「ざっくばらん」
「ざっくばらん」は、「素直な」「心を明け透けにして」「気取らない」「遠慮がない」といった意味があり、使い方によって良い意味にも悪い意味にも使われます。「ざっくばらんな人」や「ざっくばらんに話す」といった使い方が一般的です。
「ざっくばらん」は、擬態語の「ざっくり」と「ばらり」が合わさってできた言葉だといわれています。
「直言居士」
「直言居士」は「ちょくげんこじ」と読み、「良いことは良い、悪いことは悪いと白黒はっきり意見する」という意味になります。「直言」は「思っていることを素直にはっきり言う」ことを意味し、「居士」は戒名にも使われますが「男性」の意味。「歯に衣着せぬ」の四字熟語の類語といえます。
英語表現とは?
最後に、「歯に衣着せぬ」の英語表現を紹介します。一緒にチェックしましょう。
「wear your heart on your sleeve」
「wear your heart on your sleeve」は、直訳すると「袖に心臓を着る」となり、意味は「率直に話をする」です。まさに「歯に衣着せぬ」と英語版慣用句として使えます。
英語ではポピュラーなフレーズで、西洋における中世の騎士の馬上試合が由来だといわれています。「sleeve」は腕につける鎧のことで、そこに愛の証として愛する女性から貰ったハンカチなどをつけていたというロマンティックな話があるのです。
「to speak frankly」
「to speak frankly」は、日本語でもよく使う「フランクに話す」と同じ表現です。「frankly」は「素直に」「率直に」「端的に」という意味があり、「to speak frankly」は「歯に衣着せぬ」や「腹を割って話す」と和訳されることの多いフレーズです。
「near the bone」
「near the bone」は「ずけずけ言う」という意味があるので、「歯に衣着せぬ」の英語表現として使えます。ただし、「困窮した」「わいせつな」「きわどい」といったニュアンスを含みますので、文脈などには気をつけて使う必要があります。
最後に
「歯に衣着せぬ」について、さまざまな角度から紹介しました。聞いたことはあっても、使う機会がなかったり、褒め言葉なのかどうかもよくわからなかった方も多かったのではないでしょうか。「歯に衣着せぬ」は相手を賞賛する時に使いますので、積極的に活用していきましょう。
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