尽善尽美
「尽善尽美」は「じんぜんじんび」と読み、意味は「欠けるものがなく、完璧であること」。訓読すると「善を尽つくし美びを尽つくす」となり、「美しさと立派さをきわめているさま」がよく伝わります。
例文:「繊細な彫刻が施された尽善尽美の作品だった」
「完全無欠」の対義語にはどのようなものがある?
欠点や不足がないことを表す「完全無欠」。その対義語にはどんな言葉があるのか、説明していきます。
不完全
「完全でない」ことは、欠点や不足があることなので、「不完全」は「完全無欠」の対義語といえます。
例文:「不完全な制度設計のせいで、多くの人が混乱した」
寸足らず
「非の打ちどころがない」ことをいう「完全無欠」ではなく、少し足りないことを表すなら「寸足らず」という言葉も使えます。程度や内容が、少し劣っているニュアンスを含みます。
例文:「寸足らずな説明で、理解がしにくかった」
一長一短
「長所も短所もある」という意味の「一長一短」は、完璧ではないことを表す言葉。人や物事に対して、よい面も悪い面もあることをいいます。
例文:「彼の仕事ぶりは、一長一短があるが、今後に期待したい」
「完全無欠」の英語表現は?
「完全無欠」の英語表現にはどのようなものがあるでしょうか。3つ紹介します。
She enjoyed absolute liberty.(彼女は完全無欠な自由を楽しんだ)
「absolute」は、「完全な」「絶対的な」という意味。「完全無欠な◯◯」と「○◯」を強調したいときに使えます。「absolute liberty」で、「完全無欠な自由」です。
Our team is proud of its flawless defense.(私たちのチームは完全無欠の守備を誇っている)
「完璧」というニュアンスの言葉「flawless」も、「完全無欠」を言い表すのにぴったりな言葉といえるでしょう。「完全無欠の守備」と、「is proud of」の「誇っている」が重なっていることで、チームの強さがより印象的に伝わります。
Nobody’s perfect.(完全無欠な人などいない)
「完全無欠」を「perfect」とし、使い方の例文3を英語で表現した一文です。直訳すると「完全ではない」となりますが、強調して「完全無欠ではない」というニュアンスを込めることも。選ぶ単語と文脈で使い分けることができそうです。
最後に
「完全無欠」は、自分自身には使いにくい言葉かもしれません。しかし、困難と思われることを実現できている状態や、有無をいわせず圧倒的な完璧さを保っている人には、「完全無欠」と表現したくなるものです。完璧であることは、どこか清々しくて、人を感動させます。みなさんにとっての「完全無欠」とは、どんなことでしょうか? これをきっかけに、周囲のものや人をよく見てみるのもよいかもしれません。
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