ブランド名がスタンス「靴下」
「STANCE(スタンス)」は、アメリカのソックスブランド名です。2009年に設立し、本社はカリフォルニアにあります。
靴下をキャンバスと考えて多彩な靴下を展開し、独創的なデザインを取り入れたものを数多く発表してきました。見た目だけでなくフィット感にもこだわり抜き、カジュアルソックスから高機能ソックスまで、幅広く展開しています。
MLB(メジャーリーグベースボール)や、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)の公式パートナーとしても知られているブランドです。
「競技別」スタンスのスポーツ界における意味
スタンスはスポーツの分野でも使われることの多い言葉です。日本でカタカナ英語として使われているスタンスの元になった「stance」には、スポーツの構えや姿勢といった意味が含まれています。
スポーツ用語としての意味・用例などを、スポーツの競技別に紹介します。
野球
野球で使われるスタンスとは、バッターが構える際の両足の位置・置き方を指す言葉です。バッティングのフォームについて意見を述べるときや、改善するときなどに使われます。
バッティングをするとき、どのような姿勢から動きを開始するかは非常に重要で、毎回違った姿勢では安定性がありません。打者の体格や特性などによって、どのようなスタンスが適しているかは異なるため、自分にとって最適なスタンスを見つけることが、上達するための近道といえます。
ゴルフ
ゴルフのスタンスは、ゴルフボールをショットするときの足幅や立ち方のことです。基本的には、使用するクラブやどのような状況でプレイするかによって、スタンスを変えます。
肩幅程度に足を開いて腰を落とし、スイング時に体が直角を向く構えをすることが一般的です。両肩・両足・両膝が、ボールに対して平行な位置にある状態を「スクエアスタンス」と呼びます。
スタンスはよいショットを打つために欠かせない、重要な要素です。思い通りのショットをするためには、正しいスタンスを身に付けなければなりません。重心が高過ぎても低過ぎても、飛距離やコントロールに悪影響を与えます。
テニス
テニスではストロークを打つ際の足の置き方や、セットの方法をスタンスと呼びます。主なスタンスの種類は「スクエアスタンス」「オープンスタンス」「クローズドスタンス」などです。
軸足の右足に対する左足の位置によって、呼び方が変わります。スクエアスタンスは右足に対し、前方に左足を出す基本的な構え方です。体重移動によって、ボールに力を伝えやすい特徴があります。
オープンスタンスは右足に対して左前45度付近に左足を置いて構えるスタイル、クローズドスタンスは軸足に対して右前45度付近に左足を置くスタイルです。
スノーボード
スノーボードにおけるスタンスは、滑るときに左右どちらの足を前側にするかを示す言葉です。スノーボードでは体を横に向け、利き足を後ろ側に置いて滑ります。
左足を前にするのが「レギュラースタンス」、右足が前なのが「グーフィースタンス」です。右利きと左利きがあるので、2種類のスタンスがあることになります。
スタンスの類義語も押さえておこう
スタンスにはさまざまな類義語・言い換え表現があります。状況に応じて使い分けましょう。スタンスと似た意味を持つ言葉や例文を紹介します。
視点
視点は視線が注がれる場所や、物事を見て考える立場を表します。「ある角度からのものの見方」という意味がある言葉です。
スタンスと近い意味やニュアンスで使われますが、それぞれの視点からスタンス(立場)を決める傾向があり、使用される場面が微妙に異なる場合もあります。
【例文】
・完璧に思えた新製品だったが、視点を変えるとさまざまな欠点が見つかった
・その料理は、これまでの常識にとらわれない視点から作られたものだった
・相手視点で考えてみて初めて、自分が身勝手な行動をしていたと気付いた
見解
ある物事に対する考え方や、価値判断などに対する意見を見解といいます。「解釈」「理解の仕方」という意味があり、立場や態度を意味するスタンスと近い意味を持つ言葉です。
物事への見方、または考え方を述べるときや、結論を伝えたりまとめたりするタイミングでよく使用されます。
【例文】
・A社とB社の間で見解の相違があり、協力体制を築けない
・管理職の立場から、モラハラ問題についての見解を聞かせていただきたい
・あなたの個人的な感想ではなく、専門家としての見解を知りたい
多くの場面で使われる言葉なので、この機会に覚えておきましょう!
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