう。

1. 短期入所型(ショートステイ型)産後ケアセンターに数日間入所し、心身のケアを実施
2. 通所型(デイサービス型)産後ケアセンターを日中訪問し、母親同士の交流やカウンセリングなどを実施
3. 居宅訪問型(アウトリーチ型)それぞれの自宅に助産師等が訪問し、乳房マッサージなどを実施

「助産師さん、保健師さん、看護師さんなどが、保健指導や授乳指導、療育に伴う世話、心理的ケアやカウンセリング、育児に関する指導や育児サポートをしてくれます」(伊藤さん)

これから出産の人は里帰り出産も検討して

これから出産の人は里帰り出産も検討して
(C)Shutterstock.com

産後は休養しながら体力を回復させる必要がありますが、夫が忙しく家事ができない場合、慣れない育児に加え家事まで一人でこなすことになってしまいます。

出産後のお母さんをサポートするサービスを活用できればいいですが、そうでない場合は里帰り出産を検討するのもひとつの方法。

里帰り出産なら親や他の家族が家事をしてくれる場合が多く、お母さんは赤ちゃんのお世話に専念できます。

実家にいながらできる限り体力を回復させることで、帰宅後の慌ただしい生活を送るための身体と心の準備がしやすくなるはずです。

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