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2024.04.26

「露呈」とは? 言葉の意味や読み方、使い方を紹介!「露見」との違いも解説

 

「露呈」は隠れていたことが明らかになることを表す言葉。ニュースや新聞などでもよく使われています。本記事では意味や読み方、言葉の使い方に加え、似ている言葉や「露見」との違いを紹介します。参考にしてください。

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「露呈」とは?

何かが明らかになるようなシーンで使われる「露呈」。「露呈」が使われていると、悪事やスキャンダルが発覚したのかと思う人もいるでしょう。「露呈」は日常やビジネスシーンだけでなく、ニュースなどでもよく登場する言葉。報道の内容がわかるよう、正しい意味を把握しておきたいですね。

「露呈」と似ている「露見」との違いや類義語、対義語なども紹介します。「露呈」という言葉の意味や使い方を一緒に見ていきましょう。

意味と読み方

【露呈】
読み方:ろてい

隠れていた事柄が表面に現れ出ること。また、さらけ出すこと。「矛盾が—する」「本性を—する」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

隠していた事実が明らかになる、秘密にしていたことをさらけ出すという意味の「露呈」。できれば隠しておきたいことや、他者に知られたくないことが明らかになってしまったという場合に使われる表現です。

意味からもわかるように、ポジティブな意味合いで使われることは少ないと言えるでしょう。

「露呈」は、地層や火山岩などが地表に見えるさまを表す際にも使います。「あの山の周辺は地層が露呈している」のように表現することが多いでしょう。

海岸

(c) Adobe Stock

「露呈」の使い方

「露呈」の使い方を見ていきましょう。まずは使い方の特徴を紹介します。

使い方の特徴は

「露呈」を使う場合、次のような言い回しをすることがほとんどです。

・露呈する(しない)
・露呈した(しなかった)

また、「露呈」の前には「矛盾」「本性」「悪事」「内情」のような言葉が使われると考えてください。

例文を紹介

《例文》
・今回の件でプロジェクトの矛盾が露呈し、対策を迫られている
・彼の本性が露呈するのは時間の問題だと思っていたが、これほど早いと思わなかった
・叔父の悪事が露呈したことで周りは慌てふためいたが、父だけは冷静だった
・新人の不用意な発言により内情が露呈したが、私はこれでよかったと考えている

いずれの例文も、隠していたことや不都合な事柄が明らかになったことを表しています。「露呈してしまう」や「露呈される」のように用いられますが、いずれも同じニュアンスになると考えていいでしょう。

「露見」との違い

「露呈」と漢字やイメージが似ている「露見」。2つの言葉の違いも見ていきましょう。「露見」の意味や使い方も紹介します。

ダンボール

(c) Adobe Stock

「露見」の意味

【露見/露顕】
読み方:ろけん

1:秘密や悪事など隠していたことが表に現れること。ばれること。「旧悪が—する」
2:結婚してから3日目に他人に披露すること。ところあらわし。
「女御(にょうご)入内(じゅだい)の事あり。十三日、今日女御—の事あり」〈百錬抄〉
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「露呈」と意味が似ていると感じる人も多いでしょう。1の意味から考えると、「露見」もあまりいい意味合いでは使われません。

「露見」の使い方

「露見」の使い方を例文で見ていきましょう。

《例文》
・政治家の汚職が露見し、世間は大騒ぎだ
・ついに彼女の悪事が露見したようで、先ほど社長室に呼ばれていた

「露見」も、「する」「した」などをつけて用いることがほとんどです。「露呈」と同じような使い方をすると考えていいでしょう。

「露呈」との違い

「露呈」と「露見」の意味を見ると、同義ではないかと思いますよね。どちらも「隠れていたことが明らかになる」ことを表しますので、近い意味を持つと言えるでしょう。使い方も似ていますが、実は少し意味合いが異なります。

「露呈」は隠れていた事柄が明らかになることを指しますが、それが悪事とは限りません。一方の「露見」は、悪事や悪い事柄を意味することがほとんどです。

「露呈」の類義語

「露呈」の類義語を見ていきましょう。それぞれの言葉の意味や使い方を紹介します。

かけたハート

(c) Adobe Stock

「摘発」

「摘発」は、悪事などをあばいて世間に発表するという意味の言葉。「てきはつ」と読みます。脱税や汚職事件、犯罪などの社会的な不正行為を公表する際に使われることが多いでしょう。

「露呈」と意味が似ていますが、「摘発」はその悪事を世間や社会に公表するという意味合いが強い言葉です。

《例文》
贈収賄などの汚職を突き止め、摘発することが私の重要な責務であると考えています

「暴露」

「暴露」とは、むき出しにすることの意。悪事や秘密などをあばいて明らかにすることを表します。読み方は「ばくろ」。他人の悪事や秘密をあばいて明らかにすることを指しますので、「露呈」とは少しニュアンスが異なります。スキャンダルやリークに関連して使われることが多いでしょう。

《例文》
彼の悪事が次々に暴露され、大スキャンダルに発展している

「露出」

「露出」とは、あらわれ出ることや、マスメディア(特にテレビ)に取り上げられることを意味する言葉。「ろしゅつ」と読みます。メディアに多く出演するという意味で使われることが多く、「露呈」とは少し意味が異なると言えるでしょう。

《例文》
テレビへの露出が増えたことで、知らない人から声をかけられるようになった

なお、カメラでレンズのシャッターを開閉して、乾板・フィルムの感光膜や、CCDなどのイメージセンサーに光を当てることも「露出」と言います。

「発覚」

「発覚」とは、隠していた悪事や陰謀が明るみに出ることの意。「はっかく」と読みます。基本的には、隠していたことを他人に知られた場合に使うことが多いでしょう。

雑誌などで著名人の恋愛に関連して「熱愛発覚」のように使われますが、本来は喜ばしいことや本人が隠していないことには使いません。

《例文》
水面下で行なわれていた不正行為が発覚し、厳正な処分が下された

「露呈」の対義語は

「露呈」の対義語もチェックしましょう。

「隠匿」

「いんとく」と読み、人目に触れないよう隠しておくことや、隠れた悪意、心の中に持つ罪悪などを意味します。

「隠蔽」

「隠蔽」は、人の所在やことの真相などを故意的に覆い隠すことを表します。読み方は「いんぺい」。「証拠」「工作」などの言葉をつけて使うことが多いでしょう。

「秘匿」

「秘匿」とは、秘密にして隠しておくことの意。「ひとく」と読みます。「情報源」「情報」に対して使われることがあります。

最後に

「露呈」という言葉の意味や使い方、類義語や対義語についてまとめました。「露見」と似ていますが、ニュアンスが若干異なります。「露呈」と「露見」は、ニュースや報道などでよく出てくる言葉。意味だけでなく言葉の違いも把握しておきたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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