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LIFESTYLE 産後

2020.12.12

【医師監修】生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴は? 身長や体重、睡眠時間の変化は?

生後2カ月になると赤ちゃんは動きが活発になったり、表情に変化が出たり、授乳の量が増えたり…さまざまな変化が出てくるため、成長に伴いお世話のポイントも変わります。そこで今回は2カ月の赤ちゃんの特徴とママがすべきことを解説します。

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【目次】
生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴を知ろう
身長や体重、ミルクの量は?
睡眠はどうなる?
行動や表情の変化
生後2ヶ月頃から行うこと
おもちゃデビューもおすすめ

生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴を知ろう

新生児期にはほとんど動きが見られない赤ちゃんですが、2ヶ月になると徐々に動きが活発になります。この時期に代表的な赤ちゃんの特徴には、どのようなものがあるのでしょうか?

筋肉がつき、好奇心旺盛に

筋肉が徐々についてきて手足を動かす動作が頻繁に見られます。活発に動き始めるので、気付くと寝かせていた場所からずれていることもある程です。体を少しずつ動かせるようになると好奇心も芽生え始めます。ママの声に反応して、そちらを見るようになるのもこの頃です。

動いているものを目で追う「追視」の範囲が広がり、首周りの筋肉の発達に伴って頭を動かします。視力は0.01程なので、顔から30cmくらいの距離に近づいて声をかけたり、おもちゃを動かしたりすると、赤ちゃんにとって見えやすいです。スピーディーな動きを追うのも苦手なのでできるだけゆっくり動かします。

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身長や体重、ミルクの量は?

順調に成長している赤ちゃんなら、2ヶ月に入ると身長は伸び体重も増えます。大きくなっているので、ミルクの量も増えるものです。では、具体的にどのくらいの大きさに成長するのか、どのくらいミルクを飲むのか、平均的な数値を紹介します。

身長、体重の目安とは

身長の目安は男の子が54.5~63.2cm、女の子が53.3~61.7cmです。体重は男の子が4.41~7.18kg、女の子が4.19~6.67kgです。紹介した範囲内に入っていればおおむね問題ありません。また、この数値はあくまでも平均的なものです。赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、紹介した数値の範囲より下回っていたり上回っていたりしても、それだけで異常というわけではありません。

注意した方がよいのは、身長が平均なのに体重が大幅に平均より下回ったり上回ったりしている場合です。こうした場合には、医師や保健師など専門家に相談して対策をとるようにしましょう。

参考:平成22年乳幼児身体発育調査の概況について|厚生労働省

ミルクの量が増える

徐々に体力がつき口の周りの筋肉も発達するので、1回に飲めるミルクの量が増えます。これまでより短い時間でたくさんミルクを飲めるので、授乳の回数は減り間隔もあく傾向です。目安として、1日に8~10回日中は1~3時間おきの授乳になります。昼夜の区別がつき始め、夜によく寝る赤ちゃんの場合、夜間の授乳は4~5時間おきというケースも珍しくありません。中には、飲む量が減る赤ちゃんもいます。これは、満腹中枢が発達し始めるためです。

また、母乳の場合は飲んだ量が正確に分からないので不安に思うかもしれません。目安として1カ月に500~1000g赤ちゃんの体重が増えていれば正常範囲なので、体重の増加を調べて範囲内であればOKです。

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ウンチの回数が少なくなる

新生児期にはおむつ交換の度にウンチの処理をするということもありました。しかし、2カ月になると、ウンチの回数が減ることがあります。消化機能が発達することで、回数がまとまるからです。

ただし、1日に何回するかは個人差が大きいので、平均であればよいというわけではありません。1日に10回するのがベストという赤ちゃんもいれば、1日1回出ると調子がよいという赤ちゃんもいます。どんな状態であっても、スムーズにできていて、機嫌がよくミルクをよく飲むのであれば、まず問題ありません。

睡眠はどうなる?

新生児は常に寝たり起きたりしていますが、2カ月になると睡眠時間が少しずつまとまってきます。赤ちゃんの睡眠はどのように変化するのでしょうか?

生後2ヶ月 赤ちゃん 特徴

睡眠時間の変化

産まれたばかりの赤ちゃんは1日中寝たり起きたりしている状態です。昼と夜の区別がついておらず、1日に14~20時間程眠ります。2カ月になると、段々と昼と夜の区別がつき始めます。1日の睡眠時間は14~15時間になり、起き続けていられる時間も3時間前後と長くなる傾向です。

ミルクを飲んでお腹いっぱいになったところで眠ってしまい、2~4時間経つと目を覚ますというサイクルが多くなります。赤ちゃんの睡眠リズムがなかなか整わないと感じているなら、メリハリのある生活を意識することが大切です。

昼と夜の区別がついてくる

日中は起きて過ごし、夜間に眠る時間が増えます。ミルクを1度にまとめて飲めるようになるため、夜中に空腹で起きることが減るのも、昼と夜の過ごし方に違いが出てくる理由です。

より生活のリズムを作りやすくするためには、朝起きて夜眠るリズムを実践します。朝起きて日差しを浴びて、夜には部屋を暗くするだけで段々とリズムが整っていくはずです。最初はうまくいかないこともありますが、少しずつ整っていくので、焦らずにリズムを調整してあげましょう。

行動や表情の変化

成長とともに、行動や表情にも変化が表れます。徐々にコミュニケーションを取れるようになってくるため、赤ちゃんがよりかわいらしく感じ始める時期です。

生後2ヶ月 赤ちゃん 特徴

パパやママの声に反応するようになる

新生児期は赤ちゃんに一方的に話しかけることが多いですが、2ヶ月になると赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しめるようになってきます。音に反応して顔を向ける赤ちゃんなら、ママやパパの声に反応することもある時期です。積極的に声をかけてあげると喜ぶことがあります。

機嫌のよいときには、「クーイング」と言う「あー」「うー」といった声を出すこともありますので、返事を返してあげましょう。ママやパパの返事があることで、コミュニケーションの楽しさを覚えられます。手遊び歌を歌いながら手を動かしたり、おもちゃを目の前で動かしたりしてあげるのもおすすめです。縦抱っこで周りをよく見えるようにするのも、赤ちゃんが楽しめます。

積極的に笑うようになる

ママやパパがいつも笑顔で接していると、2カ月頃から赤ちゃんの「社会的微笑」が見られることもあります。笑顔は新生児期にも見られますが、これは生理的な反応で、おもしろい・楽しいといった外側からの刺激に反応した笑顔とは違うものです。生理的な反応としての笑顔は2ヶ月頃には消えてしまいます。その代わり、今度は外側からの刺激に反応するように笑顔を見せるようになります。ママやパパの顔を見てにっこり笑ったり、手遊びや歌に楽しくなって笑顔を見せたりすることが増える時期です。

生後2ヶ月頃から行うこと

成長とともに、赤ちゃんに必要なお世話は変わってきます。生後2ヶ月には、どのようなお世話をするのがよいのでしょうか?

予防接種

産まれたての赤ちゃんには母子免疫がありますが、その働きは生後徐々に低下します。そのため、2カ月頃からは、予防接種でさまざまな病気に対する抗体をつくります。

2ヶ月で受けられるのは、ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・四種混合ロタウイルス(2020年10月から定期接種に)です。赤ちゃんが受ける予防接種は同時接種が可能なものもありますが、中には間をおかなければならないものもあります。そのため、できるだけ早い時期から計画的にし始めるのが正解です。

参考:生後2か月から接種するワクチン|日本小児科学会

小まめなスキンケア

すべすべの赤ちゃん肌にスキンケアは不要と思う人もいるのではないでしょうか。しかし、新陳代謝が活発な赤ちゃんは、汗をかきやすく汚れやすいものです。母乳やミルクなどがつきっぱなしになっているのを放置すれば、肌荒れの原因にも。

スキンケアでまず必要なのは、汚れを落とすことです。洗浄料を泡立てて優しく泡で洗います。手を使って洗えば、余計な刺激がかかりません。

洗浄成分が残らないように丁寧にすすいだら、水分を拭き取って保湿剤を塗りましょう。保湿剤を塗るのは1日に2~3回がおすすめです。お風呂上りや着替えのタイミングで塗ると、ちょうどよい回数塗れます。

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おもちゃデビューもおすすめ

2ヶ月になったらおもちゃを選んで遊んであげるのもおすすめです。まだ手でにぎって遊ぶのは難しい月齢ですが、赤ちゃんの興味を引くおもちゃがたくさんあります。

遊びで赤ちゃんの好奇心を引き出そう

この時期の赤ちゃんが興味を持ちやすいのは、音が鳴るものや触り心地が変わったものです。段々色も認識できる頃なので、はっきりした色使いで見分けやすいものを選ぶのがおすすめです。

ママやパパの声も赤ちゃんにとっては楽しい刺激です。そのため、おもちゃで遊ぶときには、声をかけながらにします。楽しそうに語りかけてくるママに、「あー」「うー」と答えてくれるかもしれません。おもちゃで遊んでも反応がいまいちの場合には、まだ時期が早過ぎる可能性があります。赤ちゃんが成長すると楽しめるようになる可能性があるので、成長するまで待ってから使いましょう。

選ぶときは安全性に注意して

赤ちゃんのおもちゃは安全性にも考慮して選びます。何でも口に入れてしまうので、口に入れたり舐めたりしても安心な素材のものがおすすめです。STマークはCEマークがついたのものなら安心できます。

誤飲の危険性がない大きさであることも重要です。柔らかな素材のものなら、思わぬけがが起こる心配もありません。最初から、舐めたり口に含んだりして遊ぶおもちゃを選ぶというのも一つの方法です。安心して与えられるおもちゃなら、神経質にならずに遊んであげられます。

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写真/(C)Shutterstock.com

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監修

森戸やすみ

一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、現在はどうかん山こどもクリニックを開設。著書に『小児科医ママが今伝えたいこと! 子育てはだいたいで大丈夫』(内外出版社)など。

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