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LIFESTYLE 四字熟語

2023.10.07

「不協和音」ってどんな意味?意味や例文、類語などを簡単に解説【今さら聞けない四字熟語】

 

不安定で協和しない和音のことなどを、「不協和音」といいます。今回は、使用するシーンによって異なる不協和音の意味や、由来・語源、使い方・例文などを簡単にご紹介します。あわせて、類語・言い換え表現や対義語も解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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「不協和音」とは?簡単に基礎知識を解説

不協和音には、音楽に関連する意味と、人間関係などに関して使う場合の意味があります。そのため、音楽関連以外にも、日常生活やビジネスなどといったさまざまなシーンで使われる言葉です。

はじめに、不協和音の詳しい意味や音楽における不協和音と人間関係などにおける不協和音、由来、使い方・例文をそれぞれ確認しましょう。

■意味は“不安定で協和しない和音”

【ふきょうわ‐おん不協和音フケフワ‐】
1.同時に響く二つ以上の音が、協和融合しない状態にある和音。⇔協和音。
2.不調和な関係のたとえ。「両国間に―が生じる」
<補足>作品名別項。→不協和音

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

不協和音の意味は、「不安定で協和しない和音」のことです。同時に複数の音を出したときに全体での調和がとれていないと、居心地が悪くて落ち着かないような印象を与えます。

不協和音を使って、人や物事に関する表現が可能です。「不和」と表現するような、調和せずに関係性がよくない状態をたとえて不協和音といいます。たとえば、「職場にどうしても馬が合わない人がいて、不協和音が生じてしまっている」などと表現します。

■音楽における“不協和音”とは

音楽における不協和音とは、同時に響く複数の音が協和しない音程関係にあるものです。音楽に不協和音が含まれていると、聴く人に対して不快感や不安感といったネガティブなイメージを与えます。

とはいえ、不協和音を含む音楽が、かならず強い不協和感を与えるわけではありません。かえって不協和音の特性を活かすと、曲の盛り上がりに役立つともいわれています。そのため、近代音楽ではあえて取り入れられる傾向にあります。

■人間関係などにおける“不協和音”とは

人間関係などにおける不協和音とは、関係性がよくない「不和」の状態であることをたとえて使われる言葉です。不協和音を使うのは、特定の人との関係性がよくない場合だけではありません。チームや組織に属する人の意識や方向性がバラバラなときなど、全体としての関係で調和がとれていない場合にも、「不協和音が生じている」などと表現します。

ビジネスシーンでは、チームや組織全体としての関係性が良くないと、目標の達成が難しくなる場合があります。「不協和音を解決してほしい」などと用いられることがあるため、複数の意味を確認し、話の内容を正しく理解できるようになりましょう。

■「不協和音」の由来・語源

不協和音の由来は、音と音の衝突によって耳に残る音を「協和していない音」としたことです。その意味が転じて、音以外でも関係が調和していないことに対して用いられるようになりました。

なお、モーツァルトが作曲した弦楽四重奏曲第19番ハ長調の通称も「不協和音」です。不協和音が通称となった由来は、第1楽章の冒頭で不協和音が用いられていることだといわれています。

■「不協和音」の使い方・例文

不協和音の使い方を、実際に簡単な例文でチェックしましょう。

<音楽における不協和音の例文>

・この演奏は楽器の音がバラバラで、不協和音になってしまっているようだ。

・不協和音に音を足すと、音がまとまることがある。

・この不協和音は、聞いていて大変不快感がある。

<人間関係などにおける不協和音の例文>

・チーム内で不協和音が生じている。このままではプロジェクトの進捗に影響が出そうだ。

・対抗措置の応酬となり、両国間に不協和音が生じてしまっている。

 

なお、不協和音と感じるかはその人の感覚によるため、周りのすべての人が同様に感じているわけではない可能性があります。不協和音という言葉を使う際は、同様に感じていない可能性を理解して用いましょう。

「不協和音」の類語・言い換え表現と対義語

不協和音の類語・言い換え表現と対義語の例は、以下のとおりです。

仲違いする社員たち

<不協和音の類語・言い換え表現>

・不和(ふわ)
・不仲(ふなか)
・仲たがい
・折り合いが悪い
・軋轢(あつれき)
・確執
・波風
・軋み
・摩擦(まさつ)

<不協和音の対義語>

・協和音

 

類語・言い換え表現であっても、使う言葉によってニュアンスが異なる部分があります。また、複数の言い換えが可能な状態であれば、会話の相手に理解されない言葉があっても違う表現で伝えられます。

それでは、不協和音の類語・言い換え表現と対義語も確認していきましょう。

■「不協和音」の類語・言い換え表現

不協和音との言い換えが可能な近い意味を持つ表現は、以下のとおりです。

・不和(ふわ)
・不仲(ふなか)
・仲たがい
・折り合いが悪い
・軋轢(あつれき)
・確執
・波風
・軋み
・摩擦(まさつ)

 

これらのように、「同意や調和の欠如」、または「人の意見や行動、性格の衝突」などを意味する言葉が、不協和音と近い意味を持つ表現だといえるでしょう。

■「不協和音」の対義語

不協和音の対義語は、「協和音」です。協和音は不協和音の反対で、同時に響く複数の音が協和している音程関係にある和音のことを指します。

協和とは、同時に響く複数の楽音が互いに溶け合い、よく調和する状態のことです。音のまとまりが良く、和音が美しく奏でられるため、聴いている人が心地よく感じます。

また、楽音がすべて協和音程の関係にあることを、「協和和音」と呼ぶ場合もあるようです。

「不協和音」という言葉の意味を理解しよう

不協和音は、音楽に関連する意味と、人間関係などに関して使う場合の2つの意味がある言葉です。音楽関連以外に、日常生活やビジネスなどといったさまざまなシーンで使われています。

オフィスの風景

不協和音の由来は、音と音の衝突によって耳に残る音を「協和していない音」としたことです。反対に、同時に響く複数の音が調和している和音のことは、協和音といいます。

協和音は音のまとまりが良く、心地よく感じられるような音です。一方、不協和音は不快感や不安感を与えます。とはいえ、不協和音をうまく取り入れると曲の盛り上がりに役立つともいわれていて、近代音楽ではあえて活用する傾向にあります。

言葉の表す意味や由来、使い方などを確認し、正しく理解できるようになりましょう。

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