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LIFESTYLE 雑学

2024.03.07

淘汰とは?どのような場面で使う?2つの意味と正しい使い方・例文をご紹介

淘汰の例文
  1. 自然淘汰
  2. 人為的淘汰

自然淘汰

淘汰を「適応するものだけが生き残る」という意味で使う場合、例文は次のとおりです。

・必要なものは残り、そうでないものは淘汰されるのは大昔からの自然の法則である

・降水量が少ない地域では、淘汰されて滅びる植物も多い

・不景気が続き、多くの企業やフリーランスが業界から淘汰された

・自然界と同じく、ビジネスの世界でも淘汰は繰り返されている

 

人為的淘汰

「不必要・不適切なものを取り除く」という意味の淘汰、主に人為的な内容で使われます。例文をみてみましょう。

・デジタル技術やAIの進化により、多くの従業員が淘汰される可能性がある

・消費者のニーズは変化が早く、対応できない企業は淘汰されるだろう

・企業の悪しき慣習は、早く淘汰されなければならない

・業績が上がらないため、従業員の淘汰もやむを得ない

・技術の進化は早く、多くの企業では古いシステムの淘汰が進んでいる

・業界再編は、業績の上がらない企業を淘汰する目的も含まれている

 

淘汰の類義語

淘汰には類義語もあります。主に、次の言葉があげられます。

どの言葉も「不要なものを取り除き、良いものを残す」「良いものを取り分ける」といった意味があり、淘汰と似ている言葉です。一緒に覚え、場面によって使い分けるとよいでしょう。

家庭菜園の雑草を抜く女性 イラスト

(c)Adobe Stock

ここでは、淘汰の類義語を紹介します。

淘汰の類義語
  1. 排除
  2. 選別
  3. ふるいにかける

排除

排除とは、「不要なものや障害物を取り除く」という意味です。排除の「排」には「おしのける」という意味があります。

淘汰と似ている言葉ですが、淘汰には取り除くだけでなく、「適切なもの・良いものをより分ける」という意味もあります。淘汰の語源には「水ですすぐ」という意味があり、良いものは残されるためです。

2つの違いを理解して、適切に使いましょう。

(例文)

・意見の違う人を排除しようとする考え方には同意できない

・社内には良くない慣習も多いが、直ちにすべてを排除するのは難しい

 

選別

選別は、「選び分けること」という意味です。淘汰のような「不要なものを取り除く」という意味はなく、選んで残すという点で共通しています。

良いもの・悪いものという視点ではなく、対象となるものを種類や適否などによって区分けし、より分けることです。

「良いものを残す」という意味を主眼に置く際に使います。

(例文)

・断捨離では、これからの生活に必要なものだけを選別することにした

・人を見た目だけで選別するのはよくないことだと思う

 

ふるいにかける

ふるいにかけるは、条件や基準に合わないものを除外するという意味です。ふるいにかけるは漢字で、「篩に掛ける」と書きます。

篩とは、粉・砂などの細かいものを網目を通して分別する道具です。この篩にかけてより分けることから転じて、「除外して選び出す」という意味になりました。

(例文)

・今回の募集では予想に反して応募者が多かったため、やむをえずふるいにかけることになった

・店では欲しいものがたくさんあったが、予算が限られているためふるいにかけなければならない

 

淘汰には2つの意味がある

淘汰とは、環境や条件に適応したものだけが生き残るという自然淘汰と、不必要・不適切なものを取り除くという人為的淘汰の2つの意味があります。

自然淘汰は主に「淘汰される」という使い方で、明確な主語がありません。これに対し、人為的淘汰の意味で使う場合は、基本的に主語をつける点が異なります。

淘汰には、排除や選別などの類義語もあります。意味のニュアンスはそれぞれ異なるため、使うシーンによって上手に使い分けましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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