旗幟鮮明
「旗幟鮮明」は、「きしせんめい」と読みます。「旗」は「はた」、「幟」は「のぼり」です。これらの単語から想像できるとおり、「旗幟」は、戦場で敵・見方を区別する旗印(はたじるし)を意味しています。これが転じて、現代では、主義主張がはっきりしているという意味の言葉として使われています。
「一目瞭然」の対義語にはどのようなものがある?
「一目瞭然」の対義語についても、紹介しておきます。
有耶無耶
「有耶無耶」は、「うやむや」と読み、「有耶無耶にする」、「有耶無耶な態度」などと使われ、はっきりしない、あいまいな様子を指します。一目でわかるという意味を持つ「一目瞭然」の対義語です。
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曖昧模糊
「曖昧模糊」は、「あいまいもこ」と読みます。「曖昧」も「模糊」も、はっきりしない様を表す言葉で、同じ意味を持つ2つの言葉を重ねることによって、不明確さを強調しています。「曖昧模糊」は、ものごとがはっきりしない様子を意味し、一目ではっきりとわかる「一目瞭然」の対義語です。
あやふや
「あやふや」も、「曖昧模糊」と同じように、はっきりしない曖昧な様子を指す言葉で、「あやふやな態度」というように使われます。一目見ただけではっきりわかる意味を持つ「一目瞭然」の対義語です。
「一目瞭然」の英語表現は?
「一目瞭然」の英語表現には、どのようなものがあるのでしょうか。
「obvious at a glance」(一目でわかる)
「obvious」という英単語は、明らかなという意味を持ちます。「at a glance」は、一目見ればという意味。また、「obvious at first glance」も、「obvious at a glance」と同じ意味です。
「It’s obvious」(一目瞭然だ)
「It’s obvious」だけでも、「一目瞭然」という意味になります。「全く」、「完全に」という意味の英単語「quite」を付け加えて、「It’s quite obvious」としてもいいでしょう。
まずは、簡単な「It’s obvious」を覚えておいて、そこから応用していくと習得しやすいかもしれません。
最後に
「一目瞭然」の意味を詳しく理解するとともに、類語や対義語に関しても学びました。気付いた人もいるかもしれませんが、「一目瞭然」の対義語である「有耶無耶」や「あやふや」という言葉は、あまり好ましい意味では使われません。世間一般では、曖昧な態度よりも、はっきりとわかりやすい態度が好まれるということの表れかもしれませんね。言葉を学ぶことで、日頃の態度にもその知識を応用したいものです。
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