■風が吹けば桶屋が儲かるの例文
ここからは、風が吹けば桶屋が儲かるという言葉を、実際に使用した例文をご紹介します。
・風が吹けば桶屋が儲かるとはよくいったもの、おかげで思わぬチャンスを掴めた
・あの会社の見事な復活劇は、風が吹けば桶屋が儲かるの理論を証明した
・風が吹けば桶屋が儲かるような話で、信憑性が感じられない
・風が吹けば桶屋が儲かるといった効果をあてにせず、これまで以上に努力をしたほうがよい
「風が吹けば桶屋が儲かる」の類語2つ
風が吹けば桶屋が儲かるの類語として挙げられるのは、次の2つです。
1.バタフライエフェクト
2.因果応報
いずれも、因果関係に関連した言葉です。それぞれの意味や使い方などを解説します。
1.バタフライエフェクト
「バタフライエフェクト」とは、アメリカの気象学者エドワード・ローレンツが提言した考え方です。“ブラジルの蝶の羽ばたきが、テキサスにトルネードを起こす可能性は完全には否定できない”、つまりほんの些細な出来事が大きな事象の引き金になる可能性があるというものです。
バタフライエフェクトは、風が吹くと桶屋が儲かるという言葉に似ています。しかし、些細な出来事が大きな変化を招く予測困難性をあらわす点が、意外な因果関係を表現する風が吹くと桶屋が儲かるとは異なります。
また、風が吹くと桶屋が儲かるとは違い、思い込みや無理やりなこじつけと捉えられる事柄に対して、バタフライエフェクトが用いられることはありません。
2.因果応報
「因果応報」は「いんがおうほう」と読み、過去の善悪の行為が報いとなって返ってくることを意味する、仏教の考え方の1つをあらわす言葉です。「因果」は原因や結果を、「応報」は報いを意味します。
悪事をおこなった人にバチが当たったときなど、マイナスの意味で使われることが一般的ですが、努力が報われたときなどプラスの意味でも使えることを覚えておきましょう。
「風が吹けば桶屋が儲かる」の意味や由来を知ろう
風が吹けば桶屋が儲かるということわざは、思いもよらない因果関係をあらわします。由来は浮世草子の世間学者気質で、風と桶屋は一見関係ないもののようにみえますが、強風が吹いてから最終的に桶屋がもうかるまでのストーリーが記載されています。
そのほか可能性が低いことに期待することや、無理にこじつけることに対する皮肉を表現する際にも使われる言葉です。風が吹けば桶屋が儲かるという言葉の意味や由来を知って、正しく使いこなしましょう。
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