枕はどのくらいの頻度で洗濯する?
枕カバーは頻繁に洗濯していても、枕本体まで洗っていない人は意外と多いのではないでしょうか。どのくらいの頻度で洗濯するべきか分からないと、「清潔に保ちたいけれど、頻繁に洗濯したら傷めてしまうのでは」という不安がでてくることも。そこで、枕を洗濯する適切な頻度について解説します。
枕には汚れや雑菌がいっぱい
睡眠は人生の1/3を占めるといわれています。つまり、1日のうち約8時間は布団の中で過ごし、枕に触れている時間も同じです。枕は髪の毛や皮膚が直接触れるものであり、頭皮や皮膚から出ている汗や皮脂を毎日長時間吸収しています。
たとえ枕カバーを頻繁に洗濯していても汗や皮脂を吸収した枕本体には湿気がこもり、ダニや雑菌が繁殖しやすくなっているのです。ダニや雑菌が繁殖した枕を使用し続ければ、頭皮のニキビや湿しん、さらには抜け毛の増加など、さまざまなトラブルを招く可能性も。また、湿気のこもった枕は不快感をもたらし、睡眠を妨げる要因になるかもしれません。
理想的な洗濯頻度は年2回
枕本体は、半年に1回の頻度で洗うのがおすすめです。枕カバーに関しては、週に1~2回が目安です。汚れが付いている場合はその都度洗濯し、清潔に保つようにしましょう。枕本体は厚みがあるので、洗濯したあとは乾くまでに時間がかかります。乾燥に時間がかかると生乾き臭が発生しやすくなるので、枕を洗う時期は洗濯物が乾きやすい春と夏の終わり頃がおすすめです。
ただし、洗濯できない枕もあるので、注意しなければなりません。この場合は、1週間に1回の頻度で日干し、または陰干しをしてこもっている湿気を取るようにしましょう。
洗濯前に素材をチェック
枕は、どれでも洗えるわけではありません。洗えるかどうかは、枕本体の素材をチェックしましょう。
自宅で洗濯できる素材
自宅で洗濯できる素材には、ポリエステル綿・ビーズ・ダウン・パイプ・ミニボールなどがあります。
パイプとは、ストローのような筒状のものを短くカットしたもので、ミニボールはプラスチック製の穴のあいた小さなボールのことです。
ポリエステル綿・ビーズ・ダウンに関しては、洗えないタイプもあります。洗濯をする前に、枕に付いている洗濯表示を必ず確認するようにしましょう。
洗濯に向かない素材
自宅の洗濯に向かない素材には、そばがら・低反発ウレタン・スノー低反発などがあります。
そばがらは、乾きにくい性質があるため、無理に洗濯するとカビが発生しやすくなってしまいます。
低反発ウレタンとスノー低反発は、ウレタン素材でできているので洗濯すると反発力が弱まる可能性があるため注意したい素材です。
枕を洗濯機で洗う手順
頭を支える枕は、大きさがあることから「手洗いするしかない」と思っている人もいることでしょう。しかし、枕は洗濯機でも洗える寝具です。ここでは、枕へのダメージを押さえながら洗濯する方法を紹介します。
カバーを外し洗濯ネットに入れる
まず、枕カバーを外します。枕本体には洗濯表示が付いているものが多いので、洗濯機で洗えるかどうか確認しましょう。「洗濯機のマーク」もしくは「洗濯おけに水が張っているマーク」がある場合は洗濯できます。「洗濯おけに✕印」が付いている場合は、洗濯機での洗濯は控えます。「洗濯おけに手が入れられているマーク」の場合は、洗濯機ではなく手洗いで洗濯しましょう。
表示を確認したら、中素材が飛び出さないよう枕のファスナーがしまっていることを確認し、洗濯ネットへ。枕本体に汚れが付いている場合は、洗剤を直接付けて汚れを浮かせてから洗うと、きれいに落とせます。
(参考:Panasonic)
優しく洗えるコースを選ぶ
枕の準備が整ったら、洗濯機の中に入れます。中性洗剤を入れて「手洗いコース」「ドライコース」など、優しく洗えるコースを選びましょう。
縦型洗濯機で洗う場合、枕は2つ用意しておくのがおすすめです。1つだけだと洗濯機がガタガタと大きく揺れて途中で止まったり、枕の中素材が片寄ったりする恐れがあります。2つの枕を向き合うように入れることで、回転中のバランスが保てます。
形を整えて天日干しする
脱水まで完了したら、あとは乾かすだけです。中素材が片寄っているときは、手でパンパンとたたきながら形を整えましょう。力強くたたいてしまうと、生地が破れたり中素材が壊れたりする可能性があるので、優しく丁寧に行うのがポイントです。
干すときは、洗濯ばさみなどで吊るすよりも「枕干し」をするのがおすすめです。つるして干すと中綿が寄ったり、生地が伸びたりしてしまいます。枕干し用のネットやハンガーなどを使えば、型崩れが防げます。枕干しがない場合は、2つのハンガーを用意して枕を通すようにして干すと、平行に保ちながら乾かせます。また、セーター用の平干しネットを活用するのも方法のひとつです。
商品名:アストロ「枕ハンガー」
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