「リマインダー」の意味とは?基礎知識を解説
「リマインダー」とは、アプリなどの機能を指す場合と、備忘や念押しなどの意味を表している場合がある言葉です。近年では、多くの場合アプリなどの機能を指して使われます。数学やプログラミングにおいて、リマインダーはまた異なる意味を表現する言葉として用いられているため、それぞれの指すものを理解しておきましょう。
はじめに、リマインダーの詳しい意味やリマインドとの違い、数学やプログラミングにおけるリマインダー、アプリなどの機能としての主な使い方をそれぞれ確認していきます。
■リマインダーとは備忘や念押しなどのこと
【リマインダー(reminder)】
《2が原義》
1.インターネットを使って、あらかじめ設定した時刻に電子メールなどで予定を通知する機能やサービス。また、パスワードを忘れてしまった場合に、あらかじめ設定しておいた質問と答えによってパスワードの代わりに本人確認をする機能のこともいう。
2.思い出させてくれること。思い出させてくれるもの。思い出の品、記念品、形見など。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
リマインダーとは、備忘や念押しといった意味の言葉で、英語の<reminder>が語源です。思い出の品や記念品といった思い出させてくれるもの・ことなどを表しています。また、アプリの機能やサービスを指す場合もあります。
アプリの機能やサービスなどでのリマインダーとは、たとえばiPhoneのアプリやGoogleカレンダーなどにある機能です。リマインダーにスケジュールやタスクを登録しておくと、指定した時刻に通知してくれます。
■リマインドとの違い
「リマインド」は、リマインダーと似た言葉です。リマインドには、「思い出させること」「忘れないように思い出す」などの意味があります。
リマインドの語源は「remind」で、動詞として扱われる言葉です。リマインダー「reminder」は名詞であることから、言葉の使い方が少し違います。
リマインダーとリマインドを使った例文は、以下のとおりです。
・月曜日にアポイントが取れたため、リマインダーアプリに登録しておきます。
・クライアントにリマインドのメールを送りました。
・リマインドの連絡をいただき、ありがとうございます。
■数学やプログラミングにおけるリマインダー
数学やプログラミングの分野で使われる用語としてのリマインダーは、先述した意味とはまったく異なる意味があります。この場合のリマインダーとは、割り算をしたときに残る「余り」を意味する言葉です。
「remainder」は、もともと「残る」という意味のラテン語の「remanere」が語源だといわれています。そのため、英語の「remainder」には「残り」という意味があり、割り算の余りを指す言葉として使われるようになりました。
なおプログラミングでは、基本的にリマインダーを求める演算子を組み込んでいます。
■リマインダー機能の使い方
iPhoneのアプリやGoogleカレンダーなどに備えられているリマインダー機能は、ビジネスシーンも含めたさまざまなシーンで活用できる、便利な機能です。
リマインダー機能の主な使い方には、「予定の管理」「チェックリストの作成」「ルーティンワークの管理」などが挙げられます。リマインダーは、設定しておいたスケジュールをお知らせするだけではなく、タスク管理にも役立つ機能です。さらに、タスクの優先順位の設定ができるものもあるため、やるべきことがすぐにわかって効率的に作業を進められるようになります。
アプリなどの機能としてのリマインダー
アプリなどの機能としてのリマインダーを使えば、忘れてはならないことを思い出せたり、効率的に仕事を進められたりなど、さまざまなメリットが得られます。リマインダー機能は、アプリやサービスなどによってどのようなことができるのかが異なるため、それぞれの機能を確認しておきましょう。
それでは、GoogleカレンダーやiPhoneアプリ、インスタ(Instagram)におけるリマインダー機能を解説します。
■Googleカレンダーのリマインダー
Googleカレンダーは、スマートフォンだけではなくパソコンなどでも同期して使えるのが特徴のアプリです。例えば、取引先などの出先でスマートフォンを使ってリマインダー機能を登録しておけば、予定した期日に同期済みのパソコンでもリマインドしてくれます。
リマインダー機能は、パソコンとスマートフォンアプリで使い方が多少異なります。スマートフォンアプリでの使い方は、以下のとおりです。
1:Googleカレンダー内の右下の「+」を押す
2:「リマインダー」を押す
3:日時やタイトルを設定して「保存」を選択
■iPhoneのリマインダー
iPhoneのリマインダーアプリには、「タスクなどをリストにする機能」と、「スケジュールを通知する機能」があります。iPhoneのカレンダーやマップとの連携ができ、便利に使える機能です。
リマインダーアプリの使い方は、以下のとおりです。
1:アプリ右下の「リストを追加」を押す
2:内容を入力し、「完了」を選択する
リストアップしたい場合には、上記で登録したものをマイリストから選択し、左下の[新規]を押して内容を入力します。「改行」を選ぶと、リストが追加されます。
インスタ(Instagram)のリマインダー
インスタ(Instagram)でリリースされたリマインダーとは、イベントやセミナーなどでユーザーに日時をお知らせしたいときに活用できる機能のことです。開催予定のイベントやインスタライブなどを、ユーザーに対してその前日と開始15分前に自動で通知できます。発信者にとってもユーザーにとっても、以下のようなメリットのある機能です。
〈発信者〉
・ユーザー離れを防ぐ
〈ユーザー〉
・知りたい情報を逃さない
・イベントなどに忘れずに参加できる
リマインダーを理解して活用しよう
リマインダーとは備忘や念押しといった意味の言葉です。また、アプリの機能を指す場合や、数学・プログラミングの分野で使う用語を指す場合もあります。アプリなどのリマインダー機能を使えば、忘れてはならないことを思い出せたり、効率的に仕事を進められたりできます。それぞれの言葉の表す意味を理解しておきましょう。
リマインダー機能は、使用するツールによって内容が異なります。特徴を知って、リマインダー機能を上手に活用しましょう。
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