(例文)
・A社は社運を賭け、のるかそるかで海外進出を決めた
・彼はキャリアアップを図るため、のるかそるかの勝負で転職することに決めた
一か八かの対義語
一か八かには、次のような対義語もあります。
・石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる)
・念には念を入れる(ねんにはねんをいれる)
どちらも、物事は注意しながら用心深く行うという意味のことわざで、運を天にまかせて大胆に行動するという意味の「一か八か」とは対照的な言葉です。
それぞれの意味や例文をみていきましょう。
「石橋を叩いて渡る」
「石橋を叩いて渡る」は、頑丈な石の橋をさらに叩いて確認しながら渡ることに例えて、どんなに安全そうにみえることでも用心深く行うという意味のことわざです。
一か八かは運を天にまかせて行動しますが、「石橋を叩いて渡る」は対照的に、運まかせにせずに慎重に行うことを表しています。
(例文)
・彼は石橋を叩いて渡るような性格で、ギャンブルにはまったく興味を示さない
・何事も石橋を叩いて渡るように行動すれば、大きな失敗は避けられるはずだ
「念には念を入れる」
「念には念を入れる」は、注意の上にも注意を重ね、さらに確認して少しの手落ちもないことを例えた言葉です。
運や勢いにまかせるのではなく、細かいところまで十分に注意して慎重に物事に取り組むという意味で「一か八か」の対義語となります。
(例文)
・取引先に提出する重要な書類なので、念には念を入れてチェックしてほしい
・念には念を入れて行動したおかげで、大きなトラブルもなく成功できた
一か八かの意味を正しく理解しよう
「一か八か」とは、結果はどうあれ、運を天にまかせることを指す言葉です。賭博用語が由来の言葉で、「一か罰か」など諸説があります。
類義語には「清水の舞台から飛び降りる」や「のるかそるか」があり、対義語には「石橋を叩いて渡る」や「念には念を入れる」があげられます。これらも一緒に覚えれば、「一か八か」の理解が深まるでしょう。
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