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2022.02.20

【二束三文】ってどういう意味?|今さら聞けない四字熟語

「二束三文」とは、数量が多いにもかかわらず値段がとても安いことを意味する言葉です。二束(たば)の物が三文の値段だったとする説や、金剛草履の価格が三文だった説などがあります。今回は「二束三文」の意味や由来、使い方について解説します。

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「二束三文」とは数が多くても値段が安いこと

「二束三文」は「にそくさんもん」と読み、数が多くても値段がとても安く、値打ちがないことをあらわす言葉です。

商売などにおいて、「そんなの二束三文にしかならない」というように使われます。売値が安いため利益にならないという意味です。

二束三文

このように、ネガティブな意味で使われることが多い言葉といえるでしょう。そのため、ビジネスシーンで使う場合には注意が必要です。

「二束三文」の意味について、辞書にどのように記載されているかを確認してみましょう。

【二束三文/二足三文:にそくさんもん】
数量が多くても、値段がごく安いこと。また、ひどく安い値段。「―で売り払う」
〔補説〕2たばでわずか3文の値である意で、金剛草履の値段から出た語という。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「金剛草履」の値段が由来という説

「二束三文」は江戸時代初期の金剛草履の値段から来ているという説があります。「金剛草履」とは、藁(わら)などで編んだ大きくて丈夫な草履のことです。二束を二足と書くことがあるという理由で、「金剛草履」の値段が二足で三文だったともいわれます。

二足と二束のうち、先に使われていたのがどちらで、なぜ最終的に二束になったのか詳細については明らかになっていません。

いずれにしても三文は安物の値段をあらわす言葉です。ただし「金剛草履」が三文で売られていたとするのは若干無理があり、「金剛草履」を由来とする説はやや信憑性に欠けるようです。

「二束売っても三文にしかならない」が由来とする説

二束は前述したとおり二足から変化した説のほか、二足ではなく二束(ふたたば)をあらわすという解釈もあります。「二束(たば)売っても三文にしかならない物」とする説です。

「束」は、大昔の日本で稲の穂を数える際に使われていた単位です。また、100の数字をあらわす単位でもあります。そのため、実は200もの物が三文の値段という意味だとする説もあるようです。

三文は現代では100円前後に相当する金額だと考えられています。江戸時代に十六文で売られていた蕎麦(そば)の価格が現在では400円相当とすると、一文はおおよそ25円です。25円(一文あたり)×3=75円ということで、100円前後であるという考え方に基づいています。

三文は「三文小説」や「三文芝居」という言葉からわかるように、安いもののたとえとしても使われていました。

【例文付き】「二束三文」の使い方

「二束三文」はたくさんあるにもかかわらず、値段がとても安くて価値がないことをあらわす言葉です。そのため、商売や買い物のシーンで使われることが多いでしょう。例文をご紹介しますので、実際の使い方を確認してみてください。

二束三文

【例文】
・【二束三文】にしかならない商売を続けていくのはやめた方がよい。
・【二束三文】でしか売れないため、意味があるのかと思ってしまう。

ビジネスシーンでは使い方に注意

「この品物、偶然二束三文で買えた!」というように、「二束三文」は買い手としてはお得感を感じられる表現だといえます。しかし売り手側からすると、数はたくさんあるが安く、ほとんど利益がないものを売っているというニュアンスがあり、あまり好ましくないでしょう。

そもそも「二束三文」は安い、粗悪なものというイメージがつきまとう言葉です。そのためビジネスシーンで使う場合は、取引先の企業に配慮して使うべき言葉といえるでしょう。

「二束三文にもならない」はさらに悪い状況

二束三文にもならない」とは、「二束三文」よりもさらに悪い状況であることを表現する言葉です。「二束三文」自体、値段がとても安くて価値がないことをあらわしており、「二束三文にもならない」とはその金額にも至らないという意味になるためです。

二束三文」よりもさらに安く、ほとんどなんの価値もないことをあらわしていると理解しましょう。「ただ同然」と言い換えることもできるかもしれません。

「二束三文にもならない」という表現は、次のように使います。

【例文】
どうせ【二束三文】にもならないだろうから、そのまま放っておくことにした。
・【二束三文】にもならない商売をしたところで、時間と労力の無駄だ。

「二束三文」の類語・対義語

「二束三文」には、類語と対義語がいくつかあります。

類語には「粗悪品」「捨て値」、対義語には「高値」があります。「粗悪品」は粗末で質が悪いもの、「捨て値」は損を承知でつけるくらい安い値段に対して使われ、「高値」はそのまま、高い値段を指す言葉です。

二束三文

ここからは「二束三文」の類語と対義語について、意味や使い方を解説していきます。

類語は「粗悪品」「捨て値」

粗悪品」は粗末で質の悪い品という意味の言葉です。すぐに壊れて使えなくなるようなイメージの物であり、当然値段も安いと思われる品物を指します。単なる安物よりもさらに悪い印象を与える言葉といえるでしょう。どんなに安くても、「粗悪品」を好んで買う人はいないはずです。

「二束三文」で売られている物がすべて「粗悪品」ということではないので、両者のニュアンスの違いに注意が必要です。聞いたことがないようなメーカーの安い電化製品などを、つい衝動買いしたらすぐに壊れてしまったような状況で「粗悪品を掴まされた」といった使い方をします。

捨て値」とは、「捨て売りの値段」で損を承知でつける安い値段のことです。閉店セールなどでたびたび見られる光景といえるでしょう。利益度外視で安いという点では通じるところがありますが、「捨て値」には「数多くある」という意味はありません。

対義語は「高値」

「高値」とは、高い値段であることを意味する言葉です。株の取引などで「高値」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。「高値」はネガティブな意味だけではなくポジティブなニュアンスでも使われる言葉です。

「高値」と一口に言っても、品質がよいから値段が高いのか、これといった理由がなく高いのかは物によります品質までは言及していないという点に留意しましょう。

「二束三文」の意味や由来を理解しよう

「二束三文」は数が多いにもかかわらず値段が安く、あまり価値がないことのたとえです。言葉の由来については、二束(たば)で三文だったものからきている、あるいは「金剛草履」が二足で三文だったなど、いくつかの説があります。

二束三文

ややネガティブな印象を与えるため、ビジネスシーンで使う際には注意しましょう。ただし、以前から欲しかったものを「二束三文」で買い叩けたという使い方もします。状況に応じて、適切な言葉選びをしたいものですね。

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