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2024.01.18

「自責の念」はどういう意味?使い方や類似する言葉を例文でご紹介

 

自責の念とは、自分に責任があると考えることを意味する言葉です。実際にどのようなシーンで使うのか、例文を通してご紹介します。また、類似する表現や、自責の念が強い方が意識したいことについても説明します。

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自責の念とは?読み方と意味をご紹介

「自責(じせき)」とは、自分に責任があると考えることです。「念(ねん)」には思いや気持ちの意味があるため、「自責の念」は自分に責任があると考えることや思いを指しています。

悩む女性 イラスト

(C)Adobe Stock

【自責】じせき
自分で自分の過ちをとがめること。また、自分に責任があると考えること。「―の念に駆られる」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

なお、念には、心配りや念願、注意などの意味もあります。

■自責の念の使い方を例文でご紹介

自責の念は、次の表現で使われることがあります。

・自責の念に駆られる
・自責の念に苛まれる
・自責の念を込めて

自責の念に駆られるとは、自分に責任があるという思いや、自分が悪かったという考えに突き動かされるときに使う表現です。「子どもと一緒に遊ぶ約束を忘れてしまい、自責の念に駆られている」のように、自分に責任や過失があるときに用います。

自責の念を感じるとは、自分の責任や過失を理解し、相手に対して申し訳ないと思う気持ちのことです。

「スポンサー企業の欄に〇〇社様の名前が抜けていた。〇〇社様の気持ちを思うと、強い自責の念に苛まれる」のように、自分の責任や過失により、迷惑をかけた相手がいるときに用います。

自責の念を込めてとは、相手だけでなく自分にも責任があるときに使う表現です。

「プロジェクトが失敗に終わったのは、計画の実現可能性についての検証が足りなかったからだ。自責の念を込めて、次は計画段階に時間をかけたい」のように使います。

この場合なら、チーム全体に問題があるけれども、もちろん自分も悔い改めるべきことを強調した表現になります。

■自責の念と類似する表現を例文でご紹介

自責の念のように、自分の責任や過失を感じたときに使う表現としては、次のものが挙げられます。

それぞれの使い方やニュアンスの違いについて説明します。

自己嫌悪に陥る

自己嫌悪とは、自分で自分自身が嫌になることです。自分の過失や行動などを思い、自分のことを否定したい気持ちになったときに「自己嫌悪に陥る」という表現を使うことがあります。

・彼女の表情から、わたしの言葉が彼女を傷つけたことに気付き、自己嫌悪に陥った。

・また失敗!さすがに自己嫌悪に陥るわ。

・自己嫌悪に陥っていても、何も問題は解決しないよ。

 

恥じ入る

恥じ入るとは、ひどく恥ずかしいと思うこと、深く恥じることを指す言葉です。単に恥ずかしいと思うのではなく、極めて恥ずかしく思うときに用います。

自責の念は自分で自分を責める気持ちですが、「恥ずかしい」と思い詰めるのは、さらに一歩進めた自己批判の感情といえるかもしれません。

・彼は昨日の失言を深く恥じ入っているようだ。

・恥じ入る気持ちが強く、楽しみにしていたイベントも楽しめない。

・恥じ入ってばかりでは、いつまでも打ち解けられないよ。

 

寝坊した男性 イラスト

(C)Adobe Stock

罪の意識にさいなまれる

罪の意識にさいなまれるとは、道徳・法律などの社会規範に反する行為をしたという気持ちに苦しめられることです。罪を犯したこと自体よりも、罪を犯してしまったという気持ちが重くのしかかっている感覚を指します。

・溺れている彼女に手を差し伸べなかったことで、長い間、罪の意識にさいなまれている。

・罪の意識にさいなまれるくらいなら、最初から悪いことをしなければよいのに。

・彼は罪の意識にさいなまれつつも、親友との関係を絶った。

 

責任感を覚える

責任感を覚えるとは、自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ちを感じることです。「自責の念」は、責任感を覚えるときだけでなく、自己の過失をとがめるときに用いられますが、「責任感を覚える」は過失をとがめるニュアンスはありません。

・代表者の欄に記名したとき、強い責任感を覚えた。

・責任感を覚えることは、大切なことです。

・生まれた子どもの指に触れ、親としての責任感を覚えた。

 

事態を重く受け止める

事態を重く受け止めるとは、重大な出来事に対して真剣に臨むことを指します。自責の念とは異なり、自分を責めたり責任を感じたりといった感情はなく、単に受け止めているだけの表現です。

・社長は常に「事態を重く受け止めている」というが、受け止めた後の行動について知りたい。

・事態を重く受け止め、明日からは無期限の営業停止を実施する。

・バンパーが取れやすいとの報告があった。事態を重く受け止め、対象車種のリコールと無料点検を実施した。

 

自責の念に駆られたときに意識したいこと

自責の念に駆られること自体は悪いことではありません。自分の行動を顧み、責任や過失について客観的に判断している証拠ともいえます。

考え込む女性 イラスト

(C)Adobe Stock

しかし、自責の念に駆られるだけでは、何も物事は好転しません。自責の念を有意義なものに昇華するためにも、次の2つの点を意識してみてはいかがでしょうか。

それぞれの点について説明します。

自責の念に駆られたときに意識したいこと
  1. 反省と自責を切り離す
  2. 現在に意識を向ける

反省と自責を切り離す

起こったことに対して自責をするだけでは、何も解決しません。自分のよくない点や過失の原因を突き止めたら、反省をしてください。

反省とは、自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えることです。反省と自責を切り離すことで、よりよい自分に高めつつ、自責の念から開放されるようになります。

現在に意識を向ける

自責は過去に意識を向けた行為です。過去から学ぶことは大切ですが、それだけでは何も進展しません。

現在に意識を向け、「今、何をすべきか」について考えてみてはいかがでしょうか。また、現在に意識を向けることで、現在のさらに先にある将来にも目を向けやすくなります。

気負いすぎないように意識しよう

自責の念を持つことは、決して悪いことではありません。過去を振り返り、自分の責任や過失に思いを巡らすことで、反省点が見つかることがあります。

しかし、自責の念が強くなりすぎると、精神的にも負担を感じることがあるかもしれません。責任を感じつつも、気負いすぎないように意識することも大切です。

メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock

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