「行き当たりばったり」の意味
「行き当たりばったり」は、事前に計画を立てずに成り行きに任せて行動することを意味します。そのため「行き当たりばったりの人生」「行き当たりばったりな生活」など、何かを否定的に表現する際に使われることが多いでしょう。
「計画をせずにその場を何とかしのいでいる」というニュアンスが感じられる言葉です。基本的にはマイナスな意味で使われます。
2つの違いは含まれるニュアンス
似ていると感じる方も多い「臨機応変」と「行き当たりばったり」の違いは、含まれるニュアンスです。「臨機応変」は基本的にポジティブな意味で使われるのに対して、「行き当たりばったり」はネガティブな意味で使われます。
例えば、「臨機応変」な対応と言えば能力のある担当者が素早く適切に対処してくれるイメージです。一方、「行き当たりばったり」の対応と言えば、見守っている人が不安になるような計画性のない対応がイメージされるでしょう。
両者のニュアンスの違いを理解して使いこなすことが大切です。
重宝される「臨機応変」な人の4つの特徴
「臨機応変」な対応ができる人は、柔軟な姿勢で適切な対処をしてくれるため、仕事やプライベートの両方で周りの人々から信頼されるでしょう。
それぞれの特徴について詳しく解説します。
気持ちの切り替えが上手い
「臨機応変」な対応ができる人の特徴1つ目は、気持ちの切り替えができることです。以前の失敗や問題点にとらわれていては、次にとるべき行動を見失ってしまう可能性があります。
「臨機応変」な人は、今置かれている状況に沿ったベストな行動を取るために、過去の失敗を必要以上に引きずらない人だといえるでしょう。自分の気持ちを上手くコントロールして切り替えられるからこそ、その場を冷静に観察し相応しい対処が取れるのです。
落ち着いて状況を確認できる
落ち着いて周りを見渡せる余裕があるのも、臨機応変な人には欠かせない要素でしょう。何か課題や仕事に取り組む場合にも、それをすべき理由や方法、必要な下準備を瞬時に把握できれば、より効率的に作業をこなせるはずです。
置かれている状況を落ち着いて観察できる能力も、取るべき適切な対処を選択するために重要だからです。
イレギュラーに強い
イレギュラー対応が取れるかどうかも、臨機応変な行動につながる重要なポイントです。思いがけないトラブルがある度に混乱していては、その状況に応じた対処が即座に取れない可能性が高いでしょう。
イレギュラーな問題が発生した場合でも、落ち着いて状況を判断し、取るべき行動を正しく選択できる人が臨機応変な人だといえます。
即決力がある
即決力があることも、臨機応変な対応が求められるシーンでは重宝されます。なぜなら、置かれている状況はいつ変化が起きるか分からないからです。
その瞬間では正しかった行動でも、時間の経過や状況の変化によってタイミングを逃すと相応しくないと判断されてしまうでしょう。求められている適切な行動を即座に行動に移せる能力も大切です。
まとめ
「臨機応変」とは、その場や状況に応じた適切な対処が取れることを意味します。主にポジティブな意味で使われるため、ネガティブなニュアンスを含む「行き当たりばったり」とは使われるシーンに違いがあります。
「臨機応変」な人は、いつでも適切な対処が取れる点で周りからも信頼されるでしょう。その場に応じた対応がスマートに取れる大人になるために、ご紹介したポイントも参考にしてみてください。
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