CD・グッズの購入も大切な活動の一つ
CDの購入やインストアイベントへの参加で、直接的にバンドを応援するのも大切な活動の一つです。
インストアイベントとは、CDショップなどのイベントブースを使って開催される販促イベントを指します。CDやグッズの売り上げはバンドの活動資金につながることが多いので、たくさんのお金を使って貢献することを重視している人もいるようです。
また、CDやグッズの購入で、バンドメンバーとチェキ(写真)の撮影ができるというような特典を設けているバンドも少なくありません。また、全てのインストアイベントの会場を回らないと得られない特典を設けているケースもあります。
バンギャの間でよく使われる用語
バンギャは仲間内やSNSなどで、専門的な用語を使用することがあります。よく使われる用語の意味をチェックしましょう。
手バン
手バンは、ヘドバンを手で行うバージョンです。ヘドバンは「ヘッドバンギング」の略で、バンギングは英語の「banging」を指し、「激しく打つ」という意味があります。
ヘドバンは、音楽に合わせて頭を激しく上下に振る動作をしますが、頭ではなく手を激しく動かす動作をするのが手バンです。何らかの事情があって頭を振れないとき、両手を上げて肘を曲げ伸ばしします。
ヘドバンではなく手バンを行うシーンは、本来は頭を振りたいけれど首を痛めていて振れないときや、髪形を乱したくないなどの事情があるときが挙げられるでしょう。また、曲によってファンが行う振りが決まっていて、手バンをするケースも考えられます。
麺
麺(めん)は、バンドのメンバーを指す用語です。メンバーの省略形「メン」に漢字をあてたもので、SNSや会話の中などでメンバーの話をする際に使用します。アイドルや俳優などに用いられる「推し」とほぼ同じ意味ですが、バンギャは麺を使うことが一般的です。
バンドメンバーの中で、最もファンであるメンバーを「本命麺」といい、より熱心に応援します。必ずしも本命がいるとは限らず、バンド全体を好きという人もいるようです。
また、バンギャ同士が同じメンバーの熱心なファンになることを「麺被り」といいます。共通のメンバーを好きな者同士で盛り上がるケースばかりでなく、ライバル心を感じて麺被りを敬遠する人も少なくありません。
トレーディンググッズが交換できるというメリットなどを考え、違うメンバーを好きな人と交流したいと考える人もいます。
あがる
バンギャをやめることを「あがる」といいます。それまで夢中になっていたものをやめるときに「卒業する」と表現することがありますが、ほぼ同じ意味と考えて問題ありません。
何らかの理由でファンでなくなったときや、人生の節目などでファン活動をやめざるを得なくなったときに使用します。
例えば、応援していたバンドの音楽の方向性が変化したときや、お気に入りのメンバーが脱退したときなどに、バンギャをあがる人が多いでしょう。
バンギャ自体をやめるときだけでなく、応援しているバンドのファンをやめ、他のバンドのファンになるときにも使用する言葉です。「もう○○(バンド名)のファンをあがる」というように使用します。
バンギャから派生してできた言葉
バンギャをさまざまなタイプに分類し、呼び分けている場合があります。バンギャから派生してできた言葉の意味を見ていきましょう。
音源ギャ
音源ギャは、CDなどの音源とバンギャを組み合わせた言葉。ライブには行かないけれど、CDは熱心に集めるタイプを意味するようです。
バンドのファンになるきっかけとして、「音楽性が好きだから」「たまたま聞いた曲がよかったから」などの理由を挙げる人は少なくありません。ライブに行かなくても音源があれば、十分に音楽を楽しめます。
コテギャ
古典的なヴィジュアル系バンドらしいファッションを好んで着用し、ライブに行くバンギャをコテギャといいます。どのようなファッションが対象になるかは特に定義されていませんが、応援しているバンドのイメージに合わせたファッションをすることが特徴の一つです。
ヴィジュアル系バンドのファッションは、それぞれが表現したい世界観に合わせてさまざまなものが取り入れられています。代表的なものは、パンク系やゴシック系などのファッションが挙げられるでしょう。
パンク系はスタッズ付きのファッションアイテムや革ジャンなど、ハード系のものを身にまとう傾向にあります。ゴシック系は黒いリップやネイルなど、全身を黒でまとめたダークな装いをしている人が多いです。
オバンギャ
オバンギャは「おばさん」とバンギャを組み合わせた造語。年齢を重ねたという意味にとどまらず、ファン歴が長いことを表現する際にも使われるようです。若いバンギャと区別するために使ったり、本人が自虐的な意味で使ったりします。
1990年代のバンドブームでファンだった女性が母親になり、子供が成長した後、親子でバンギャになっているケースなども珍しくありません。
若い女性だけがヴィジュアル系バンドにハマるわけではなく、子育てを終えて自分の趣味に使う時間が持てるようになったことで、バンギャ活動を再開する人もいます。
いつからオバンギャとするのかは主観的な部分が大きく、悪気がないつもりでも相手を傷付けてしまうことがあります。他人に対して使うときには注意しましょう。
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