野次る(やじる)
「野次る」は、他人の発言や行動に対して、否定的な言葉やからかいの言葉を浴びせることを意味します。いくら発言の内容が的を射たものであっても、「野次る」行為は好ましいものとはいえないでしょう。
「野次る」にはからかいや非難というニュアンスが含まれているとおり、まじめな話を冗談めかす程度の「茶化す」と比べて、相手が受ける衝撃も強いはずです。
「茶化す」人の心理
類似表現を確認すると分かるように、「茶化す」はそこまで相手に強いダメージを与える行為ではないかもしれません。しかし、受け取り方によっては気分を害してしまう可能性は充分にあるでしょう。
ついつい茶化してしまう人には、次の4つの心理が隠されています。
・プライドが高い
・恥ずかしがり屋
・警戒心が強い
・相手を見下している
円満な人間関係を作るために知っておきたい、「茶化す」人の心理をご紹介します。
プライドが高い
プライドが高いと、相手を「茶化す」ことで自分のプライドを守ろうとする可能性があります。プライドの高さから素直に相手に寄り添えないことが原因です。
例えば、友人の成功や幸せな報告に引け目を感じて、素直にお祝いの気持ちを表現せず茶化してしまうことも考えられます。
その場合、せっかく報告をしてくれた友人も、冗談めかされた返答に悪意を感じてしまうでしょう。
恥ずかしがり屋
極度に恥ずかしがり屋の場合も、茶化してしまう傾向があります。しかし、このタイプは相手を不快にする茶化し方ではないのが特徴です。
例えば、自分が褒められたり好意を向けられたりした場合に、なんだか気恥ずかしくて茶化してしまうのです。
悪意がないのは伝わりますが、勇気を出して告白をしたのに茶化されてしまうと、相手は悲しい思いをするでしょう。
警戒心が強い
警戒心が強い場合も、「茶化す」という行為に走りやすいでしょう。相手が信用できないからこそ、なかなか真っ向から向き合えず、茶化した回答をしてしまうのです。
こうした態度は、人間関係に臆病になりがちな場合に多くみられます。もし相手が警戒心から茶化していると気づくことができたら、安心できる信頼関係を築くところから始めたほうがよいかもしれません。
相手を見下している
自分より格下だと思っている相手に対して、「茶化す」態度を取ってしまう人もいるでしょう。この場合は、茶化した発言にも悪意が感じられる場合が多く、相手にとってはダメージが大きくなります。
話をまともに受け取ってもらえなければ、人間関係は成立しません。相手を見下しているという理由で茶化してしまう人は、今すぐに態度を改める必要があるでしょう。
まとめ
まじめな話を冗談めかしてしまう「茶化す」は、類語の「からかう」や「ひやかす」、「野次る」との微妙な意味の違いを理解して使いこなすことが大切です。
「茶化す」はそこまで悪意の感じられる行為ではありませんが、相手の受け取り方次第では、気分を害することもあるでしょう。
ご紹介した「茶化す」人の特徴も参考にしながら、自分や相手の気持ちを知る手がかりにしてみてください。
写真・イラスト/(C) Shutterstock.com
(引用全て〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)
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