3:「病は治るが癖は治らぬ」
「やまいはなおるがくせはなおらぬ」と読み、「病気は治すことができるけれども、身についた癖は治すのが難しい」ことを意味したことわざ。「噛む馬はしまいまで噛む」と同様に、ポジティブな意味では使わないので注意しましょう。
例文:ダイエット中なのに、ついお菓子を食べてしまう。病は治るが癖は治らぬよね
「三つ子の魂百まで」の使い方を紹介
「三つ子の魂百まで」は、よい意味と悪い意味のどちらにも使用可能。ただし、幼少期を知らない相手には使いません。正しい使い方のポイントは、「性格」を表現するときに使うこと。習い事のスキルや知識には使わない点を押さえて、例文で確認しましょう。
子どもの頃から好奇心旺盛だったけれど、研究者になったのね。まさに「三つ子の魂百まで」だ!
「三つ子の魂百まで」を、よい意味で用いた例文です。「子どもの頃から変わらない性格を生かして、立派な職業に就いたのね。本当にすごい!」という気持ちを表す、褒め言葉として使われています。
今でも相変わらず頑固なんだね。「三つ子の魂百まで」とは、このことだな
「三つ子の魂百まで」を、悪い意味で用いた例文です。「子どもの頃から頑固な性格は、大人になっても変わらないね」という意味で、皮肉を込めて使われています。
【間違った使い方】
今でもピアノが上手なのね。やっぱり「三つ子の魂百まで」だわ!
こちらは、「三つ子の魂百まで」の間違った使い方の例文です。ピアノは幼少期の習い事で身につけたスキルなので、「性格」ではありません。うっかり間違って使わないように、注意してください。
「三つ子の魂百まで」の英語表現とは?
「三つ子の魂百まで」は、英語ではどのように伝えればよいのでしょうか。同じような意味を持つ英語での表現を、2つ紹介します。
The child is father of the man.(子どもは大人の源だ)
「幼少期は、大人の自分を形成する源になる」という意味で用いられ、「幼少期の性格は、大人になっても簡単には変わらない」ことを表しています。
The leopard cannot change his spots.(豹は、その斑点を変えることはできない)
豹は、どんなに頑張っても自分の模様を変えることはできないことから、「生まれ持った性質は、変えることができない」ことを表しています。
「幼い頃の性格は、大人になっても変わらない」、自分のことを振り返ると当てはまるような気がする、という人もいるのではないでしょうか。3歳を過ぎてしまったら、もう手遅れなの?と、焦ってしまうかもしれませんが、心配しすぎることはありません。性格は変わらなくても、考え方はいつからでも変えることができるはず。ぜひ今から、子どもと一緒に、自分自身の成長も楽しんでいきましょう。