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LIFESTYLE雑学

2022.01.25

「黄泉」ってどういう意味? 語源となったストーリーや黄泉の国の場所などをご紹介

日本神話に登場する「黄泉」とは、死んだ人が死後に向かう世界のことです。地下や海底に存在し、入り口は島根県松江市にあるとされています。なお、同じく死後の世界とされる天国や地獄とは別物です。この記事では黄泉の意味や語源、関連する言葉などをまとめます。

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「黄泉」の意味&読み方

黄泉」とは、人が死んでから向かう世界のことを指す言葉です。辞書では以下のように説明されています。

【黄泉:よみ】
死後、その魂が行くとされている地下の世界。冥土(めいど)。泉下(せんか)。よみのくに。よもつくに。

(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

黄泉」は日本神話のイザナミのエピソードに登場することで知られています。イザナミはたくさんの神様を生み出した女神で、やけどを負って亡くなった際に黄泉へ旅立ったという話が有名です。この話が元となり、死を迎えた際は人間でも神様でも黄泉に向かうと考えられるようになりました。

「黄泉」の基本的な読み方は「よみ」ですが、「よみじ」や「こうせん」と読むこともあります。ただし「よみじ」は死後の世界というよりも、「黄泉」に通じる道というニュアンスが強いです。

「黄泉」の語源と由来

黄泉」の由来は古代中国にまでさかのぼります古代中国には「黄泉(こうせん)」という言葉があり、死者が向かう地下の世界(=地下の泉)という意味で使われていました。

日本では死後の世界を「よみ」という大和言葉で表していましたが、中国から漢語の「黄泉(こうせん)」が伝わった際によみという読み方を当てはめたとされています。

大和言葉の「よみ」の語源は諸説あり、夜見(よみ)や闇(やみ)が転じたという説や、閻魔を表す中国語の預弥(よみ)が語源という説などさまざまです。

「黄泉」の場所や黄泉にいる神様について

黄泉」はいわば想像上の世界ですが、その場所や入り口などは具体的に考えられています。例えば「黄泉」は地下や海底に存在するとされ、天国や地獄とは異なるものとして扱われます。

黄泉

また「黄泉」に通じる入り口は黄泉平坂(よもつひらさか)と呼ばれ、黄泉平坂があるとされるのは島根県松江市です

「黄泉」がどこにあるか、どんな神様がいるのかなどを知れば、「黄泉」の世界観をイメージしやすくなるでしょう。ここでは、「黄泉」の場所や黄泉にいる神様についてご紹介します。

「黄泉」は地下や海底にあり、天国や地獄とは異なる

「黄泉」があるとされるのは地下や海底です。これは「黄泉」の由来となった黄泉(こうせん)が、地下の泉を指すことが元になったと考えられます。

ただし日本書紀や古事記では「黄泉」がどこにあるかは明記されていないため、地下に存在すると言い切れるわけではありません。また「黄泉」は山(やま)の音が変化した言葉という説があることから、山に存在するという考え方もあります。

黄泉」は天国や地獄とは異なるのも特徴です。天国はキリスト教に由来するもの、地獄は仏教に由来するもので、どちらも「黄泉」よりあとに広まったものです。

特に「黄泉」と地獄は同じ世界と思われがちですが、本質はまったく異なります。「黄泉」は死者が向かう世界のこと、地獄は罪を犯した人が罪を償うために向かう世界と覚えておきましょう。

「黄泉」には黄泉神(よもつかみ)がいる

黄泉」には黄泉神(よもつかみ)という神様が存在するとされます。日本神話の中には、イザナミが「黄泉」から現世へ帰れなくなった際にどのように帰ればいいかを黄泉神に相談するエピソードがあります。

元々はイザナギがイザナミを迎えに来たことがきっかけですが、結局は変わり果てたイザナミの姿に恐れをなしたイナザギが現世へ逃げ帰ってしまったため、イザナミはそのまま「黄泉」に残ることに。その際に黄泉津大神(よもつおおかみ)に名前を変えたとされています。

「黄泉」の入り口は黄泉比良坂(よもつひらさか)と呼ぶ

黄泉」と現世を結ぶ黄泉の入り口は黄泉比良坂(よもつひらさか)と呼ばれます。坂には境界という意味があり、黄泉比良坂を境にして「黄泉」と現世が区切られます。

イザナギはやけどを負って亡くなったイザナミを連れ戻すために「黄泉」まで追いかけましたが、上述のとおり、腐ってしまったイザナミの姿に恐れをなして逃げ出しました。「黄泉」と現世の境目にたどり着くと、イザナミが追いかけてこないように黄泉比良坂を大きな岩で塞いだとされます。

黄泉比良坂は島根県松江市にあるとされ、結界を表す石柱やイザナギが置いたとされる大きな岩が置かれています。

「黄泉」に関連する言葉

「黄泉」には関連する言葉がいくつかあり、例えば以下が挙げられます。

黄泉

・よみがえる
・ヨモツヘグイ
・彼の世
・後世

「よみがえる」や「ヨモツヘグイ」は「黄泉」から生まれた言葉、「彼の世」や「後世」は「黄泉」と似た意味を表す言葉です。なお「黄泉」に類似する言葉はほかにもたくさんあります。

ここでは、「黄泉」に関連する主な言葉の意味や語源などをご紹介します。

【関連語1】よみがえる

よみがえる」は「黄泉」を語源にもつ言葉で、漢字表記は「蘇る」です。元々は「黄泉帰る」と表記され、死後の世界から生きて帰ってくるという意味で使われていました。その後、逆らうや蘇生などを意味する「蘇」という漢字が当てられ、「蘇る」という言葉として使われるようになりました。

現在では死んだ人や死にかけた人が生き返るという意味を表します。または一度衰えたものが勢いを取り戻すという意味もあり、「活力が蘇った」などの形で使われます。

【関連語2】ヨモツヘグイ

「ヨモツヘグイ」も「黄泉」から派生した言葉の一つで、意味は「黄泉」で作られた食べ物を食べることです。漢字では「黄泉竈食ひ」と表記されます。「ヨモツヘグイ」をすると黄泉の住人となってしまい、現世に帰れなくなると信じられていました。

「ヨモツヘグイ」も日本神話のイザナミのエピソードに関連するもので、イザナギが迎えに来た際に、イザナミは「黄泉の食べ物を食べてしまったため現世には帰れない」と断ります。「ヨモツヘグイ」という言葉が広く広まったのは、このエピソードが元になったとされています。

【関連語3】彼の世・後世など

「彼の世(あのよ)」「後世(ごせ)」は「黄泉」に似ている言葉で、死んだあとに向かう世界や来世という意味をもちます。同じような意味では、ほかにも「後の世(のちのよ)」「後生(ごしょう)」「冥土(めいど)」「冥府(めいふ)」といった言葉もあります。

なお、「後生」は死後に生まれ変わるという意味もある言葉です。「冥土」や「冥府」も「黄泉」と同じく死後の世界を指しますが、どちらかというと地獄を表す際に使われます。

「黄泉」の意味を覚えておこう

黄泉」は人が死んだあとに向かう世界のことを指し、日本神話のイザナミのエピソードに登場することで有名です。地下や海底に存在すると考えられており、「黄泉」の入り口である黄泉比良坂は島根県の松江市にあるとされます。

黄泉

またよみがえるやヨモツヘグイのように、「黄泉」が元になって生まれた言葉もあります。類似する表現も多く、彼の世や後世などを使うと「黄泉」を別の言葉に言い換えることが可能です。

教養の一つとして、「黄泉」の意味や有名なイザナミの物語、関連する言葉を覚えておきましょう。

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