「初心」「初心な」とは?
日本語には同じ漢字を使いながら、読み方や意味が違うものがあります。「初心」、「初心な」はいずれの読み方もよく使う言葉。早速チェックしていきましょう。
それぞれの読み⽅と意味
「初心」の読み方は「しょしん」です。初心を使った言葉には、主に3つの意味があります。1つ目は、最初に思い立ったときの純真な気持ちを表し、2つ目は、物事の習い始めであること。また、そのさま。そして3つ目が、物事に慣れていないさまを表します。その際に表記するのが「初心な」ですが、読み方が「うぶ」となります。
「初心」を使ったことわざや名言を紹介
「初心」を使ったことわざや名言について、代表的なものを3つ紹介します。よく使われる言葉なので、しっかりとその意味を覚えて使えるようにしましょう。
初心忘るべからず
「物事を始めたころの謙虚で張り詰めた気持ちを失ってはいけない」という意味の言葉。世阿彌の作品『花鏡』に出てくる言葉で、人生の格言として掲げる人も多いです。
初心にかえる
「物事を始めたときの純真な気持ちにかえる」という意味です。「初心にかえる」の「かえる」という漢字表記は、「返る」あるいは「帰る」です。いずれも辞書に記載されているため、どちらを用いても正解。文章によって使い分けるとよいでしょう。
「帰る」は元居た場所に戻る、場所を想定する時に使います。「返る」は元通りになる、という意味があるので、状態を表すときに適しています。判断がつかない場合は「初心にかえる」とひらがな表記にしましょう。また、「初心に立ち返る」という言い方は、「返る」という表現をより強調していますが、ほぼ同じ意味です。
初心を貫く
「物事を始めるときに決めたことを途中で諦めたり、挫折したりせずに最後までやり通すこと」、「最初に思い立った純真な心を最後まで貫き通すこと」という意味。同じような言葉に「初志貫徹(しょしかんてつ)」という四字熟語があります。
「初心」の使い⽅を例⽂でチェック
では、「初心」の使い方を例文でチェックしていきましょう。