事を荒立てる
「事態を混乱させて悪い方向に向けさせる」という意味です。こちらの言葉も「波風を立てる」と同様に、まだ悪い状況になっていなくても使われます。
例文:事を荒立てる意図はないのですが、これだけは言わせてほしいです。
怒りに火をつける
「火に油を注ぐ」と同様に怒りの感情を火に例えています。言葉の意味としては、「感情を刺激して怒りを呼び起こす」です。こちらも同様に、まだ怒りの感情がない良い状態でも使われます。
例文:怒りに火をつけるようなことを言って、烈火のごとく怒らせてしまった。
「火に油を注ぐ」の英語表現は?
「火に油を注ぐ」の英語表現は主に「fuel to the flames」や、「bring oil on the fire」などが使われますが、いずれも直訳的な英文になります。flamesは「炎」で、fireは「火」です。
adding fuel to the flames
炎に(to the flames)油を加える(adding fuel)
例文:He tried to mediate, but, in fact, he ended up adding fuel to the flames.(彼の仲裁はかえって火に油を注ぐようなものだった)
bring oil on the fire
火に(on the fire)油を持ってくる(bring oil)
例文:Her remark bring oil on the fire.(彼女のひとことが火に油を注いだ)
上記のように、英語においても騒ぎを大きくするという意味で使われています。
最後に
「火に油を注ぐ」ことは意識せずとも起こってしまいます。うっかり火に油を注いでしまった場合は、落ち着いて対処するしかありません。また、相手が怒っている時になんとかその場を収めようとして、水をかけたつもりが油だったということもあります。
怒りの感情は一度動き出すとなかなか止めることは難しいもの。腹が立った時は6秒の間を置いてから話を始めると落ち着く、とも言われています。「火に油を注ぐ」ことがないように、しばらく静観して意識的に6秒の時間を作るようにしましょう。その間に相手の怒りも収まります。
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