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LIFESTYLE 雑学

2023.04.16

「ハロー効果」とは?種類や例、ピグマリオン効果との違いなど解説【キャリアコンサルタント監修】

 

4:マーケティング

広告や企業・団体のホームページは、ポジティブなハロー効果を期待して制作されています。目立った特徴の第一印象で全体の評価をしがちなこの心理現象を利用して、イメージ操作を試みているともいえるでしょう。

好感度の高い有名人を宣伝に起用するのは、その人に対する好印象が、そのまま商品のイメージにもなり好印象を抱いてもらえることを期待するから。その有名人が不祥事を起こした際に急ぎ降板させるのは、ネガティブ・ハロー効果を回避するためだと考えられます。

ピグマリオン効果

次に、混同されやすいピグマリオン効果についても確認しておきましょう。

手をあげて喜んでいる人々のイラスト

ピグマリオン効果とは

「ピグマリオン効果」とは、期待の心理を向けられた人が、成果を上げやすいという現象です。アメリカの心理学者・ローゼンタールが、「教師から期待されているかされていないかで、生徒たちの学習成績が左右される」という報告をしたことがきっかけで注目されました。ローゼンタール効果とも呼ばれています。

ビジネスでは、上司や周囲から「期待」の目で見守られたメンバーが期待通りの成果を出しやすくなるということで、人材育成や関係構築に使われています。

ゴーレム効果についても確認

「ゴーレム効果」とは、周囲から期待されない人の成績や成果が下がるという、ピグマリオン効果と逆の現象のことです。

ハロー効果とピグマリオン効果の違い

ハロー効果は、情報を与えられた人が自分勝手にその対象に対してバイアスをかけて、全体評価をしてしまう心理現象。ピグマリオン効果は、期待された人が成果を上げやすくなる現象です。

もう少しわかりやすく表現すると、ハロー効果は、評価する人が周辺情報を元に対象を「できる人」(あるいはその逆)と誤解すること。対して、ピグマリオン効果は、対象に「あなたはできる人だ」と見做す態度や扱いをすることで、対象が「できるように努力をする」「できるようになる」という現象といえるでしょう。

ピグマリオン効果は、自分の後輩や部下への指導、育児でも活用できそうです。

最後に

私たちは「ハロー効果」という言葉は知らなくても、ハロー効果を狙ってさまざまな作戦を練っていることもあれば、知らず知らずのうちにハロー効果で判断を誤っていることもあるでしょう。世の中に溢れているハロー効果を意識してみたら、より正確に人を判断できるかもしれません。

よねやままゆみさんの写真

監修

米山万由美(よねやま・まゆみ)

キャリアコンサルタント
アンガーマネジメントファシリテーター(R)
組織の1on1面談や人財活用コンサルタント、研修講師として活動。楽しくはたらき楽しく暮らすを応援。趣味はチェロ演奏。
ライター所属:京都メディアライン

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