きりきり舞い
「きりきり舞い」とは、「十分に対処ができないほど、やるべきことがたくさんありせわしなく動き回ること」という意味です。こちらの語源は音ではなく、こまが回る様を表しています。
例文:夏休み前に終わらせないといけない仕事が盛りだくさんできりきり舞いだ
また、別の意味として「予想していなかった事態や経験のない出来事に見舞われて慌てること」などもあります。
例文:彼の投げる球は見たこともない速さで、きりきり舞いさせられた
猫の手も借りたい
「猫の手も借りたい」とは、「非情に忙しいので、誰の手でもいいから手伝ってほしい」という意味。こちらは江戸時代の近松門左衛門の浄瑠璃に出てくる一節に由来があるとされています。
例文:お客様がひっきりなしに訪れて、猫の手も借りたい状態だった
てんやわんや
「てんやわんや」は「大勢の人が秩序なく動き回り、ごった返すこと。また、そのさま」という意味。「てんやわんやの大騒ぎ」などという表現をします。大忙しのレストランの狭い厨房などをイメージすると、分かりやすいでしょう。
例文:この休日はたくさんの人出で、街はごった返しててんやわんやの大騒ぎでした
手いっぱい
「手いっぱい」とは「それ以上ほかのことをする余裕がないこと」を意味します。よく「自分のことで手いっぱいだ」などと言います。手がいっぱいになるので「猫の手を借り」たくなるのかも知れませんね。
例文:助けてくれと言われたが、もう自分の仕事で手いっぱいだ
目が回る
「目が回る」というのは、「非常に忙しいようすの形容」、「目が回るほどの忙しさ」などと言います。
例文:次から次へと注文が来て、目が回るほど忙しい。
【目次】
最後に
日本人はとにかく忙しい民族というイメージがあります。類義語や言い換えの言葉を見てきましたが、たくさんありましたね。「天手古舞」になると気持ちが焦ってしまいますが、どんな時も落ち着いて行動することが大切。ひと呼吸入れて、落ち着いて行動するようにしましょう。
「天手古舞」になっているとよい結果を望めないため、心と頭に余裕をもって行動するようにしたいところです。
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