情操教育としても人気の「書道」。その魅力とは!?
「姿勢がよくなる」「字がきれいになる」といったメリットに加え、礼儀作法を身につけさせたいという願いから、子供を書道に通わせる保護者が多いそう。そこで、小学校や中学校受験を見据えた情操教育としても人気の「書道」の魅力について、「みなと書道教室」本校(港区港南)/白金高輪校代表の釼持五風さんに教えていただきました。
幼少期から書道を習うことで「美しい所作」を身につけることができる
書道を習うことで、どのような能力を伸ばすことができますか?
「書道は、字の書き方が上手になるだけでなく、挨拶や礼儀、所作を身につけることができます。そのため、幼少期から始めることで、就学前から上品な振る舞いを身につけ、学校生活を迎えることができるというメリットがあります。また、書道は、脳を活性化したり、鍛えることができるので、瞬時に物事を判断し行動させる力を伸ばすこともできます。自己表現力を向上させたい方にもおすすめです」(釼持さん 以下同)
小学校や・中学校の受験対策として書道教室に通う方もいるようですね。
「正しい姿勢、正しい持ち方、正しい書き方ができることで勉学の基礎である集中力、忍耐力が高まります。自分で考えたことを文字でアウトプットするため自己表現力も高まり、面接での質疑応答に役立ちます。また、書道で培った正しい姿勢は、面接で好印象をもたらすことでしょう」
硬筆・毛筆を反復することで上達が早まる
書道を通して、鉛筆などで書く普段の字も上達しますか?
「クセがついてからだと直すのに時間がかかるため、鉛筆をもち始める幼少期から書道教室で学び、定着させていくことで、普段書く時も意識して書けるようになり、上達しやすくなります。また、書道には硬筆・毛筆とあります。硬筆では、字の骨格を細かく学び、文の全体バランスを身につけます。毛筆では、大きく『とめ』『はね』『はらい』など運筆を学ぶことで、文字への理解が深まります。硬筆・毛筆を反復することで、更に上達しやすくなりますよ」
学業に必要な集中力・想像力の向上にもつながる
学業へもよい影響がありそうですね。
「書道では、文字の入りから『とめ』『はね』『はらい』を脳で考え、手指を通じて書します。次の文字や全体のバランスなど、先のことを考えながら書くため、集中力、創造力の向上につながります。姿勢や持ち方にクセがあると首や肩の疲れやコリにつながり、集中力が続かないことがありますので、勉強に集中できない、すぐ疲れてしまうなどのお悩みの方は、書道を習うことをおすすめいたします」
手指が柔軟な幼児期から始めるのが理想的
集中力が求められる習い事ですが、何歳ごろから始めると良いでしょうか?
「鉛筆をもち始める年少年中さんから始められると良いですね。手指が柔軟な幼児期から正しい書き方を定着させることが理想です。
小学高学年になると手指が固まってくるので、クセがつくと直すのに時間を要します。また、高学年になると学校や塾の授業で、黒板の写しに速さを求められます。そのため、どうしても字が乱れてしまいます。本格的に治す場合は、書道教室に通う頻度も多くなりますので、遅くとも小学低学年には始めたいところです」
手で字を書く機会は減ってきていますが、だからこそ美しい字は目を引くもの。そのうえ、集中力や想像力まで伸ばしてくれるなんて、書道の魅力は奥深いですね!