即断即決(そくだんそっけつ)
その場ですぐに決めることという意味の語句です。ビジネスはもちろん、日時会話でもよく使われています。
例文
・私の上司の部長のいいところは、判断が速くて即断即決してくれるところですが、慎重さに欠けると言われることもあるようです。
・高価な買い物をする場合には即断即決がいいとは限りません。
単刀直入(たんとうちょくにゅう)
前置きや遠回しな表現をすることなく、いきなり本題に入るという意味。日常会話でもよく使われる言葉です。
例文
・単刀直入に言わせてもらうならば、御社で使用しているセキュリティ・システムでは最新のサイバー攻撃の脅威を防ぐことができません。
・県会議員のAさんは単刀直入にズバズバと発言するところが人気となり、当選したものと思われます。
「一」という字を使った四字熟語3つ
一刀両断で使われている「一」という漢字は、数字の始まりであり、“ひとつ”という意味がある他に、物事の最初、ひとまとまり、もっとも優れているなどの意味のある言葉です。この「一」という漢字を使った四字熟語はたくさんあります。おもなものは以下の3つです。
・一意専心
・一期一会
・一言居士
それぞれくわしく解説しましょう。
一意専心(いちいせんしん)
ひたすら1つのことに集中することという意味の語句です。ビジネスやスポーツの分野ではよく使われており、新たな職についた際の抱負の言葉としてもよく登場します。
例文
・プロジェクトリーダーに任命されたからには、一意専心このプロジェクトが成功するように取り組んでまいります。
・このたび私は横綱に昇進させていただきましたが、おごることなく一意専心、相撲道に邁進していく所存です。
一期一会(いちごいちえ)
生涯で一度きりの出会いという意味です。もともとは千利休が茶道の心得として用いた言葉で、「一生に一度の出会いだと思って、誠心誠意向き合う」という思いが込められています。現在では、日常会話の中でもよく登場します。
例文
・一期一会という言葉もありますし、ここで私とあなたが出会ったことにはきっと意味があるのではないかと思います。
・今回の私の講義に参加したみなさんが同じメンバーでまた集うことはおそらくはないと考えられるので、一期一会のこの出会いを大切にしましょう。
一言居士(いちげんこじ)
何事に対しても自分の意見を言わなければ気が済まない人という意味があり、日常会話でもよく使われています。
例文
・私の叔父は一言居士で、親戚の集いがある時にはどんなことに対しても文句を言うので煙たがられています。
・一言居士のAさんが町内会の会議に出席する時は、いつも長引くので、今日も時間がかかることを覚悟したほうがいいですよ。
一刀両断の意味を知って正しく使おう
一刀両断とは、ひと太刀で真っ二つに切るさまから転じて、はっきりとした処置をとることを意味する語句です。もともとは中国の宋代の書物が語源となっており、1つのことを行う時に全力で集中する孔子の生き方を表した言葉でした。
決断が必要な時に使われることが多く、ビジネスや政治などの分野でよく登場する言葉と言えるでしょう。一刀両断の意味を知って、正しい使い方をしてください。
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