どうして冬に観葉植物は枯れやすいの?
観葉植物は基本的に熱帯系の植物が多く、もともとあたたかい場所で暮らしていたので、日本の冬の寒さには耐えられないのです。具体的には約10℃を下回る環境では傷みやすくなります。
春から夏にかけての生長期には、窓辺に置いて、太陽の日差しをいっぱいに浴びせて育てている方も、冬になったら場所を移すなど、ちょっと工夫することで対策することができます。
植物の変化に気づける距離感がベスト
冬を越すために何より大切なのは、植物を人のそばに置いてあげることです。
「葉っぱがたくさん落ちてくるな」
「なんだか元気が無さそうだな…」
普段からよく見える位置に植物があると変化に気づきやすくなり、枯れてしまう前に対応することができます。ペットと同じで植物は喋ることができないので、こちらが気づくことが、枯らさない一番の近道になります。
冬に向けて注意するポイント
1:窓に結露ができていたら「寒い!」のサイン
窓に結露ができるくらいの寒さは、観葉植物にとってはとても寒い状態です。冷気や隙間風の寒さから守ってあげるため、窓際に置いていた植物たちは窓から離し、部屋の暖かい場所に移すようにしてあげましょう。
窓辺じゃないと太陽光が届かなくて心配…という方も大丈夫。樹種にもよりますが、人が読書できるくらいの照度があれば、日中お部屋の照明でも問題なく育てることができます。
「人が過ごせる程度の明るさが必要」という点からも、人のそばに置いてあげるということが大事になってきます。
2:水やりの頻度も冬仕様に
寒くなってくると、土の中が乾燥するスピードも遅くなっていきます。常に土が湿っている状態を好む樹種もありますが、反対に土が湿っている状態がずっと続くと根腐れを起こしやすい樹種が多いのも事実。適度に土を乾かし、根っこから酸素を吸収できるようにしてあげるためにも、冬になったら水やりの頻度を見直してあげましょう。
どのタイミングで水やりをしていいのか不安な方にはこちらの方法がおすすめ。
(1)プランターの端に、菜箸や竹串、楊枝など細い棒を出来るだけ深いところまで挿して 5~10 分置いて乾き具合を確認します。(根を傷めないように優しく挿してくださいね)
(2)棒が湿って土がついてきたらまだ水分が残っているサインです。特に乾燥を好む植物には、全体が乾いてから水をあげるようにするとうまくいきますよ。
この冬におすすめな観葉植物
ふわふわウールがキュート。タネから育てた「コーヒーの木」
ウィンターカラーの鉢とマッチ。育てやすい「フィカス・ウンベラータ」
“感葉植物”として、「観る」だけでなく「感じる」植物をご提案する植物のオンラインサイト。物売りだけではなく、植物との関わり方を提案し、植物との新しい関係が築ける空間コーディネートを叶えます。
撮影/木村写真事務所 木村雄司、パーク・コーポレーション
記事/parkERs(パーク・コーポレーション)
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parkERs(パーカーズ)
フラワーショップ「青山フラワーマーケット」を展開するパーク・コーポレーション の空間デザインブランド。「日常に公園のここちよさを。」をコンセプトに、公園の心地よさを室内に取り込むデザインを追求。都会の中では気づきにくくなった自然をデザインによって身近にし、「人の感覚を呼び起こす空間デザイン」で新しい価値を生み出している。
市野澤未和(左)
プランツコーディネーターとして、都市部の室内を中心に植物を用いた空間デザインを手がける。
森美波(右)
「公園の心地よさを表現する空間デザイン」に携わる中で得た気づき・最新情報等を発信。
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