【目次】
・気になる頭皮の匂いの原因は?
・ありがちな頭皮のトラブル
・正しいシャンプー方法を知ろう
・日常生活の注意点
・頭皮ケアグッズも役立てよう
気になる頭皮の匂いの原因は?
頭皮の匂いは、自分では気づかないこともありがちです。もし、朝起きたときに枕の匂いを嗅いでみて嫌な匂いがしていたら注意しましょう。放置していると、頭皮のトラブルが悪化することもあります。頭皮の匂いが気になってしまう原因を見ていきましょう。
皮脂の分泌によるもの
頭皮は皮脂腺が多く、皮脂の分泌が盛んです。顔の皮脂に比べて2倍近い分泌量があるといわれています。どちらかというと女性よりも皮脂の分泌が盛んな男性の方が匂いやすい傾向に。しかし皮脂量が多い場合は、性別に関係なく強い匂いを感じます。皮脂は頭皮の健康を守るために分泌されますが、時間がたつと「酸化」して古くなった油のような匂いを発生させるのです。古くなった皮脂が長時間頭皮に留まったままだと、雑菌が繁殖しやすい状態を招きます。くさくなるだけでなく、さまざまなトラブルの原因にも。
洗髪方法によるもの
長期間、髪を洗っていない場合は嫌な匂いがしがちですが、毎日洗っているのに匂いが気になる人もいるかもしれません。このような場合は、洗う方法を間違えている可能性があります。「お湯だけで洗髪している」「マイルドすぎる洗浄料を使用している」「1日に何度もシャンプーしている」などにあてはまる人は、注意しましょう。髪は大気中の汚れが付着しやすい部分。お湯だけで洗っていると、皮脂や排気ガスなどの汚れが落ちずに残ってしまうことがあります。汚れの度合いに合ったシャンプーを使用することも大切です。お湯だけでは皮脂の汚れを十分に落とせないので、シャンプーを使ってしっかり洗いましょう。また、1日に何度もシャンプーする人は、必要な皮脂まで失われて頭皮の健康を損ねているのかもしれません。洗いすぎにも気をつけたいところです。
ありがちな頭皮のトラブル
たくさんの汗をかいた後や、数日間シャンプーできなかったときを除いて、健康的な頭皮が匂うことはあまりありません。頭皮の匂いが気になる場合、何らかのトラブルが起きている可能性があります。よくある頭皮のトラブルとその原因を見ていきましょう。
乾燥やフケ
皮膚の一部である頭皮は「ターンオーバー」を繰り返しています。一定の周期で古い皮膚細胞が剥がれ、新しく生まれ変わっているのです。何らかの原因でターンオーバーが乱れるとフケが出るようになり、特に乾燥肌の人は「乾燥性のフケ」が出やすいため、乾燥肌専用のヘアケア用品を使用することがおすすめ。フケを気にして洗浄力が強すぎるシャンプーを使用したりシャンプーをしすぎると、かえって乾燥が加速する場合もあります。また、皮脂の分泌が多いと、ベタつきのある「脂性のフケ」が出ます。頭皮の健康を守るには、皮脂バランスを整えることが重要です。
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かゆみ
「頭皮が乾燥しやすい」「フケが出やすい」という人は、同時にかゆみに悩まされることもあるかもしれません。毛穴に汚れが溜まっていると、かゆみや不快感が出やすくなります。湿疹や吹き出物ができて、かゆくなることもあるでしょう。かゆみが気になってかいてしまうと、刺激になって余計にかゆみが増します。改善には、洗い方を変えたり洗浄力がマイルドなシャンプーに替えるのが有効です。また、アレルギーや皮膚炎などが原因で、かゆみが発生している場合も。かゆみがひどい場合は、皮膚科に相談しましょう。
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ベタつき
頭皮がベタつく場合「過剰な皮脂」が原因となる場合があります。ベタつきを気にして洗いすぎると、刺激になって余計に皮脂が出てしまうことがあるのです。シャンプーは「1日1回」行えば問題ありません。皮脂のせいだけでなく、ヘアワックスやヘアオイルなどが頭皮に付着し、ベタつきが発生することも。余計な油分が頭皮についてしまうとベタつきやすくなるので、ヘアケアアイテムは頭皮に直接触れないように使用しましょう。頭皮の皮脂が過剰な場合、オイルフリーのスタイリング剤を使用してもよいかもしれません。
正しいシャンプー方法を知ろう
毎日正しくシャンプーできていれば、頭皮の匂いが悪化する可能性は低くなります。しかし、自己流で洗っていると場所によって洗い残してしまっている可能性が。正しいシャンプーのやり方をおさらいしましょう。
洗う前にブラッシング
シャンプーする前に頭全体をブラッシングして、髪に付着したホコリやゴミを取り除きましょう。先に大きなゴミを取り除いた方が、スムーズに洗いやすいからです。適度にブラッシングすると頭皮のマッサージにもなり、血行促進にも。頭皮の血行が滞っている状態は、ターンオーバーが乱れる原因の一つです。気持ちがよい程度の力加減で頭皮を刺激しましょう。また、髪の絡まりがない状態でシャンプーした方が、摩擦によるダメージも減らせます。頭頂部からブラッシングすると髪が引っかかりやすいため、毛先から頭頂部に向かって段階的にブラシをかけるのがポイントです。
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シャンプーは泡立てて使う
シャンプーする前に、頭皮全体をよく濡らしましょう。軽くシャワーをかけただけでは不十分です。最低でも1~2分は「予洗い」して頭皮から汚れを浮かせます。熱いお湯で洗うと頭皮が乾燥しやすいので「40℃以下のお湯」を目安にします。シャンプーはメーカーの推奨量を守り、よく泡立ててから頭皮にのせましょう。「泡立てる」と聞くと、洗顔料のようなモコモコの泡が出ている状態を思い浮かべるかもしれませんが、シャンプーの場合は別です。シャンプーを手に取ったら両手で揉むようにして、小さな気泡が出るまで泡立てを。シャンプーを泡立てると、洗うときの摩擦を減らし髪をダメージから守れます。頭皮を泡で包み込むように洗うのがコツ。よく泡立たない場合は予洗いが足りていない可能性があります。予洗いでは髪の根元からしっかりシャワーのお湯をかけ、少し長めに汚れを落としましょう。
髪ではなく頭皮を洗う
シャンプーの基本は頭皮を中心に洗うこと。指の先を立てるようにして、髪の根元を洗います。爪を立てると頭皮が傷ついてしまうため「指の腹」で優しく洗うイメージです。頭皮を押して動かすような感覚でマッサージするように洗うと、汚れを取ると同時に血行を促せます。汚れが溜まりやすい耳の周囲もよく洗いましょう。ヘアジェルやワックスなどを使用している場合、先に整髪料を落とすように洗ってから頭皮をよく洗うのがおすすめです。
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しっかり乾かす
髪が濡れた状態で寝ると、蒸れた匂いがしたり、枕がカビたりすることもあります。シャンプーやコンディショナーをよくすすいだら、軽く髪の水気を切ってすぐにタオルドライしましょう。頭皮が濡れた状態で放置していると、雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌は匂いが発生する原因となってしまうので、よく乾かすことが重要です。濡れた状態を放置する時間が長いほど、髪が傷んだり頭皮が乾燥しやすくなったりしてしまいます。自然乾燥ではなく、「髪の根元」にドライヤーの温風を当て、しっかりと乾かすことがポイントです。特に、毛が密集して乾きづらい襟足部分はよく乾かしましょう。速乾吸水に優れたタオルを使用すると、ドライヤーの時間を短縮できます。
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日常生活の注意点
毎日のヘアケアは重要ですが、頭皮の環境改善のためにできることはほかにもあります。日常生活での注意点を見ていきましょう。
油っぽい食事は控える
個人差はありますが、油分が多い食事と皮脂の量は関係しているといわれています。脂っこい食事が血液中のコレステロールに影響し、皮脂の過剰分泌の原因となることがあるのです。頭皮のベタつきが気になる場合、できるだけ油っぽい食事は避け「栄養バランスの摂れた食生活」を。油分の摂りすぎを防ぐには、オーソドックスな和食がおすすめです。また、頭皮の健康のために意識して摂りたい栄養素もあります。例えば、脂質の代謝を助けてくれる「ビタミンB群」は、特に意識して摂取したい栄養素の一つです。皮膚の健康をサポートしてくれる「ビタミンC」も欠かせません。忙しい人は、サプリメントの利用も検討しましょう。
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ストレスが原因になることも
頭皮の匂いが気になり、それがストレスのひとつになってしまうこともあるかもしれません。本当はそれほど匂っていないにもかかわらず、嫌な匂いに感じてしまうこともあるものです。ストレスを溜め込んだ状態は心身に悪影響を与えます。頭皮の血行が悪くなったり、皮膚のトラブルにつながったりすることも考えられるため、気にしすぎはよくありません。マッサージやストレッチなどを取り入れると、頭皮をケアしながらストレスを発散できます。ストレスを感じたときは、後頭部や首の後ろを軽く揉みほぐしましょう。
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頭皮ケアグッズも役立てよう
頭皮のトラブル対策としてさまざまなケアグッズが登場しています。上手に使って、頭皮環境を整えるのに役立てましょう。頭皮ケアグッズの使い方を紹介します。
シャンプーブラシで優しく洗う
シャンプーブラシを使うと、髪が密集して洗いにくい頭皮を細かく洗えるほか、頭皮をマッサージし血行を促す効果も期待できます。使い方はシンプル。シャンプーを頭にのせたあと、シャンプーブラシを頭皮に当てて小刻みに上下に動かしながら洗います。「サイド・頭頂部・後頭部」というように、ブロックごとに分けて洗っていくと洗い残しを防げます。シャンプー中は泡で滑りやすいので、掴みやすい形状のシャンプーブラシを選ぶのがおすすめです。髪が絡みにくい加工が施されたものや、木製で頭皮に優しいものなどさまざまなタイプのブラシが販売されています。自分が使いやすいタイプを選びましょう。
スカルプシャンプーもおすすめ
スカルプシャンプーは、頭皮の健康を考えて作られたシャンプーのことです。古くなった皮脂を落とし、必要な潤いは残せるという特徴があります。皮脂バランスを整える効果が期待できるので、頭皮のトラブルが気になる人にぴったりです。低刺激で頭皮の保湿に効果的な成分が含まれているタイプが多く、フケや乾燥に特化したタイプも。一般的なシャンプーに比べると高価な場合が多いため、本格的な使用を始める前にサンプルやトライアルセットなどを使用し、肌に合うか確認するのがおすすめです。