「スタンス」とはどのような意味?
スタンスは、さまざまな場面で使われる言葉です。ビジネスシーンなどでよく使用される基本的な意味と、頻繁に耳にする言葉の一つ「受け身のスタンス」の意味を紹介します。
基本の意味は「立場」「態度」など
スタンスは「立場」「態度」などを意味する言葉です。他にもさまざまな意味があるため一概にはいえませんが、ビジネスシーンや、人の態度などを表す場合はこれらの意味が基本となるといえるでしょう。
スタンスはカタカナ英語として使われていますが、もともとは英語の「stance」が語源です。スポーツなどの構えや姿勢、物事に対する心情的あるいは思想的な立場・態度などという意味があります。
「受け身のスタンス」の意味
受け身のスタンスは、主体性のない姿勢や態度を意味する言葉です。仕事に対する姿勢が受け身であるという意味で、ビジネスシーンで使われることがあります。
受け身とは自分から行動や発信をせず、相手側からの指示によって動く姿勢のことです。積極性に欠けるとも言い換えられます。
仕事に対して受け身の人には「自分から話をしない」「意見を強く主張しない」などの傾向があり、評価が下がるケースが少なくありません。
【例文】
・上司から、受け身のスタンスを注意された
・受け身のスタンスでいると、やる気がないと思われてしまう
・指示したことを正確にできるのはよいのだが、少々受け身のスタンスが気になる
スタンス【stance】
読み方:すたんす
1 立場。態度。「記者としての—を問う」
2 野球・ゴルフ・テニスなどで、球を打つときの両足の位置・構え。「—が広い」「オープン—」
3 ロッククライミングで、足場のこと。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
多様な使い方をされる「スタンス」
スタンスという言葉はさまざまな業界で使われます。語源が異なる場合や、ブランド名などに使用されていることもあります。どのような使い方をされているのか、見ていきましょう。
ドレスアップ系の一種「車」
スタンスは、特定の車に対して使われることのある言葉です。ドレスアップカーの一種で、足回りにこだわりがある車を「スタンス系」と呼びます。
たとえば、車高を下げてフェンダーやホイールの面がそろった状態にするなどの、こだわりがある車を指します。
スタンス系は、海外車の情報サイトの名前が語源となっていて、英語の「stance」を語源とする姿勢や立場などとは意味が異なります。
手法を指す「株」
株に投資する手法のことを、投資スタンスと呼びます。投資家にとって、どのようなスタンスで株と向き合うのかを考えることは、利益を出すために重要です。
たとえば、「順張り」などの手法があります。順張りはトレンドの株を購入し、価格が上がらず下げ気味の状態になったときに売る方法のことです。
また「逆張り」といって、トレンドに合わせた売り買いをするのではなく、あえて下落しているときに買い、流れに逆らうような手法もあります。