「さもしい」ってどんな意味?
話の流れで何となく意味を想像できても、日常的に使われる言葉ではないため、「さもしい」の意味がよく分からない人もいるのではないでしょうか。まずは、意味や語源を確認します。
みずぼらしい、卑しいなどの意味を持つ
「さもしい」は、「みすぼらしい」「卑しい(いやしい)」などの意味があります。態度や様子などがみすぼらしいとき、心が卑しいときや品性がないときなどに使われます。内面と外面の両方を指し、ネガティブな意味がある言葉です。
例えば、実際には裕福であっても、身だしなみに全く気を使わずボロボロの服を着ている人など、貧乏くさい人に対して使われます。また、常に損得勘定で動く人やお金に執着し過ぎている人などは、卑しく見えるため「さもしい」を使うことが可能です。
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「さもしい」の語源とは?
語源は諸説ありますが、人の様子を表す「様」と悪いという意味の「悪し」が組み合わさった「様悪し(さまあし)」が変化したと考えられています。「つらい」という意味のある「憂し」を組み合わせた「様憂し(さまうし)」から変化したというのも一つの説です。
サンスクリット語の「sramana」を音写した「沙門(さもん)」を語源とする説もあります。「沙門」は僧侶のことで、みすぼらしい身なりだったことから「沙門しい」という言葉ができ、「さもしい」に変わったと考えられています。
「さもしい」の類語
類語を知ることで、言葉の意味がより理解しやすくなるでしょう。主な類語を分かりやすい例文とともに紹介します。