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2024.05.09

「ビハインド」とは?意味やシーン別の使い方、言い換え表現を紹介

 

ビハインドはスポーツやビジネスの他、韓国では俗語として使われている言葉です。正しい意味を知ると、会話の内容をより深く理解できます。シーン別の意味や使い方と併せて、覚えておきたい言い換え表現などを紹介します。

「ビハインド」とは?意味を解説

ビハインドはもともとは英語ですが、カタカナ語としてさまざまなシーンで使われています。どのような意味で使われているのか、理解を深めましょう。

「後ろに・裏側に」などの意味を持つ

ビハインドは「○○の後ろに」「裏側に」などの意味を持つ言葉です。対象物の後ろに隠れているものを指し、予定などの遅れを意味する場合もあります。

語源は英語の「behind」で、もともとの意味はカタカナ語のビハインドとほとんど同じです。「○○の後ろに」「予定に遅れる」「後れを取る」「(人物などの)過去に」などの意味を持ちます。

また、支持・後押し・後援などの意味を持つ言葉でもあります。

ビハインド(behind)
後ろにあること。また、試合などで負けていること。「3点のビハインドを追う」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

バックとはどう違う?

バックもビハインドと同様に「後ろに」という意味を持つ言葉で、英語で表記すると「back」です。backも「後ろへ」の意味を持ちますが、こちらは副詞として使用します。

また、ビハインドとは異なり「遅れている」「後れを取っている」などの意味はありません。

一方、ビハインドは前置詞として使用でき、名詞の前に付けて使えます。例えば「behind the restaurant(レストランの後ろに)」のように使用できるところがbackとの違いです。

「ビハインド」のシーン別の使い方と例文

(c)AdobeStock

ビハインドは使われるシーンによって、微妙に意味が異なります。間違った意味に受け取ると、恥ずかしい思いをするかもしれません。ビハインドを正しく使用するために、シーン別の使い方と例文を紹介します。

【スポーツ】ビハインドの意味

スポーツでビハインドを使用するときは、主に「相手に後れを取っている」「不利な状態になる」という意味です。例えば、「ビハインドの展開」「5点ビハインド」のように使用します。

また、サッカーやバスケットボールなどの競技で「プルプッシュ・ビハインド」「ビハインド・ザ・バック」などの言葉を聞くことも珍しくありません。

これらはボールを移動させる技名のことで、自分の手足や体を使ってボールを後ろへ移動させる動きを指す言葉です。自分の後ろ側へボールを移動させれば、前方にパスが出ると思っている敵を出し抜けます。

【例文】
●AチームはBチームに前半で3点ビハインドしており、後半で巻き返しのチャンスを作れるかどうかが勝敗のカギを握っている
●私たちのチームは得点力の高い選手を失い、大きなビハインドを背負うことになった
●その選手はビハインド・ザ・バックをうまく使って敵を翻弄した

【ビジネス】ビハインドの意味

ビジネスシーンでは、主に業務が遅れているときに「ビハインドしている」と表現します。進捗が予定よりも進まないときや、ライバルに後れを取っている状況で使用するのが一般的です。

【例文】
●わが社は内部抗争により、新規参入のライバル社にビハインドした
●今週は多くの新人が入るので、ある程度のビハインドを覚悟して業務を進めなければならない
●マシントラブルで思わぬ時間を取られたが、残業してビハインドを取り戻そうと思う

例文のようにビジネス上、不利な状況に陥っている状態を表したいときや、仕事の後れを取り戻したいときなどに使います。

【韓国語】ビハインドの意味

ビハインドは韓国の芸能ニュースなどで俗語として使用されることも多く、韓国人同士の会話の中に、よく登場する言葉でもあります。意味は「未公開の舞台裏」「撮影の裏側」「番外編」などです。舞台裏を映した映像や写真を指す場合も珍しくありません。

【例文】
●アイドルの○○がSNSで撮影現場のビハインドを公開した
●ある芸能人のビハインドを知って、尊敬するようになった
●あの人の成功の陰に、どのようなビハインドがあるのか知りたい

「ビハインド」の言い換え表現

(c)AdobeStock

ビハインドの言い換え表現を覚えておくと、ビハインドの意味をより深く理解できます。話している相手に合わせ、より分かりやすい言葉を選ぶとコミュニケーションがスムーズです。ビハインドと同様の意味で使える言葉を紹介します。

「ビハインド」の言い換え表現
  1. 先手を取られる
  2. 後塵(こうじん)を拝する

先手を取られる

「先手を取られる」は、スポーツで使われるビハインドの言い換え表現として使いやすい言葉です。「後れを取る」「先を越される」などの意味を持ちます。

語源は「囲碁や将棋で後手に回ること」といわれており、自分の立場がより有利になるように、先回りすることを先手を打つといいます。

【例文】
●先手を取られる前に、積極的に攻撃したい
●AチームはBチームに先手を取られ、前半で5点も失点した

なお、先手を取られると反対の意味を持つ言葉は「先手を取る」です。先に攻撃を仕掛ける、事態に備えるなどの意味を持ち、ビハインドと逆の意味でも使えます。

後塵(こうじん)を拝する

「後塵(こうじん)を拝する」とは、人に先を越されることや、権力・地位がある人などをうらやましく思うときに使う言葉です。後塵とは馬車や車などが通った後に舞う、土ぼこりを指します。

相手が通り過ぎた後を見ていることから、「後れを取る」「優れた人物の後ろをついていく」などの意味を持ち、あまり良い意味では使われません。地位が高い人の機嫌を取ろうとして、お世辞を言う様子に対しても使用されます。

【例文】
●優秀な同期の後塵を拝することにならないように、より一層の努力をしたい
●○○課長が社長の後塵を拝する姿を見るのは、気分が良いとはいえない

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