3:アブストラクト
サマリーと同じく、「要約」という意味を持つ「アブストラクト」。主に、学術論文の分野で使用されることが多いです。アブストラクトは、英語表記にすると「abstract」となり、「抽象的な」という意味になります。
他に「抜粋」「摘要」という意味もあり、主に研究の背景やテーマ、結論などの概要を端的にまとめたものという意味として使われます。導入文として、論文の冒頭に記載されるアブストラクト。誰が見ても研究の内容が理解できるようにするために、使われているのです。
「サマリー」の類義語
長い文章やデータを分かりやすくまとめたものを指す「サマリー」。類義語として、「アウトライン」や「大筋」、「摘録(てきろく)」などが挙げられるでしょう。アウトラインは、枠組みや概略という意味があり、会議などの内容を明確にするという目的があります。
また、大筋は、話の内容をざっくりとまとめたものを指し、摘録は要点についてかいつまんで要約したものを指します。
分かりやすいサマリーを作るコツ
ビジネスシーンでサマリーが使われることは、少なからずあります。サマリーが分かりにくければ、資料の内容がどれほど優れたものであっても、評価されにくい可能性も。ここでは、相手に伝わりやすい上手なサマリーを作るコツについて、紹介します。
1:箇条書きにする
先述の通り、サマリーとは長い文章を要約したものという意味です。そのため、資料の内容がすぐに分かるように、簡潔な文章でまとめる必要があります。あまり文章を長くすると、読み手にとっては読みづらいもの。
文章にするより、箇条書きでまとめた方が、読み手も理解しやすくなるのでおすすめです。また、サマリーはあくまで文書や資料の要約ですので、1ページにまとめるようにする必要があります。長々と書き連ねてしまわないように、注意しましょう。
2:グラフや表を活用する
単に文章を書き連ねただけのサマリーは、味気ないものになってしまいがち。そんなときはグラフや表を活用することで、視覚的にも内容が理解しやすくなります。文章だけよりも複数の情報を一気にまとめることができて便利ですが、情報の詰め込み過ぎには注意が必要です。装飾に関しても、やり過ぎないよう注意しましょう。
3:主観的な意見を入れない
サマリーは、内容全体のまとめの役割を果たします。そのため、自分の意見はサマリーに含めません。客観的な視点で文書の内容を簡潔にまとめることで、読み手や聞き手に理解されやすいサマリーになります。
最後に
今回は、サマリーの意味やほかの用語との違い、分かりやすいサマリーを作るコツについて紹介しました。相手に何かを説明するときや、情報を齟齬なく共有するときなどには、要所をおさえたサマリーが役立ちます。サマリーを作成する際には、本記事を一つの参考にしてみてください。
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