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2022.07.11

「秋雨」とはいつの時期? 秋雨前線の仕組みや梅雨との違い、秋に降る雨の種類を解説



秋になると、天気予報で「秋雨」や「秋雨前線」などの言葉を聞いたことはありませんか? 一般的に一年のうち最も雨が降るのは梅雨の時期のイメージがありますが、関東では9月頃に降る「秋雨」の方が、降水量が多いことも。そこで今回は、「秋雨」の意味や梅雨との違い、「秋雨」の時候の挨拶や俳句の季語などを解説します。

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「秋雨」とは?

「秋雨」は、9月〜10月上旬にかけて降る雨のことで、「あきさめ」または「しゅうう」と読みます。長期間にわたり降り続くことも多いため、「秋の長雨」と呼ばれることも。場合によっては、台風や土砂崩れなどの被害が起こりやすい時期でもあります。夏の残暑が終わり、秋に入る季節の変わり目に降る雨で、西日本よりも東日本で多く降る傾向があるようです。

秋雨とは時期読み方

また、9月頃になると天気予報で「秋雨前線」という言葉を耳にしませんか? 「秋雨前線」は、夏の終わり頃に北から移動してきた冷たい空気が、南の暖かい空気とぶつかり合うことによって起きる気象現象のこと。季節によって寒気と暖気の勢力は変わるのですが、梅雨や「秋雨」の時期に日本列島上で前線が停滞することから、何日も長い雨が続くのです。

梅雨前線との違いとは?

それでは、「秋雨前線」と梅雨前線にはどのような違いがあるのでしょうか? 先述の通り、「秋雨前線」が夏の終わりにやってくる前線なのに対し、「梅雨前線」は5月〜7月頃、春と夏の季節の変わり目にやってきます

南からやってきた夏の空気が春の空気とぶつかって生まれる前線です。「秋雨前線」と反対に、南から北に向かって北上するため、沖縄や九州地方から徐々に梅雨入りしていきます。

そもそも前線とは?

「前線」とは、性質の異なる空気の境目のこと。基本的には暖かい空気と冷たい空気の境目にできるもののことを指します。性質の異なる空気がぶつかるところでは上昇気流が起こり、雲が発生するので、天候が不安定になり曇りや雨になることが多いのです。天気予報図では、日本列島を東西に流れる線が「前線」で、暖気と寒気の境目となっています。

俳句の季語としても使われる

「秋雨」は秋の季語として、俳句や詩歌にも登場します。秋に降る雨にはどこかもの哀しい風情が感じられ、秋の風物詩ともいえるでしょう。さっそく「秋雨」や「秋の雨」が詠われた有名な句を紹介します。

秋雨とは時期読み方

・秋雨や 水底の草を 踏みわたる(与謝蕪村)
・秋雨や 庭木植ゑつく 土の色(芥川龍之介)
・秋の雨 庭に灯して 眺めけり(尾崎紅葉)
・子供等も 重荷を負うて 秋の雨(高浜虚子)
・大木の 中を人行く 秋の雨(正岡子規)
・ほろほろと むかご落けり 秋の雨(小林一茶)

「秋雨」は時候の挨拶にも

「秋雨」は、「秋雨の候(しゅううのこう)」として、手紙やビジネス文書の挨拶である時候の挨拶にも使用します。適切な時期は「秋雨前線」が通過する9月〜10月上旬にかけて。文書の冒頭に一言添えることで「秋の雨がしとしと降る季節ですね」という意味を伝えることができます。

秋雨

《ビジネス文書の例文》
・拝啓 秋雨の候、貴社におかれましては、いよいよご繁栄の由、心からお喜び申し上げます。
・拝啓 秋雨の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

《目上の人への手紙》
・拝啓 秋雨の候、○○様には一段とご活躍のことと拝察いたしております。
・拝啓 秋雨の候、涼風に秋が感じられる季節となりましたが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

《親しい人への手紙》
・ひと雨ごとに秋も深まってまいりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
・秋雨の候、暑さも一段落し、朝夕はしのぎやすくなりました。お元気でしょうか?

また、結びの文として、「お風邪など召しませぬようご自愛ください」などの相手を気遣う一言を添えると、より心のこもった手紙になります。万一、「秋雨」があまり降らない場合は、他の時候の挨拶「秋晴の候」「秋涼の候」などを使うと良いでしょう。

秋に降る雨の名前

四季のある日本では、季節ごとに降る雨に様々な名前をつけて親しんできました。その数およそ400種類にものぼるとされています。その中から今回は「秋の雨」に着目し、風情ある雨の名前を紹介します。

1:秋霖

秋霖(しゅうりん)」とは、「秋の初めに降り続く雨」のことで、「秋雨」の別名ともされています。珍しい「霖」という漢字は「長雨」を指し、他にも梅雨を表す「梅霖(ばいりん)」や春の長雨を表す「春霖(しゅんりん)」があります。

・秋霖や 雫を軒の 糸車(桂郎)

2:秋時雨

「秋時雨(あきしぐれ)」とは、「秋の終わりから初冬にかけて降る雨」のこと。降ったり止んだりするにわか雨や、パラパラと降る小雨のことを「しぐれ雨」といいます。本来は「時雨」という言葉自体に「晩秋から初冬の小雨」という意味があり、冬の季語でもあります。しかしながら、俳句の世界では秋に降る雨を「秋時雨」とし、秋の季語として使用しているようです。

・秋時雨 かくて寒さの まさり行く(高浜虚子)

秋雨とは時期読み方

3:秋湿り

秋湿り(あきじめり)」とは、「秋の長雨」のこと。特に長く雨が降ることによって、空気が冷えて湿っている様子を表します。雨の多い時期ならではのじっとりとした湿り気を感じさせる表現です。

・秋湿り ここに極まる 窟仏 (川崎慶子)

4:秋驟雨

秋驟雨(あきしゅうう)」とは、「秋に降るにわか雨」。台風雨が近づいた時などに、ザーザーと降る大粒の雨のことです。それとは反対に、しとしとと静かに降る雨のことを「地雨」といいます。

・西方の 空美しや 秋驟雨(上野泰)

5:白驟雨

白驟雨(はくしゅうう)」とは、「雨脚の強いにわか雨」のこと。雨が激しく降ると、水しぶきで雨が白く見えることがありますね。そのような激しい雨の様子を表している言葉です。

・驟雨来て 朝の大正池壊す(高澤良一)

最後に

「秋雨」の仕組みや梅雨との違いは押さえられましたか? 「秋雨前線」が通り過ぎると、高気圧と低気圧が交互にやってくることから、数日おきに晴れたり雨が降ったりします。このような変わりやすい天候と女性の心境を重ねて「女心は秋の空」という言葉も聞いたことがあるでしょう。

親しい人に手紙を書いたり、趣味の時間を持つなど、長く雨の続く時期ならではの過ごし方を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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