【愈々】「ゆゆ」ではありません!
「治癒(ちゆ)」や「愉快(ゆかい)」の癒・愉と雰囲気が似ているため「ゆゆ」と読みたくなりそうですが、答えは違います!
「明日から愈々発売スタート!」など待ち望んでいたものがついに実現するときや、「愈々雨が強くなってきた」のように程度が少しずつ高まってくるときに使われる言葉です。
ヒントは「ますます」のように同じ言葉が2つ並びます。
わかりましたでしょうか??
正解は…
【いよいよ】
でした!
【愈々:いよ‐いよ】
1.持続的に程度が高まるさま。ますます。より一層。
「―雨が激しくなる」
2.不確定なものが確定的になるさま。まさしく。
「昇進は―明らかだ」「―もって彼が怪しい」
3.待望していた物事が成立したり実現したりするさま。とうとう。ついに。
「新社屋が―完成する」「―試合開始だ」
4.重大な事態に至ろうとしているさま。いざ。
「―の時は加勢を頼むよ」
~【愈々】の類語紹介~
その1:尚更
【尚更:なお‐さら】
物事の程度が前よりいっそう進むさま。ますます。いちだんと。
「風がないので、―暑く感じる」
その2:弥が上に
【弥が上に:いやがうえ‐に】
(多く「も」を伴って)なおその上に。ますます。
「好守好打の連続で球場は―も盛り上がった」
〔補説〕「嫌が上に」と書くのは誤り。文化庁が発表した平成26年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「いやがうえにも」を使う人が34.9パーセント、本来の言い方ではない「いやがおうにも」を使う人が42.2パーセントという逆転した結果が出ている。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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