2.直往邁進
直往邁進は、「ためらうことなく、まっすぐ突き進むこと」という意味があります。読み方は「ちょくおうまいしん」です。直往邁進も勇ましいという点では、勇往邁進や勇猛果敢に通じるニュアンスを持った言葉といえるでしょう。
ポイントは「直往」という言葉です。直往には「まっすぐいく」という意味があるため、直往邁進もそのまっすぐなイメージが強いところに特徴があります。このイメージに近いのは、次にご紹介する猪突猛進です。
【例文】
・大きな壁にぶつかったときに、迂回することなく、直往邁進して突破しようとするのが、彼のいいところです。
3.猪突猛進
猪突猛進とは、ひとつのことに対して、向こう見ずに突き進んでいくという意味があります。「猪」という漢字が使われていることからもわかるように、必ずしも褒め言葉とはいえないところが特徴です。まっすぐ突き進むという点では、直往邁進と通じる言葉といえるでしょう。
【例文】
・彼は仕事でも恋愛でも猪突猛進のタイプであるため、いいときはいいけれど、失敗するときは傷が深くなりがちです。
「邁進」と混同されやすい言葉との違い
勇往邁進の「邁進」という言葉と似たニュアンスの言葉が、いくつかあります。「猪突猛進」の「猛進」もそうですが、ここでは、ここまででご紹介しなかった2つの言葉との違いを見ていきます。
「専心」と「精進」です。どちらもモットーや理念を語るときにも、よく登場する言葉であるという共通点があります。それぞれ解説しましょう。
■「専心」との違い
専心には心をひとつにして、他のことを気にせずに専念するという意味があります。邁進が突き進むという行為に焦点を当てた言葉であるのに対して、専心は心の動きに焦点を当てた言葉といえるでしょう。専心は集中力の高さ、邁進は突破力の高さというニュアンスがあります。
【例文】
・彼は寝食を忘れて、新商品の開発に専心していたため、商品が完成した翌日から寝込んでしまいました。
■「精進」との違い
精進は、「ひたすら努力する」という意味があります。読み方は「しょうじん」です。精進が誘惑を断ち切って、地道に努力するというニュアンスがあるのに対して、邁進は勇気を持って突き進むという違いがあります。精進はストイック、邁進は勇敢というニュアンスのある言葉です。
【例文】
・彼は一流のエンジニアになるためにひたすら精進して、プログラミングやシステムの勉強をやり続けています。
「勇往邁進」の読み方と意味を知って正しく使おう
勇往邁進という言葉には、目標に向かってまっすぐ進んでいくという意味があります。読み方は「ゆうおうまいしん」です。ポジティブな印象のある言葉であるため、組織やチームのスローガン、個人の座右の銘としても好まれています。
使い方によっては、チームのモチベーションを高めることもできるでしょう。勇往邁進の読み方と意味を知って、正しい使い方をしてください。
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