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2024.05.20

「リベンジ」の正しい意味とは? 英語と日本語の違いや使い方を解説

 

リベンジという言葉は、日本語と英語で違ったニュアンスを持つ言葉です。相手に誤解を与えないようにするためにも、英語のリベンジが持つ本来の意味を知っておきましょう。似た意味を持つ言い換え表現や、リベンジから派生した言葉についても解説します。

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「リベンジ」英語・日本語の意味の違いとは

日本ではカタカナ語として使われているリベンジですが、もともとの由来である英単語とはやや意味が異なります。英語のリベンジの意味と、日本で使われている意味をそれぞれ紹介します。

ガッツポーズしている人のイラスト

(c)AdobeStock

英語の意味は「復讐」「仕返し」

リベンジ(revenge)は、「復讐する」「仕返しする」などの意味を持つ英単語です。動詞と同じ形で名詞としても使われており、こちらは単に「復讐」「仕返し」を表します。

revenge
[動](他)((形式))
1 〈人の〉あだを討つ;〔revenge oneself/受身形で〕(人に)復讐(ふくしゅう)[報復]する≪on≫.
2 〈危害・侮辱などに〉仕返しをする.
━━[名][U]
1 (物に対する/人に対する)報復,返報,復讐,あだ討ち≪for/on≫;復讐[報復]行為.
2 復讐心,遺恨.
3 (人に)恨みを晴らす機会≪on≫;《スポーツ》雪辱(の機会).
[原義は「報復することにより正しさを実証する」]
(引用:小学館 プログレッシブ英和中辞典(第5版))

日本で「リベンジ」は比較的カジュアルに使われているものの、本来英語では重いニュアンスを持っている言葉です。そのため、海外の人にリベンジという言葉を使うと誤解される可能性も。

ポジティブな意味合いで「あの人にリベンジしたい」と言ったつもりでも、英語では「あの人に復讐したい」というように、恨みに似た意味に捉えられてしまいかねません。日常的に使われるカタカナ語ではありますが、使い方に注意する必要があります。

日本語の意味は「再挑戦」「雪辱を果たす」

日本語では「再挑戦する」という意味で「リベンジする」という表現をよく使います。本来の英単語の意味とは異なり、ほとんど和製英語に近い使い方をされているといえるでしょう。

リベンジ
[名](スル)
1 復讐すること。報復。仇討ち。→アベンジ[補説]
2 競技で、一度敗れたことのある相手と再び対戦すること。また、その相手を打ち負かすこと。借りを返すこと。「—マッチ(雪辱戦)」
3 俗に、もう一度いどむこと。再び取り組むこと。「中止になった舞台の—公演」
(引用:小学館 デジタル大辞泉)

日本においてリベンジが英語と違う意味で使われるようになったのは、格闘技の「リベンジマッチ」が認知・浸透したのが理由ともいわれています。

「リベンジ」の使い方と言い換え表現

日本におけるリベンジという言葉は、和製英語(カタカナ語)として、幅広い場面で耳にする表現の一つです。カタカナ語としての使い方と、言い換えに使える表現を紹介します。

上昇する人

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「リベンジ」の使い方と言い換え表現
  1. 定番の使い方
  2. 言い換え表現も押さえよう

定番の使い方

「リベンジする」という言い方のほかにも、リベンジを使ったさまざまな表現があります。「雪辱を誓う」と同じような意味で、「次の機会にリベンジを誓う」「リベンジを狙う」などが挙げられるでしょう。

実際にリベンジに成功したときは「とうとうリベンジを果たした」のように表現することも。また「リベンジを達成する」のような言い回しもできます。何かに再挑戦をしたときに、「成し遂げた」というニュアンスで使うことがほとんどです。

カタカナ語のリベンジは、本来の英語の意味「復讐・報復」とは異なり、前向きでポジティブな意味合いで使われる傾向がみられます。

言い換え表現も押さえよう

英語のリベンジは、復讐というハードな意味を持っているため、相手への憎しみがこもった言葉として解釈されてしまいかねません。誤解によるトラブルを避けるためにも、言い換え表現を知っておくことをおすすめします。

日本語でリベンジを言い換えるなら、基本的に雪辱という言葉が適しているでしょう。リベンジした事柄に対して「雪辱を期す」「雪辱を果たす」のように表現します。「借りを返す」という言葉もよく使う表現なので、知っておくと便利です。

また、日本で使われる「リベンジする」の意味を英語で表現するには、「make it(成し遂げる)」「overcome(克服する)」などが挙げられます。

「リベンジ」を含む派生用語もチェック

ビジネスシーンや日常会話で使われる表現として、リベンジを使った言葉は多く存在します。リベンジから派生した言葉の意味や使い方を紹介します。

握手

(c)AdobeStock

「リベンジ転職」で再出発を図る

新卒のときに自分が希望していた会社に入れなかった人が、転職という形で再挑戦することをリベンジ転職といいます。主に、20代の若い社会人に対して使われることが多い傾向にある表現です。

リベンジ転職には、前向きなニュアンスが込められています。リベンジが「再挑戦」「再出発」という意味で使われているのがポイントです。経験を積み、スキルを磨いてからチャレンジできるのもリベンジ転職のメリットといえるでしょう。

「リベンジマッチ」を観戦する

スポーツなどの分野では、一度負けた相手と再び対戦することをリベンジマッチといいます。再試合という意味で、主にボクシングなどの格闘技で使われている言葉です。リベンジはもともと「復讐」「仕返し」という意味ですが、日本では単に「再戦」という意味で認知されている傾向にあります。

始めは格闘技の用語だったリベンジマッチは、徐々にその他のスポーツでも使われるようになりました。同じような意味を持つ日本語としては「雪辱戦」という言葉があります。

「リベンジポルノ」に注意しよう

リベンジポルノとは、主に別れた恋人・配偶者への嫌がらせのために性的な画像・動画などをインターネットやSNSに流出させることをいいます。ここでは「復讐」という、英語が持つ本来の意味でリベンジが使われています。

リベンジ‐ポルノ
《リベンジは復讐の意》元交際相手や元配偶者の性的な写真・動画などを、インターネット上で不特定多数の人に公開する嫌がらせ。
(引用:小学館 デジタル大辞泉)

リベンジポルノは性犯罪の一つであり、2014年には「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」が制定されました。いわゆる「リベンジポルノ防止法」と呼ばれています。

一度画像や動画が流出してしまうと、世界中の人に見られるだけでなくダウンロードして保存されたり、保存した第三者によって再度拡散されたりする危険性も。できるだけ被害に遭わないよう、交際相手であっても性的な写真や映像を撮影しないよう注意が必要です。

出典:平成二十六年法律第百二十六号 私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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