「片言折獄 」
最後にご紹介する類義語は片言折獄。読み方は「へんげんせつごく」です。この意味は、たったの一言で周囲を納得させる判決を下すこと、または一方の言い訳だけを聞いて判決を下してしまうことです。
前者の意味では「片言」が一言を意味し、後者では「片方だけの言い分」を意味します。片言隻語をそのまま言い換えられる表現ではありませんが、同じ意味で片言が使われている点に注目しましょう。
片言隻語の使い方のポイントと例文
片言隻語の意味と読み方をマスターできたところで、実際に使う場合のコツをご紹介します。
片言隻語は、意外にもネガティブな文脈で用いられることが多い表現です。自分の一言一言を細かくチェックしてくる人がいたら、誰でも不快に思うもの。利用されるシーンや例文をチェックして、自然な流れで表現を使いこなせるようにしましょう。
ネガティブな文脈で使われることが多い
片言隻語は、ネガティブな意味で用いられることも多い表現です。例えば、「私にライバル心を持っている彼女は、片言隻語をチェックし揚げ足を取ろうとする」といったイメージです。
また、噂話について言及する場合も片言隻語が用いられます。「彼の素行については、良からぬ片言隻語を耳にすることがある」といえば、彼の素行について良からぬ噂があるという意味になります。
片言隻語を使った例文
実際の利用シーンをイメージしながら、例文をチェックしてみてください。
【例文】
・こちらの片言隻語を聞き、揚げ足を取るような人には注意しよう。
・彼の仕事ぶりに関しては、同じ課のメンバーから片言隻語を耳にしたことがある。
・片言隻語を聞き漏らさないように、授業に集中した。
・佐藤さんがなかなか口を割らないので、片言隻語しか聞き出せなかった。
片言隻語の正しい使い方をマスターしよう!
片言隻語は、「ちょっとした言葉」を意味する表現です。片言隻句や一言半句など、言い換えに利用できる類義語もあるため、それぞれのニュアンスの違いを把握しておきましょう。
また、片言隻語はネガティブな意味を含んで使われる場合もあります。利用されるシーンに応じて、間違いなく正しい意味を捉えられるようにしましょう。
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