セックスレスについて知ろう
「うちだけかしら?」「みんなどうなの?」と心の中で思っている、夫婦のセックスの頻度。その中でも「1か月以上ゼロ」というセックスレスについてリサーチしました。
定義によると「1か月」が基準
夫婦でありながら「セクシュアルコンタクトが1か月以上ないのがセックスレス」というのが、一般的な定義。恋人同士全般ではなく、同居しているカップルや夫婦の場合に使われることが多いようです。
セックスレスの原因
相模ゴム工業の調べによると、「結婚相手/交際相手とセックスレスだと思う」のは、男性で6割、女性で5割という結果(ニッポンのセックス2018年版)。男性は40代以降、女性は30代以降に急増するのが特徴です。とはいえ、「セックスがないから不仲」「うまくいっていない」というわけでもなく、レスでも関係良好な家庭があるのも事実。見逃してはいけないのは、セックスレスで「不満」や「関係悪化」を感じている場合。その原因をまずは見てみましょう。
忙しくてコミュニケーションがとれない
「仕事から帰って家事をやって、子どもの添い寝して、もうぐったり。数時間後には起きてやらなきゃいけないことを考えると、夫との会話さえ減って…」(人材・女性)
働き方改革が進んでも、家事や育児などにはさまれて「忙しい」は、依然として大きな問題。それが気持ちの余裕のなさにもつながって、夫婦関係もぎくしゃく。それは女性だけの現象ではなく、男性も悩みのタネのようです。
「家で仕事をしていて、生活が不規則になりがち。すれ違って、妻と息子の寝顔しか見てません」(IT系・男性)
「出張や接待が多かったので、家には帰って寝るだけ。妻がアイコンタクトをとってきても、気づかないふりしてました。でもさすがに…、そろそろ生活スタイルを変えるときかもしれません」(商社・男性)
子どもがいるから
「子どもができてからは、夫だけ寝室が別になりました。夜泣きがひどかったので」(IT系・女性)
このように、育児中の妻から距離を置く場合があれば、反対に夫からの「(妻が)疲れてるのに悪い」「子どもを起こしちゃったら悪い」という気遣いからのセックスレスもあり。子どもをつくるという目標がなくなった間柄ならなおさら、もう一度ふたりのコミュニケーションを見直してみるときなのかも(それが必ずしもセックスでなくても!)。
性的魅力を感じなくなった
「恋人のときから通算すればもう20年近く。もはや男女の感覚はありません。親友みたいな感じで、いざムードがよくなると、逆に照れる」(飲食・女性)
「母親としては申し分ないし、尊敬もしてます。でも抱きたいかというと…」(小売・男性)
男女問わず、ボディラインや体質が年齢とともに変化するのは仕方ないこと。それでセックスアピールが増すと感じるか、減ると感じるかは人によって異なるところ。それを乗り越える策はあるのでしょうか。続いての項目では、解決策を探っていきます。
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セックスレスを解消する方法は?
一度セックスレス状態になると、そこから脱するのはなかなか難しい…。ヒントは「セックスする」以外の「コミュニケーション」にあるようです。
コミュニケーション、スキンシップをとる
「夫が嫌いというわけではないのなら、忙しい毎日の中でも、愛情表現やスキンシップを心がければ、円満な関係は継続できるのではないでしょうか」
…とアドバイスするのは、夫婦問題を多く取り扱う弁護士の鮫島 唯さん(アディーレ法律事務所)。愛情表現やスキンシップは夫婦それぞれの形があっていい。もちろん、それがセックスでなくても、ハグやキスでも、ふたりが幸せを「感じられる」ことが大事。頭も体も柔軟に!
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