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2022.02.19

「知行合一」の意味を理解して正しく使おう|今さら聞けない四字熟語

「知行合一」とは、真の認識である「知」と道徳的実践である「行」は表裏一体をなすと説く言葉です。今回は「知行合一」の意味や由来、例文をご紹介します。類義語や対義語も解説しているため、言葉をしっかりと理解してボキャブラリーを増やしたい方は、ぜひ参考にしてください。

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「知行合一」の読み方や意味、由来

「知行合一」の読み方は「ちこうごういつ」です。知行を「ちぎょう」と読み間違えないように注意しましょう。

「知行合一」には、「知と行は表裏一体をなすこと」という意味があります。由来は「心の学問」と呼ばれることもある陽明学で、陽明学の思想のひとつが「知行合一」です。

はじめに、「知行合一」の意味や語源・由来、使い方・例文について、それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

知行合一

「知行合一」とは知と行は表裏一体をなすこと

【知行合一説(ちこうごういつ‐せつ)チカウガフイツ‐】
中国の王陽明が唱えた学説。朱熹(しゅき)の先知後行説に対して、知識や認識は必ず実行を予想しているものであり、知って行わないのは真に知っているのではないとし、知(真の認識)と行(道徳的実践)とは表裏一体をなすと説く。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「知行合一」とは、「知と行は表裏一体をなすこと」という意味がある言葉です。「知行合一」のうち「知」という字は「知識」や「知ること」を表し、「行」は「行為」や「実践すること」を表しています真の知識とするためには、実際におこない、実践によって裏づけられていなければならない」という考え方を表現している言葉です。

「知行合一」の語源・由来

「知行合一」の語源・由来は陽明学の思想からきています。もともとは中国明の時代に儒学者である王陽明(おうようめい)が唱えた思想です。

影響を与えたのは、朱子学の大成者である朱熹(しゅき)が唱えていた「先知後行説」という学説です。「先知後行説」とは、「広く知を極めていなければ、実践できない」とする説のことです。

当時、「先知後行説」が広まり、実践の前に知識を蓄えるべきという考え方が一般的になっていました。この「先知後行説」に対するアンチテーゼとしてできたのが、「知行合一説」です。

知識ばかりを蓄えたあとで行の工夫をするようでは、真の知行には至りません。知行合一説とは、正にこのような病への薬です」といった内容を王陽明が述べ、「知行合一説」ができたと伝えられています。

「知行合一」の使い方と例文

「知行合一」はビジネス用語ではないものの、ビジネスシーンにも活用できる考え方を説く言葉です。また、「知行合一」は人を形容して褒める言葉としても使われています。「知行合一」の例文を見ながら、使い方をチェックしていきましょう。

・彼は知識力と行動力を併せ持つ、【知行合一】の人ですね
・情報を取り入れるばかりではなくて、【知行合一】の精神を学んではいかがだろうか
当社の行動指針は【知行合一】です
机上の空論ばかりではなく【知行合一】であるべきだと考えますが、いかがでしょうか。

使い方を確認し、スムーズに使えるようになりましょう。

「知行合一」の類義語と対義語、言い換えの注意点

「知行合一」の類義語と対義語は、以下のとおりです。

知行合一

・類義語は「知行一致」など
・対義語は「先知後行」など

「知行合一」の類語や対義語は、ここで例に挙げたもの以外にも複数の表現があります。「知行合一」の類語や対義語の例や、それぞれの言葉の意味、言い換えで注意したいポイントについて、さらに詳しくチェックしていきましょう。

類義語は「知行一致」など

知行合一」の類義語は「口八丁手八丁」や「知行一致」などがあります。類語の例やそれぞれの言葉の意味と読み方は、以下のとおりです。

【口八丁手八丁(くちはっちょうてはっちょう)】
しゃべりもやることも達者なこと。またはそのさま。話すことを「知」、おこなうことを「行」と考えられるため、類義語だと考えられている。元は褒め言葉であったが、世渡りがうまくてずるいという皮肉をこめて使用されることもある。

【知行一致(ちこういっち)】
知識があり、行為がともなっていること。

類義語まで理解し、言い換えの表現ができるようになりましょう。

言い換えの際の注意点

知行合一」と似たような意味を持つ類語ですが、ニュアンスが異なる部分もあるため言い換えには注意が必要です。

たとえば、「しゃべりもやることも達者だ」という意味の「口八丁手八丁」は類義語のひとつですが「知行合一」の「真の知識とするためには実践によって裏づけられていなければならない」という考え方とはニュアンスが違います。また、「口八丁手八丁」は誉め言葉ではあるものの、ネガティブなイメージを持っている人もいるため、人に対して使う際には言い換えに注意しましょう。

対義語は「先知後行」など

知行合一」の対義語は「先知後行」などがあります。対義語の言葉の意味と読み方は、以下のとおりです。

先知行後(せんちこうこう)】
「知識」を先に得て、そののちに知識をもとに正しい「行動」をおこなうという考え方。「知」と「行」の重さを比較すると行動のほうが重いものの、行動に移す前にまずは知識をためるべきであるという思想を表現している。この「先知行後」に反対して、「知行合一」ができた。

なお、「知行合一」と「先知後行」それぞれの思想を比べると、日本では「知行合一」のほうが人気や知名度があります

似た言葉「知徳合一」はソクラテスが提唱

知行合一」と漢字が似ている言葉には「知徳合一」があります。「知徳合一」とはソクラテスが提唱した考え方で、この言葉でいう「知」とは善悪について正しく判断できることを指し、「徳(アルテー)」とは人間の魂のよさを指す言葉です。魂をよいものにするために善悪の知が必要であるという考え方で、「徳は知である」と言い換えることもできます。

「知行合一」の意味を理解して正しく使おう

知行合一」とは「真の知行に至るためには、知識ばかリを蓄えるのではなく実践もおこなうべきである」という考え方で、朱子学の「先知後行説」のアンチテーゼとしてできた言葉です。「知行合一の精神を学ぶ」や「知行合一であるべきだ」などのように使います。

「知行合一」が持つ意味やその言葉ができた背景、類語、対義語などをまとめて確認し、正しく使えるようになりましょう。

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写真・イラスト/(C) shutterstock.com

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