ネガティブな言動を控える
家事や子育てに追われていると、夫のちょっとしたことでイラっとして、ダメ出し。「やってくれない」「わかってくれない」ばかりが募って、信頼関係までダウン…。
「夫が毎日どれだけの(仕事の)戦いにさらされ、疲れているか理解していますか? そんな夫に、“お仕事お疲れさま”という、ねぎらいの言葉を“毎日”かけていますか? むしろ、“どうしてもっと子どものことをみてくれないの?”などと、不満を毎日なげつけていませんか?」
そう問いかけるのは、夫婦仲研究家の白根千鈴さん。悩んだとき・不満に感じたときこそ、「○○してくれない」をやめて、相手をねぎらってみる。それだけで、ふたりの間にポジティブな空気が戻ってくるかもしれません。
環境を変えてみる
新婚のころを思い出して、景色のいいホテルに泊まってムードを盛り上げてみる…。そんなことができたらいいけれど、ひとたびセックスレスになったカップルには、「あえて」セックスにもちこむ状況をつくるのは、ハードルが高い。ならば、セックスレスの原因となっていることを解消しつつ、環境を整えてみる。忙しくて疲れているなら、家事の手抜きを自分に許したり、アウトソースしてみる。子どもが要因なら、一晩だけでも実家に預けて夫婦の時間をつくってみる。一時的にでも、夫婦のスキンシップができる環境をつくってみて、気持ちの変化を見てみましょう。気分の問題なら、アロマや照明の力を借りムードをつくってみてもいい…。少しずつトライしたり、ふたりの距離を縮めることは、なにかしらの変化をもたらすはず。
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【目次】
セックスレスは離婚の原因になる?
では、「セックスレスであること」が離婚事由として認められるものなのでしょうか。
>法律からセックスレスを考える
「セックスレスが不仲の要因となっているケースは多々見られるものの、レス=離婚という直接の原因にはなりません。なぜなら例えばお子さんがいる場合、夫婦がセックスレスの状態にあるとしても両親としては依然として扶養義務があり、家族である以上は、それのみが原因で夫婦仲が破綻しているとは見ることはできないからです」
と、「セックスレスが原因で離婚は認められる?」【教えて! 離婚駆け込み寺】 の中で弁護士の中川裕一郎先生は話しています。セックスレスは離婚の引き金になることはあっても、離婚に至るにはほかの要因も絡み合うもの。そして、諸事情を考えたうえ、いざ離婚を決意するのは、どうやら女性のほうが多いよう。
「セックスをしなくなっただけでなく、夫から求められるのが苦痛だといった『性的不調和』を理由にした離婚調停の申し立ては、女性のほうが男性よりも1.5倍ほど多い傾向にあります」
と弁護士の鮫島 唯さん(アディーレ法律事務所)も話しています。
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レスでも夫婦円満な家庭もある
前出の弁護士の鮫島 唯さん(アディーレ法律事務所)は、夫婦として大事なことを以下のようにいいます。
「相手を思いやる・褒める・感謝する、そして行動で気持ちを表していく」
また、「ワーママがセックスレスに陥ってしまう理由【セックスレスは3日で治る】」では、
「自分が満たされていないから、夫に対して不満が募るのです。でも自分の機嫌はまず、自分でとるのです。1日に、10分でもいいから、自分がしたいことをする」
というアドバイスも。結局大事なのは、相手と自分を大事にして、お互いの心を満たすこと。それがあれば、セックスの頻度にかかわらず夫婦の仲は良好間違いなし。心と体はつながっているのですから。
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