シャイな人の特徴
「シャイ」とは内気で恥ずかしがり屋な性格を指します。その特徴を詳しく見ていきましょう。
口数が少なめ
シャイな人は、自分から相手に話しかけたり、思っていることを相手に伝えたりするのが苦手です。とりわけ、グループのなかでは自然と口数が少なくなり「聞き役」に回る傾向があります。
シャイとは真逆の「明るく開放的な人」は、自分が話題の中心になるのが好きです。会話を盛り上げ、仲間と活発に意見を交わしますが、シャイな人は自分が話題の対象になるのが耐えられません。自分のプライベートを根掘り葉掘り聞かれたり、「どう思う?」と意見を求められたりするのに苦手意識があるともいえます。大勢の前では自分の情報を開示せず、当たり障りなく相づちを打っているケースが多いかもしれません。
感情がわかりにくい
シャイな人の多くは感受性が強く、豊かな内面世界を持っています。しかし、他人の目には「何を考えているのかわからない人」に映ります。口数が少ないうえに自分の気持ちをはっきり伝えないため、喜怒哀楽がわかりにくいのです。
普通なら、面白いときは思いきり笑い、感動する場面では自分が感じたことを他人と分かち合おうとするはずです。シャイな人は感情を表に出さず、他人の意見に同調する傾向も。会話中は緊張感や気恥ずかしさから表情がこわばります。その結果、周囲からは「無表情で話しかけにくい人」のレッテルを貼られてしまうことが少なくありません。
【100人に聞いた】シャイな人の特徴にはこんな意見も
日本全国100人のワーキングマザーに「シャイな人の特徴」を聞いてみました。みなさんから寄せられた意見を紹介します。
あまり人と関わらない
「周りと関わりたくない」(40代・千葉県)
「人づきあいが苦手なタイプで恥ずかしがりやなところがある」(40代・兵庫県)
「人と話すのが苦手で」(40代・愛知県)
周りを気にしすぎる
「周囲に自分がどうみられているか気になる」(30代・静岡県)
「自分が他人にどう思われているのかとても気にしている」(40代・千葉県)
「他人からの評価を気にしすぎる」(40代・岐阜県)
言語化が苦手
「自分の思ってる事を伝えきれない。口下手」(30代・熊本県)
「自分が思っている感情を言語化しにくい」(30代・神奈川県)
シャイな人の心理
シャイな人が内気で口数が少ないのには理由があります。生まれつきの性格もありますが、過去の経験がその人の心に影響を与えている場合もあるようです。
ついネガティブに
シャイな人は何事もネガティブに捉えてしまいがちです。「相手から拒否されるかもしれない」とマイナスに考える思考の癖があり、それが「会話になかなか参加できない」「感情を思いっきり表現できない」などの言動につながっているのです。
ネガティブ思考は「自己肯定感の低さ」とも無関係ではありません。自己肯定とは、ありのままの自分を無条件に受け入れることを意味します。シャイな人の多くは「私なんて無理…」と素直に自分が受け入れられません。行動はおのずと消極的になり、自分軸ではなく他人軸で行動するようになります。
トラウマがある
過去のつらい経験のせいで、性格が内気になってしまったケースもあります。もとは無邪気で明るい性格でも、集団のなかで仲間外れにされたり、人前で恥をかいたりすると、心に大きなダメージを受けます。たとえ時が過ぎても、人と付き合うたびに「もうこんな思いはしたくない」という自己保身の気持ちが働くため、他人と深く関わることを無意識に避けてしまうのです。
生まれつきの性格が引っ込み思案な人もいますが、幼少期と性格が大きく違うという人は、このパターンが多いかもしれません。
周りの反応が気になる
シャイな人は周りの反応を気にせずにはいられません。自分がどうしたいかよりも他人からどう思われるかのほうが重要なのです。シャイな人は会話中でも「自分がどう見られているか」が気になってしまい、会話自体が楽しめません。まさに「自意識過剰」の状態です。
人の目が気になる理由はさまざまですが、一つは自己肯定感が低く、他人から評価を得ることでしか自分の価値を見いだせないことが関係しています。また、過去につらい経験をした人は「嫌われないようにしなければ…」という心理が働き、常に人の反応を気にして生きるようになります。
【100人に聞いた】シャイな人の心理についてこんな意見も
自信がない
「自分に自信がない」(40代・兵庫県)
「自己肯定感が低い」(40代・兵庫県)
緊張しい
「緊張しやすい」(30代・兵庫県)
「注目されたくない、目立ちたくない」(40代・鳥取県)
自己開示しない
「あまり自分のことを話さない」(40代・群馬県)
「知らない人に自分のことを見せるのが恥ずかしい」(30代・千葉県)
シャイな性格の長所とは
シャイな人の長所はどんなところでしょうか。短所にばかり目がいってしまいがちですが、良いところもたくさんあります。以下のような長所が考えられますので、ぜひご覧ください。
相手の話をよく聞くことができる
シャイな人は自分が話すよりも、聞き役になるほうを好みます。相手の話に注意深く耳を傾け、話を途中で遮ったり、反論したりすることはありません。とくに「誰かに話を聞いてもらいたい」という人にとって、シャイな人は貴重な存在です。他人の噂話を広げるタイプではないため、相手も安心して自分の本心がさらけ出せるはずです。「この人は何でも受け止めてくれる」と好意的に思う人も少なくありません。
相手の話にしっかり耳を傾けられる人は、仕事においても信頼されます。ビジネスではトークが上手な人だけが好成績を挙げられるとは限らないのです。
思いやりがある
シャイな人は「相手にどう思われているか」を極端に気にしますが、見方を変えれば「相手の立場になって物事が考えられる」ともいえます。思いやりがあり、相手に合った気配りができる人とも捉えられます。
人の声色や表情から内面を察するのに長けており、大勢がいる前で人の面目を潰すような言動はとりません。意見を求められたときは「相手を傷つけないか」「誤解を生んでしまわないか」をよく考えてから発言します。シャイな人は「自分の気持ちをはっきり言わない人」と思われがちですが、これは相手のことを考えてこその結果なのです。
【100人に聞いた】シャイな性格の長所についてこんな意見も
慎重
「丁寧に対応する」(30代・山形県)
「長所は思慮深くて慎重なところ。短所は自己アピールが乏しいためにまわりに良さが伝わらないところ」(40代・千葉県)
奥ゆかしい
「奥ゆかしさがあるのはいいところです」(40代・愛知県)
「でしゃばらないところは長所。自分の想いを伝えられないのは短所」(40代・熊本県)
好感度があとから上がる
「仲良くなると、実はとっても面白いことを考えていることが分かるのが長所」(30代・千葉県)
「仲良くなると楽しく付き合えるところ。仲良くなるまでが大変だと思う。きっかけが欲しい」(40代・埼玉県)
コツコツした作業が得意
「コツコツした作業向き」(40代・滋賀県)
「人前で話すのが苦手だけれど、コツコツした作業は得意」(40代・鳥取県)
シャイな性格の短所とは
長所に続いて、シャイな性格の短所も確認しておきましょう。