カラスの行水を使った例文
「カラスの行水」は、長く風呂に入らないことを指摘する表現でもあります。失礼な言い方だと思われることもあるため、基本的には親しい相手や自分に対して使うようにするとよいでしょう。
例文
うちの子どもは、カラスの行水ですぐに風呂から出たがる
普段はカラスの行水だが、今日はゆっくり湯船に浸かった
二つ目の例文のように、風呂にさっと入って上がるのが習慣になっている人は、おどけて自虐する際にも使える言葉です。
【目次】
入浴にまつわる表現を紹介
「カラスの行水」のほかにも、入浴に関する表現は他にもあります。豆知識として覚えてみてはいかがでしょうか?
沐浴
「沐浴(もくよく)」の意味は以下のとおりです。
[名](スル)
1 髪やからだを洗うこと。また、湯や水を浴びてからだを清めること。ゆあみ。「清流に―する」「斎戒―」
2 恩恵などを受けること。浴する。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「沐浴」は、髪やからだを洗うこと、という意味以外に水を浴びてからだを清める宗教儀式にも使われています。インドのガンジス川流域で行われている沐浴は、特に有名ですね。聖なる川の水が罪や穢れを洗い流すと言われています。
例文
僧侶たちは修行のために、川で沐浴した
ガンジス川で沐浴した
湯あみ
「湯あみ」は、体のよごれを落としたり、疲れをとったりするために湯に入ること。簡単にいうと、「入浴」のことですね。「湯あみ」はやや古風な言い方で、現代ではあまり使われません。
例文
祖父は健康のために、温泉で湯あみをした
メンバーで湯あみをして汗を流した
最後に
「カラスの行水」は、「入浴時間が短いことのたとえ」。お風呂に入る時間が短い人を、水浴びの時間が短いカラスに例えたユニークな表現ですね。入浴に関する「ひと風呂」「腰抜け風呂」なども、豆知識として覚えてみてはいかがでしょうか?
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